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Lunatic  作者: コンテナ店子
第一部前編
24/216

第24話

 瞑った目の力にわずかな力で反発するようにするけど、それから辺りを見渡そうとしたら、呼吸を何回も繰り返しながらわずかな力で目を開けようとしたのに、辺りには細かいけど色んな方向から何回も聞こえてくる足跡。聞こえた方に向かって膝と両手を突いたまま顔だけを向けようとしたけど、それと一緒に今度は違う方から聞こえてきて、そっちに振り返ろうにも、体が真下を向いて数秒間呼吸をしたせいで、その後で向いたころにはまた違う方でして。もう何回もそれを繰り返しそうになったころ、片手を外へと向けて電撃を放とうとしたら、その腕が蹴り飛ばされて、さっきとほとんど同じ方へと向かって飛んで行ったと思ったら、その後には背中が踏みつけられて、曲げてた両足にものすごい負荷がかかって、唇を強く噛み締めてしまった。


 噛んだ場所から何度も血が溢れて来るのを数回拭うけど、口の中に鉄の味が溢れるせいで、咳き込むとそれが唾液と混ざり合うようにしながら出てくる。数秒間それが落っこちた地面を見ながら唇に手の甲を当ててて、それを離してから見つめると、私の凸凹した手の上に赤と黒が混じり合った色とその中にいる自分の姿があって、見ているだけで顎を引きながら上瞼が持ち上がるのと、曲がってた背筋がいきなり真っ直ぐになってしまったのを感じて、その生暖かい感覚を強く味合わされた。でも、私の体の動きがあったせいか、ずっと大きいしずくを作ってたそこがだんだん崩れて手の上を滑って行くのが見える。でも、唇同士を強く押し付けるようにしながら、指を使って手を広くするようにした。それでも、私1人の姿が映っているのは一切変わらない。


 それから、体を後ろ回りをしながら起こしつつ地面に電撃を放って体を後ろに飛ばすと、それと一緒にその焼けた跡の所を素早い影が通って行くのを一瞬だけ目で見えた。でも、その場所には瞬きした直後にはもういなくなってて、茶色の砂煙の中に黒い影が数秒間だけ動いているのが見えるだけになる。


 両手をまた肩よりは少し下の辺りで地面へ平を向けるようにしつつも、数回見渡してから、下を向きつつ両手を握りしめた。


「腰抜け!」


 肩を自分の側に寄せながら盛り上げるようにしつつまっすぐ立って目を閉じようとした瞬間、ハリーの声が聞こえて、目と口を丸くなるように開ける。でも、相変わらず私の周りにはずっと落っこちそうになっては浮かんでを繰り返している砂の欠片だけで、そっちを見ている間も目がかゆくて腕で拭いつつ、袖で唇から出る血を吸い取らせる。


 でも、その直後に、体の痛みの中に、頭のてっぺんから来るのが突然にやってきて、そこを押さえるようにする。それのせいで、頭も腰を落とすようにしながら曲げるようにしそうになるけど、でも、その瞬間に正面の向きを変えてもその前を黒い影が横切るだけで。でも、それと一緒にまたハリーの声が聞こえた瞬間、その鋭いけど一定の大きさで私の事を呼ぶ声は、砂煙が巻き起こる音と一緒でも私の方へと聞こえて来てて、それから膝に手を突きながら顔をまっすぐに向けた。


「ダックハントだ!」


 声がした方をもう一度見ると、それと一緒に高い金属のような音がして。横に広く開くように口を動かして歯を前に出すような表情を下に向けて、それから肩と肘を左右へと向けるようにしながら胸の前あたりに握り締めた両手を近づけるようにしながらも、わずかな銀色の空き缶の方から目を背けないようにする。1秒も経つ頃には、もう自分の手が光り輝くようになっているのが見えて、ハリーが蹴飛ばした缶に向けてそれを放つと、砂煙の中全体に紫色の光が輝くのが眩しくて、何度も目を閉じそうになりながらも、そこへと電撃の球を何度も投げ続けた。



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