第30話
すみません、昨日準備は出来ていたのですが、更新を押すのを忘れていました。
私とハリーの部屋に戻って、ベッドの上に座りながら両方の親指と人差し指で表と裏を持つようにしながらおでこをそっちに向けるようにして、お尻をギリギリ乗っけるようにするようにして座り込んでた。消灯を迎える5分前のブザーが鳴ると共に、私は左手をスマホから放してから両手で頭を抱えるようにする。でも、そのままただ目線だけを上に向けて見えるのは、無造作に上の方だけ捲りあがったハリーのブランケットだけ。そのわずかに出来上がった中央当たりの盛り上がった空間はとても見ていられない。
私が爪を立てながら下を見て目を強く瞑るけど、そこに私のフードを被っているせいでなだらかな坂が出来上がっただけの影を一瞬だけ見てからすることになったが、その目の熱さに耐えられなくて開けることになった。そのままの姿勢でいると、フードの中からわずかに髪の毛が擦れる音がするだけで、それ以外に何も聞こえてこなくて、それに気づいてから近くにあったスマホを両手でしっかり掴んでから、横にあるボタンが押されたせいで光ったのに気付いたのと一緒に、ハリーのベッド側へ投げ飛ばすと、その角がコンクリートの壁にぶつかった音が何度も部屋の中で響いて、それは明後日の方向へと飛んで行って、画面を上に向けながら床を滑って行った。
そうしている間に、機械が止まる音が外はもちろん中からも一斉に聞こえたと一緒に、部屋を照らしていた灯りが消えて、周囲で見える物はスマホのバックライトが床から広がるように出ている様子だけになる。少しだけ瞼を持ち上げながら、床に膝から下と両の手を突いた状態でそっちに体を90度だけ振り返るようにして見ていると、その数秒後にはわずかに暗くなって、それに気づいてから両手と足を使って飛び跳ねるようにしながらそっちに近づく。でも、その形をそれで包むように持った時にはもうライトが消えてて。でも、欲しい側面を両方の平で持つようにしてたから、一旦息を吐いてから持ち直す。
指を使って両面を持ち、それから2つの親指を使って暗証番号を入力。でも、一回画面をタップするたびにその動く様子を眺めるようにしていた。それから、歯を噛み締めるようにしながら、目線を横にずらす。でも、そこに映っている物は何もなくて。その一方で、青色のホーム画面の中に反射した私が映ってた。
それから、フォルダをタップして、メアリーたちと一緒に撮った風景やイベントの写真の所を触れないようにしながら画面をタップ。そのまま下へとずらしていくと、ツイステとかFGOのスクショがあって一度離した後そこにも触れないようにして先に勧めようとするけど、もう続きなんかなくて。もう一度ホーム画面に戻る。
それから、上を見て通知が全部ソシャゲと企業から来たメールなのを確認してから、正座した膝の上に肘を置いて一度ため息をつく。それから目尻を落としながら視線を横に向けるけど、そこにある電波はしっかりと入っているようだった。指を動かして、通知を画面外に追いやると、正座した太ももの上に両方の手首を置いて少しづつため息を吐く。スマホが斜めったせいでその傾斜を親指の爪が滑っていく。でも、それに対して画面は一切動いてなくて。それを横目で見ている間にそのバックライトがまた暗くなっていった。
数秒間そうしてから、一気に膝を持ち上げて飛び上がり、ベッドの上に飛び込むと、そのまま両方の腕を軽く曲げながらベッドの上に体を投げ捨てる。でも、一瞬だけバウンドするのは私だけで、スマホは小さく動くと画面をひっくり返して背中側を私の方へと見せたと思ったら、そこに杏と2人で一緒に撮ったプリクラが貼ってあったのがわずかに漏れたバックライトで目に入る。
片方の肩を少しだけ前に出すようにして、唇を紡ぐようにしながら眉を細めている私と、そんな私に腕を絡めるようにしながら自分の胸元で曲げながらピースを作ってる杏。杏の表情は唇の先端を僅かに持ち上げるようにしているだけで、それ以外はいつもと一緒だった。
小さく口を開きながら小さい塊を少しだけ吐き出す。上瞼だけを動かしてスマホの画面側を見つめ続ける。それと共に、後ろで動いてる手をプリクラから離す。歯を数回あわせるように動かしつつ、肩の辺りを曲げるようにしてまたデータフォルダを見つめる。でも、画面のつるつるした部分がお腹を滑るだけで、それから一旦上に親指だけを持ち上げるようにしてからその平全体を使ってアイコンをタップした。
またもう一度上から順番に素早くスマホの画面がフォルダごとに表示されるのを一瞬だけ目で追って全部表示されたのに気付くと、画面に触れてた親指を滑らせるように動かしたら、画面が勝手に動きそうになったけど、それで一番上になったツイッターのファイルが画面外にスライドして下にあったラインのファイルが出て来ただけだった。そして、一回だけ息を飲んでから、顎をそのまま上に押しこめるような姿勢のまま画面をタップする。
それから、表示されたイベントに行った時のパネルや絵の写真、アキバで見た広告の写真とかがあるけど、顔を傾けて下に視線をずらすことで、それを画面の上の方だけ眺めながら進めていく。素早く流れて行くのをサムネだけ眺めてたら、それを見たのと一緒に目が大きく開いてすぐに止めようとするけど、間に合わなくてラブライブの電車の写真が開かれてすぐに元に戻した。
それからすぐに戻るボタンを押して、写真が小さくなったのに気付いたけど、杏との動画の前後数日の間に撮った写真くらいしか見つからなくて、指曲げながら爪だけ画面に触れるようにすると、おでこの辺りが少し熱くなるのを感じて、左手でそこを一回だけ拭うようにする。それから、スマホを横向きにすると、そこに映った私の顔を見ることになる。それは目尻を下げながらも鼻の下をほんの少しだけ伸ばすようにしてて、眉毛が小さく震えるように動いてた。それでも、その傾きとかが変わることは一切ない。その顔と目線を合わせながら、動画を再生した。
「見ろ! 人がゴミの様だ!」
メアリーが両手を斜め上に広げて大きな声を出している姿を見て、クラリッサが割れた声で笑ってるのが聞こえて来ていた。メアリーの後ろにある3階の窓の向こうでは、校庭からバッハだったかが作った行進曲が流れてて。6年生のマラソン大会で委員長の男子が、コース内に手だけ出した女子たちとハイタッチしながら走っている姿と、その半周くらい後ろで走っている別の色の帽子をかぶった男子たちが一塊でまっすぐに向きながら走っている姿があった。その上部では色とりどりの三角形の旗が風もないせいかまっすぐに垂れ下がってる。
それから一旦撮影してる私がスマホを机の上に置いたせいで画面が暗くなって、その後、クラリッサの声が後ろからしてた。そして、カバンから取り出したうさ耳パーカーに袖を通しながら画面の中に入ってきた私は、腕を一度人差し指をまっすぐに上へ向ける。そして、髪の毛とフードを軽く浮かせるように持ち上げた。
「キャスター、ルナティック……私は……もっ、もう1回、もう1回だ!」
最初は声を外から聞こえてくる音のせいで消えてしまいそうなくらいで発してたけど、それもすぐになくなって、両手を腰の曲がった顔の前で合わせるようにしながら声を大きくする。それと一緒に私の体をセレニアとクラリッサが片手で軽く押すようにすると、その勢いに任せるように自分の体を動かしてた。
それに対して、杏の笑い声も2人のに隠れながら聞こえて来てるけど、私はセレニアの方に同じポーズのまま両手を擦ってた。
「大森! こいつに見せてやれ!」
そのメアリーの声がしたのと一緒に、カメラも1回転して後ろにいた杏の方へと変わった。そして、セレニアとクラリッサの笑い声もだんだんそれとなく小さくなってく。それに対して杏は、両手を腰の辺りで重ねながら目線を斜め下に向けてて、少しそのままになってた。その間、アナウンスが聞こえて来てて、私たちのクラスが最後から2番目にゴールしたことを伝えてた。でも、画面がそれで動くこともなくて、そこにいる杏が小さく口を開きながら軽く笑い声を出すようにしているだけだった。
それから、メアリーが軽く謝ってから向き直り、私がスマホを受け取る。それから、今度はセレニアが鬼滅の呼吸を腰を落としたままやってて、一旦途中までやってから、掃除用具入れから箒を取ってきてやり直してた。それからカメラをずらさないようにしながらも私は数歩後ろに下がって。画面をアップにしながら手のブレを僅かに大きくしていた。
「杏」
その声は真っ直ぐに出しているけど、でも画面にいるのは中心のセレニアと横にいるメアリーとクラリッサだけ。そのキメセリフを体を動かして手拍子しながら馬鹿笑いをしていた。でも、外からはまたさっきの曲がずっと流れたままになってて、3人の声のタイミングとは全く関係ない様子でこっちまで聞こえて来てた。
それから、セレニアはまた善逸のことを語っている一方で、それを手で払うようにしながら適当にあしらってるメアリーとクラリッサ。その声を聞きながら、杏は小さな言葉になってない声を出してて、それはまたセレニアの声がした時に聞こえてなくなってた。
「いいのか」
自分の息を吐く音がわずかにする。でも、それに対して杏のはあんまり聞こえてこなくて。メアリーたちの盛り上がる声の隙間からわずかに聞こえているのかいないのかという感じだった。雲のせいで太陽が隠れたのが原因か、周囲は少し暗くなっていてそれはカーテンの手前にいる3人はもちろんのこと、教室の中にある机や椅子も一緒。それでも、外からは拍手がしばらくの間聞こえ続けていたせいか、クラリッサが体を壁に隠しながら窓の外を眺めている。そのガラスに映る表情を目を凝らしてみようとしたけど、よく見たらそこに体を小さくもじもじさせてる杏の姿があって、自然とそっちへと目が吸い込まれた。
顎と体を僅かに近づけるようにしながら瞼を何度もくっつけるように瞬きを繰り返す杏。それを辞めた後は、3人の方へと向けているスマホのカメラを見ている私の背中側にいる様だった。ただ、それに対して私は片方の手を斜め上から下に振るようにしてメアリーたちの方に何かを指示している。
「……うん」
一度小さく喉から音を出そうとした杏だったが、その瞬間にセレニアが低い音を立てながら椅子を引こうとしつつそれから数秒後には元に戻ろうとして少し離れたところから自分の席のやつを持ってこようとしている。
それに合わせて、クラリッサとメアリーも張っていた肩を元に戻すように動かして、それから2人とも床の上に体育座りをする様にしてジャージの長ズボンに包まれた膝や足を抱えるようにしている。さらに、それに合わせるように私もそっちへ近づこうとすると、すぐにインカメに切り替わったけど、そのわずかな瞬間に口をちょっとだけ開けながらこっちへと近づいてくる杏の姿があって、その後に内側のカメラでは私とセレニアの間に足を入れようとしていたけど、その後に数歩斜め後ろに下がって行った。
「だって、流那はずっと、ここにいるんでしょ?」
それを聞いた瞬間、ずっと上瞼を持ち上げるようにして見ていた私の目に一気に力が入って、その辺りにたくさんのしわを作りながら、そこに右手の人差し指の関節を当てるようにする。それと一緒に、そこを押し込むように力を籠めるけど、でもそれも意味なんかなくて。左手でスマホの画面と触れ合うようにするとけど、でも低い音がするだけで、ベッドの中を伝わるようにして聞こえてくるメアリーたちの話し声は止まらなくて。
でも、その間からたまに聞こえてくる杏の小さな笑い声はしっかりと聞こえてくる。でも、動画のシークバーに触れようとしたら一気に戻り過ぎてしまって。でも戻そうとしてもそっちは十秒くらいたった後だった。
なんとかそっちに視線を向けようにも、何度も口から音を立てて呼吸が繰り返されて。体はわずかに上下する。さらには下の顎で舌と口の中を押し込むみたいに、それから上を見るようにして。それから何度も咳き込んだせいでまた下を向くけど、口を上を向けて息を吐いてみたら、斜め前に顔をむけてるそこでわずかに口を動かし続けて。そうしてる間にまた顎を一旦引き寄せながら鼻をすすった。
「それだけ」
でも、杏が言ったちょっとだけ上に持ち上げるようにしながらもそれが聞こえてきた瞬間、小さく声が漏れながらそれと一緒にずっと溜めてたものがあふれ出して、熱い感覚になって私の頬を滑り落ちて行った。それは、顔の周りに出来てるしわをも乗り越えてどんどん下へと進む。でも、それに対してスマホの中からはメアリーやクラリッサの声しか聞こえてこなくて。そっちに顔を寄せようとすると一気に画面の上に数個のしずくを作り始めた。でも、スマホ側は外からクラスメイト達の声が聞こえてきた後にセレニアの早口目な声と一緒に暗くなって。その直後にそこに円で包まれた三角が表示されただけだった。
それからも、股の内側同士を合わせてお尻側に足の裏を向けるようにしてベッドの上に座る私は、足同士の重なりに両手を落っことすようなポーズのまま顎を少し前に向けて肩も降ろす。でも、顔は口元をそこで引っ張るように鼻が繰り返し動き続けていて、その度に他に何も音がしない部屋の中で鋭い息やそこをすする音が繰り返し聞こえて来た。そして、それに合わせて肌が繰り返し動いているのを感じると、涙が通った跡が固まっているのに気付いた。
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