表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic  作者: コンテナ店子
第一部中編
38/216

第38話

boothにて二次創作の小説本を売り始めました。

こちらもよろしくお願いします。

https://booth.pm/ja/items/3785732

 鉄で出来上がった方の腕で切れてしまっている部分が何度も青と水色が混じり合った電撃が鳴り続けているし、今だまっすぐに歩けていない敵の姿を、膝をついた状態で何度も肩で息をし続けながら見つめる私。髪の毛と一緒に重力へと従うように下を向いて目を瞑ると、しわをたくさん作っておでこに開いてるほうの手を押し付ける。


 その瞬間に目の前で大きな音がして、そっちを見ると、敵が大きな息を繰り返すのを表現するかのように何度も息を繰り返す背中をこっちに見せていた。それを見た私は、口から繰り返す息を表に出すようにしながら目を大きく開いてそっちに視線をぶつけ続ける。でも、その次の瞬間にまたお腹の激痛が入り込んできて。目を瞑りながら肩を落とす。


 私の手が見えると、抑えきれない量の血が湧き出ていて指同士の隙間や手の上から無数の血が溢れ出てしまっている。その上、お腹の動きに合わせて血がさらに出てしまっているのを感じて、咳き込んでしまうと、私の黒いパーカーの上からもしっかりと見える。


「バカ野郎! このまま、終わるつもりかよ!」


 体を起こせずにいる私の背中に、後ろから大きな声がして。その瞬間に後ろに振り返りたいけど、そうしようにも、お腹がまた痛くなって、それと一緒に鼻水が溢れて来るけど、それをすすろうとすると行き過ぎて呼吸が通りにくくなってしまう。


 さらに、何度も鼻をすするように動かし続けてるのに、それでも涙も鼻水も血も止まりそうになくて。そうしたら、敵がまだついている方の手を使って体を起こそうとしているけど、その度にもう片方の手から出ている精密機械が電気を放っているのか、反応して動けなくなりそうになってしまっていた。


 それから、歯を思い切り搾り、顎を思い切り体へと近づけると、体を全力で起こしたつもりになったけど、でも、まだ膝の裏側同士が重なってしまったままで、もっと顔を含めた全身に力を籠めようとするけど、それでももっとお腹の痛みが強まるだけで、でも、また足元に力を籠めるようにする。


 肩を大きく開いたようなポーズのまま左手をお腹に押し付けるようにしているだけで、また膝が曲がってしまいそうだけど、もう片方の手に力を籠めると、魔力がだんだん籠り始めて、でも、敵はそのままでいる。それを数秒間見ている間に、口を小さくするようにしていると、唇のしわの間を空気が通っていくのと、肩が呼吸に合わせて上下するのがだんだんと小さくなっていくのを感じ取った。


「しの、東雲! もう……終わりで良いだろ」


 振り返りながら、最初の1回だけ大きな声が出たけど、その瞬間にまたお腹の傷が一気に痛みだけして。だんだんと呼吸が苦しくて声が小さくなってしまって、一旦感覚を開けてから声を出す。それが言い終わると片方の瞼だけを下げるようにして、もう片方の目だけを開けていると、息をそれに合わせて呼吸を繰り返す。


それから、目から力を抜くようにしてうっすらと前を見ると、お腹を押さえていない右手の袖で額を拭う。それから、その手を曲げた膝に置くと、前のめりになったままに前を見たら、敵も何とかして立ち上がろうとしているのを繰り返してて、その度に地面へと無規則な形で倒れるのを繰り返していて、それと一緒に重い機械が地面に落っこちる音がしてしまっていた。


 でも、その間からも、後ろからは何も聞こえてこなくて。そう思っている間にしたのは、姉御の人の仲間が大きな声で東雲に向けてヤジを飛ばしているのを聞けるくらい。それに対して、私も敵の方へと足を動かそうとするけど、それのせいでまたお腹に力が入ってしまい、また体が動けなくなりそうになる。でも、そっちを見ても、敵も同じようにしているだけだった。そして、私はそれを見ながら息を整えるのを意識して、少しずつ咳交じりに喉を苦しめる物から落ち着いた等間隔の物へと変えていく。それと同じように背中も動かし続けて行った。


 しかし、その瞬間に敵の方から聞こえた元から高いのにそれ以上に高くなるみたいな音がだんだん離れていっているのに気付いて、体をこわばらせるみたいにして肩を持ち上げると、数秒だけ視線を地面に向けたままにしてから、眉同士を近づけるようにしていると、自分でやらなきゃと思って顔を上げる。それから、正面で止まらずに音に引っ張られるように顎を持ち上げて。煙が溢れている所を追いかけていくと、小型のミサイルが飛んでいくのが見えたから、すぐにそれが向かう先に姉御の人らがいる足場があるのを見ると、口が一気に息を吸い込むように唇を引っ張ってしまった。


 それから1秒も開けないように体に電撃を溜めて、そこを一気に飛ばすと眉のあたりで顔を引っ張って宙へと飛んでいく。しかし、それでも、片手を伸ばしても全然そっちには届かなくて。喉が痛くなるのを感じて咳き込みながらも、自分の体が向いている方へと首を見せつけるような姿勢でいた。ただ、指の先端が触れ合った時には、爪の後に指の腹が触れるようになっただけで、それに対して影響はないどころか、さらにミサイルはスピードを上げていく。だから、今度は1回振りかぶってからそこに向けて拳を叩きつけるけど、それはただただ高い音を立てるだけで。今度は体に魔力を持たせるようにして肘を思い切りたたきつけると、一瞬だけ周囲から音がなくなるのを感じて、今度はそれが爆発すると共に、私もその勢いに巻き込まれて体を回転させるようになってしまった。


 背中から地面に着地させられると、その痛みで口が開いた瞬間に細かい唾液が飛んでいくし、それと同じタイミングでまたお腹の切れ目の痛みがまたやって来て、それに合わせて何度も咳き込み続ける。


 両方の腕をお腹に当てるような姿勢のまま、体を倒すと、膝もそっちに近づけようにして体を転がすように動かす。その一方で、また敵の方から機械を動かすような音がして、目に力を込めてそこにたくさんのしわを作るようにすると、また体を起こそうとすると一緒に、お腹と背中の痛みで頭が重くなるし視界もあやふやになって、1回膝に両手を置いて体を支えることになった。


「もう、いい加減に、しろよ……!」


 なんとか喉の中から高い声を出すようにして両手を肘に押しこむようにして膝を軽く曲げると、それからばねみたいな勢いで前に飛び出し、その次の瞬間には敵を地面へとたたきつけるような形で馬乗りに。その姿勢のまま両手を強く握りしめ、そこに電撃を込める。


 自分の股の間にいる敵の姿を数秒間見つめ続け、また口から息をすると、相手の顔に手の平を押し付けるようにする。それから、また床と坊主頭が擦れる音が電撃同士の隙間からして。でも、それでも私が手に込める力は一切止めようとはしない。それどころか、歯も食いしばるように動かして、そっちへと眉同士を近づけるような目線をぶつけた。


 それに対して、私の平の中で敵の視線は動く感覚は一切なくて。でも、私の肩へとその手が近づいてくるの、それが触れ合う瞬間まで気づかなくて、それを感じた時、手首にもう片方の手を当てるようにして力を籠めると、相手の体が魚みたいに痙攣して不規則な上下運動をしているのに股で気付くし、体から浮き出ている機械が床とぶつかり合って高い音を立て続けている。でも、顔を相手のと平行になるような角度に変えると、また肩で呼吸をするような体勢になって。肩も両方を近づけるように力を込めながら喉を外側へと押し出すような力を籠める。


 私が攻撃を辞めて手を離すと、敵の顔は全体が火傷まみれになっていて、肌が青紫色に変色している個所の方が本来の色になっている個所よりも多くなっている上に、その周囲が真っ赤に染まっているのを、肩で息をしながら見つめる。それと共に、このリングがさっきよりも広く感じ始めるし、その辺りが寒くなっているような気がした。


 そのまま数分ほどじっとしているような気がしたけど、髪の毛とうさ耳フードを垂らすようにしながら両手も地面にギリギリ触れそうなところにいるし、股の下にいる敵が一切動かなくて。それから両方の手を持ち上げると自分の顔に平を当てて、そのまま数回呼吸を繰り返す。さらに、肩を落としてそのポーズのままいると、そこに一度息を強く吹き込んで、それから、顔を一気に振り返らせる。


「……東雲、もう終わった」


 そっちに手を離しながらみると、向こうは眉を僅かに動かしながら鼻の下を少しだけ伸ばすような表情をしていて、目をかなり細くしているのが見えた。それから、下の唇を使って上のを押しこむような表情をしている相手は、目線を私の方から反らすようにしていて。それを数秒間見てたら、少しずつ体を立ち上がるようにすることで、そっちに近づいていく。体全体が立ち上がると、またお腹を抑えるようになるせいで、ちょっとだけ前かがみな体勢になって、でも、上を見ると先端を始めとしたさまざまな個所が溶け出している物の、まだガク付いている下り坂となっている足場を掴みながら姉御の人やその仲間がいて、鼻からゆっくりと息を吐きながら肩に力を込めた状態を解放していこうとする。


 でも、その瞬間に足元で何かがぶつかったのか、爪先が何かを捉えたような気がしたけど、そっちには何もぶつかる感覚も何もなくて。音も何もしない。でも、その場で足を止めて、辺りを僅かに見回すと、砂埃が出来上がっている個所に気づいて、そっちの方へと駆け足で寄っていくと、その顔の一部だけが黒くなってて、それと体全体になる白色の生地の間にあった手作りの縫い目がわずかに見えているそれがいた。目になっている部分がバツ印で止められたボタンがわずかに取れそうになっているのを見てると、目に力がどんどん籠りそうになって、頭を振ろうとするけど、それでもその考えは止まらなくて。もう一度後ろを振り返ったけど、杏はずっと同じ姿勢で砂まみれの床に寝たままになっていた。

読了ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ