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Lunatic  作者: コンテナ店子
第一部後編
58/216

第58話

 互いにまっすぐに立ったまま自身の体にエネルギーを溜め始めていた北川と世古島。ただ表情も変えずにただその体を覆っているオーラだけを動かすようにしている2人。そんな光景を見ていたコアラはマナの体を支えながら胸元をゆするようにしているも、その目が開くことはなく、その後、自分に近い側の手を取ってその手首に自身の人差し指と中指を当てるようにしていた。


 それを膝を曲げた状態で立ち上がっているハリーが顔だけ振り返って目を合わせると、コアラは唇を内側にしまいそうなくらいに上下を強く合わせていて、しばらく顔を震わせるようにしてから、小さく頷く。それに対して、された側はわずかに呼吸を口から吐いてから姉御の方へと視線を戻していた。


 そっちでは早速というかのような勢いで、世古島の方から歩き出し、それと共に両方の手を握りしめた状態で指同士を叩きつけ、それと共に、金属がぶつかりあった高い音がすると、機械が稼働する重くて低い音がする。それに対して、北川は自身の腰に付けていた棒をその手に取ると、その瞬間に先端から金色の鞭が伸びてそれが勝手に円を描くようにまとまり始めた。そして、一緒に空気の上を滑るような高くてしなやかな音を立てている。


 それから、静かにそこを動かしたはずが、その直後にそこで地面を一度叩いて、景気のいい音を鳴らしてから渦を描くようにまとまっていたそれを外す。さらに、もう一度それを持った手を自分の頭より少し上の方へと持ち上げて、それから横へ一度振るうと、それと共に一気に距離を取るようにわずかに四肢を前に出すようにして後ろへと飛び上がる世古島だが、それを追って北川の鞭もその長さを伸ばしていく上に、先に行ったとしてもそれが地面へとぶつかる音の大きさに一切変化はなかった。


 その勢いのまま、一度地面を滑りながら着地する姉御は機械を手にした両手をクロスさせながらその場でしゃがみこみ、その体勢のまま振り返ってすぐそばにいるハリーやコアラに大きな声を出すも、その多くが何度も叩きつけられるづける鞭の音でかき消されそうになっていた。しかし、それに対しても一切声を出すのを止めず、コアラが相当に慌てながらマナの体を背負うようにするまで続いた。


 3人の体が煙の中に消えるのを見てから、その本人は足を一度大きく持ち上げつつ、背中の機械を激しく動かす。その直後に、底を思い切り、体重を乗せるように叩きつけると、その場で息を思い切り吐きだしたタイミングで、床が破壊されると共にそのがれきが正面へと現れ、そこに何度も鞭がぶつかると共に、物の数回でそれが破壊される。


 しかし、それと共に起きた砂煙と、天井がまた崩れかけたせいで起きたもので視界が見えにくくなったと思いきや、一度鞭の動きが止まり、光の線が渦を描くようにまとまり、元の長さに戻して自分の胸の前辺りで構えるようにしていると、目線を左右に動した。


 そうした途端、気づいたら北川は体を小さくするようにお腹を押さえてながら膝を曲げる破目になっていた。それに対して、いつの間にか世古島がその前にいて。背筋を曲げながら片方の目をなんとか開けるようにしているその姿をすぐそばでまっすぐに見下ろすようにしていた。そのまま、北川が低い音を立てながら歯を噛み締める音をそっちにも聞こえさせていたけれど、それに対して姉御は何もしない。


「しの、のめが……戻ってくる前に、片づけさせてもらうからね!」


 苦しそうに1つ1つをようやくひねり出すような形で声を出したと思いきや、足を後ろへと滑らせながら眉に強く締め付け、声を大きく出してそっちに向けて鞭をもった腕を振るう。それに対して、世古島はまたエネルギーを背中の機械から音を立てて両手のグローブい力を籠め、喉に力を込めていた。そして、さらに一瞬だけしゃがむかのような動きをしたと思い来や、その直後には北川が鞭を持っていた手を握りしめられたせいで大声を上げてしまっていた。


 しかし、それでも鞭が進んでいる勢いは止まらず、その背中を丸めるようにしながら目を瞑っていた。しかし、それに対して、その後、そこで何度も激しく呼吸をする様にしていると、そのまま膝を僅かに曲げるようにしてしまう。


「姉御!」


 そんな姿をがれきの影から見ていたコアラが喉をはっきりと開けるようにして両手を前にある物の側面を持つようにして体を出すようにしている物の、それは上半身のみ。それ以外は地面に向けてまっすぐにしたままにしていた。それに対して声を出させられた姉御は、未だ体を同じ姿勢にしながら、相手のを握りしめたそこに力を込めている。


「……たまんねぇな、これ」


 何度も口から激しい息を繰り返しながら目を大きく開けつつ舌を見せるようにしながら口を一定の形で動かさずに話す北川。その声は世古島にようやく聞こえるくらいの物になっていて、それが終わった後は、彼女の体にたくさん取り付けられているチェーンがジャケットについている装飾と擦れあうようにしている音が周囲から聞こえてくるくらいであった。


 それに対して世古島の方は視線を一気に敵から横に向けて仲間の方へと首を伸ばすようにして向けた。しかし、それに対して未だにハリーやコアラはその場で眉を上へと持ち上げるようにしながら口を僅かに開けて、両方の手ががれきの間にわずかな隙間を開けるようにしている。それによって、ほんの少しだけそこからわずかな砂が落っこちていたのだが、それに対して何もすることはない。


「うろたえんじゃねぇ、あいつも言ってたろ、魔法の武器で人は死なねぇ」


 喉を切り裂くように出した声が辺りで響き渡ると、それに対して2人がうなずくように首を動かすようにしている。しかし、それに対して北川が口を僅かに横へと伸ばすようにすると共に、手首より上の自由になっている箇所を僅かに握りしめるように動かすと、それと共にまた空気をスライドさせるような軽快な音を立てて鞭が激しく飛び出して、それに対して反応してすぐに体を低くしようとするも、その肘を曲げた瞬間に離した手に対して北川は逆に開いていた手で管ごと手首を握りしめて動きを止めていた。


 それに対して世古島は舌打ちをしながらも歯を見せるようにしていた。しかし、上へと向けられた手を自分側に引っ張ろうとするも、握っている腕に北川が魔法で作り上げたオーラを作り上げ、強い力で握りしめているのか、その手は左右に揺れるだけで動きが止まる。


「今度はこっちの番、でいいいかな」


 その声と共に、魔法でつかられた光の線が姉御の体の周囲をゆっくりと這い寄るように回転して持ち上がっていく。それに対して、当の本人はゆっくりと息を吐きながら1秒ごとにすったり吐いたりを繰り返すのを音を立てて繰り返していた。さらには、それに合わせて肩も一緒に動かしている物の、敵の手を持っているそこは一切移動しない。


 それに対して、世古島は足を一歩後ろへと動かそうとするも、それによって触れてしまった北川の鞭と脛裏がぶつかった途端に、熱く燃え滾る音がした上、喉を擦らせるような声を出してしまっていた。


 その次の瞬間に、鞭が急に彼女の体へと一気に締め付けるようになり、それのせいで世古島は呼吸すらもままならない状態になってしまう。しかし、その度にその体を何度も咳き込むように動かすことしかできない。


 その一方で、北川は吐き出す瞬間で声を出すようにしていて、それだけでなく、目と口を大きく開け、それと共に口を何度も鞭に込める力を込めたりぬいたりを繰り返して、その度に世古島が声を出すのを聞いて笑い声をあげてしまっている。


 緩められたタイミングで首を伸ばしながら激しい息を出して目を瞑ったままにしている一方で、世古島はまた締め付けられると息が通らなくなり、喉を擦らせるような言葉になっていない声を出してしまう。


 しかし、それで北川が声を出そうとした瞬間、目を大きく開いてそれよりも大きな世古島の体の奥から出てくるような声がして、そっちに首ごと向けて喉を吸い込みながら足を一歩下げそうになりそうになっている。


 しかし、その次の瞬間、鞭の持ち手を両方の手で握りしめようとするも、それより早く、世古島が四肢に取り付けられたものと背中に背負っているすべての機械が水色の光をまばゆく放ち始めた途端、金色の物がどこにも見えなくなってしまう。そして、その次の瞬間には、破けてる袖から腕の筋肉をかなり目立たせるようにしてて前腕を地面と平行したまま肩で息を繰り返している世古島の姿があった。


 それに対して、呼吸を一度吸い込むようにしている北川は目線を左右に動かしながら言葉にならない声を出してしまっていて、数歩後ろに下がろうとしている。しかし、姉御が顎を僅かに下に向けることで顔に光が入らないようにしながらまっすぐに近づいて来ていて。一度破壊された場所に魔力を込め直し再び鞭を伸ばしてから、ようやく戻った呼吸を再開してから鞭を振るう。それ合わせて顔のパーツを大きく開くようにしていたが、しかし、左側から迫った鞭をそっちの手で握り絞められてしまい、その後ファンの回転の音と共に、後ろに払うような形で後ろに投げ捨てられてしまった。そして、その勢いで、北川もそれを掴んでいたせいで転ばされてしまっていた。


「お前らがな、あたしのこと姉御って呼んでくれる限りは、絶対見捨てたりはしねぇ、……それだけしかあたしは持ってないだよ」


 しゃがんで立てている方膝に片方の手を乗っける世古島はゆっくりと自分の鼻から息を出すようにしている。それと共にほんの少しだけ頬を持ち上げるようにしていたが、目の位置はほとんど変えないようにしていた。それと共に出てきた声は、周囲で燃えている炎よりも小さくて本当に北川にしか聞こえないようなもので、うつ伏せで倒れてしまっているその体に対して、顔を全面に向けるようにして出していた。


「そっかそっか、それは、いいこと聞いたかも!」


 いつもと同じような大きさで話し続ける次の瞬間、片手だけを突いてから跳ねるように足をしゃがませてそっちに近づいて一区間だけ開けてから体を一気に持ち上げる。そっちに対して、世古島は素早く体を滑らせてから足払いを仕掛けようと足を素早く回そうとするも、それに対して跳ねるようにすることで北川は回避すると共に空中へと浮かび上がってそれから口を僅かに広げるようにしてから体をそのままに目線だけを横へと向けるようにしていた。


 それに対して、足払いをした後にしゃがんだままになっている側は、その途端に目を大きく開くと共に、また背中のファンの回転を早くし、その度に足を素早く立ち上がらせて飛び上がる。その直後に砂煙を立てながら横に足を滑らせていると、それと共にまた顔の前で前腕同士を重ねてからそっちにおでこを近づける。さらに、目に力を籠めようとしていた。


 その一方で、その先からは本来は1本なのに関わらず、早さのあまりに無数の数に見えていた。それと共に、北川は大きな笑いを上げて等間隔で何度も大きな声を出し続けて、それがだんだんと笑い声に変化する。そして、それによって何度もグローブが何度も高い音を立て続けていて、それを聞いたコアラはがれきの間から北川のよりも大きな声を何度も出し続けていた。そして、それと共に目を大きく開いていて、体を前のめりにする様に。


 しかし、その正面でずっと何度も鞭がぶつかり続けているのに対して、息の塊を唾液と共に吐き出すようにしていて、さらにはおでこをもっとそっちへと近づけて、髪の毛と腕の隙間からギリギリ北川の方を見ているようにしているようにしているも、そこは暗い影になってしまっていた。

読了ありがとうございます

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