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Lunatic  作者: コンテナ店子
第一部前編
23/216

第23話

 その腕が体へと戻っていくのを見るよりも先に、小さく掛け声を出してから空中を足で蹴りつつそれでほんの少しだけ進む。それから、もう一度足から電撃を放って伸ばしたままだったせいで気付いたら地面が目の前に来て両手をそこに付けようとしたら勢いでまた痛みが増えながら曲がって、おでこから突っ込むと、そこから一気に血が噴き出して、そこを押さえながら目を閉じる。


 でも、後ろからすぐに音がして、両膝と片手で頭を下に向けていると、息を吐きながらなんとか体を保つ。でも、すぐに左手から電撃を放って体を吹き飛ばすと、後ろに向かって飛んだあと、体が壁にたたきつけられて、肩とお尻はそれを訴えて来ると、地面と床の角に私の体がくっついてた。


「早い……」


 でも、息を口から何度も吸ったり吐いたりしながらも体は全然動かなくて、それなのに、向こうではどんどん大きな体が近づいてる足音が聞こえてくると思って体を無理矢理起こそうとするけど、その瞬間に腕から力抜けて、また体をそっちに落っことす破目に。


「結局、これで終わりだな」


 敵の顔を見ると、わずかに顔を上げるようにすることで顎をこっちに向けるようにしながら目線を下ろしてきている。それを見てたら、その足が砂を立てているのが聞こえて、それに気づいたと思ったら頭を抱えて目を閉じてしまっていた。でも、それと一緒に開けようとすると目が急に熱くなって。震える唇と歯に力を籠めようとしたけど、そこにもおでこから出て来た血がかかりそうになって腕に強く力を込めて拭ってから目を押しこむ。


 それから、腕を壁に突きながら片膝を立てて、髪の毛を下ろす。それから両方に力を込めて、膝ともう片方の足を浮かそうとしたら、その瞬間に相手の手が私の体を壁に押しこんできて、あまりに強い力で押しこまれてるせいで脳も骨も潰れてしまいそうで。顔を動かそうにもパーツ1つ1つを動かせそうにない。口からも唾液があふれてしまい、血と混じり合って、体を伝う。さらに、喉も痛くなってきて、手が離された瞬間に、思い切り息を吸い込む音が部屋中にこだました。


 周囲に私の周囲の壁から現れた砂煙で体が覆われ、それと一緒にだんだん壁から滑り落ちた私自身が壁に座り込んで、その度にお腹の痛さで何度も咳き込んでしまう。そして、それと一緒に首を下に向けながら何度も肩で息をする。そして、それと共に、しゃっくりのように顔が動きながら涙が止まらなくて、おでこに手首を当てるようにして頭を抱える。それからもう1回髪の毛を強く握りしめて、その隙間から自分の目を正面に向けた。


「私は、もう負けてるけど、まだ、まだだ……」


 髪の毛の1本1本が擦れる度にその摩擦で体が、特に指同士の間が熱くなって。そこから離れそうになった瞬間、関節と髪の毛の間に電撃を作ってそれから自分の手にそれをため込んだ。その後、顔を上にあげると相手が拳を振り上げてて、それのせいで起きてる風が私の髪の毛と周囲の砂とそれで起きた砂煙が小さく揺れた。


 それを一瞬だけ感じ取って、唇を前に出すようにしつつ親指と人差し指をかさねながら目を少しだけ細めるようにして、自分の体にも風を飛ばすようにしながら両手を前に押しこむようにすると、両方の腕がまっすぐになった瞬間、向こうちょっとづつ離れていく大声と一緒に、砂煙の間に出来てた影が小さく、薄くなっていくのを見ながら自然の流れに合わせて尻もちをついた。


「今のはちょっと痛かったぜ」


 息を吐きながら目を閉じて、お尻の後ろで突いた両手を強く力を押しこもうとすると、ちょっとだけお尻が持ち上がったから、目を強く瞑る。でも、その瞬間に大きな足踏みが1回されるのに気付いて、手が後ろに下がるように何度か勝手に進んだから、それと一緒に体も敵から遠ざかったと思ったら、砂煙を払う強い風に引っ張られるように顔をそむけた。


 その突風はすぐに止まらなくて、地面を強く掴もうとしたけど、ちょっとだけ指のお腹を持ち上げるようになるだけで、髪の毛が吹き飛びそうになるのを感じて、肩を落とすように押し込んだ。それから、鼻を小さく動かすようにするけど、そうしようとすると、鼻の中に風が入り込んできて何度も咳き込む。


 敵の方を小さく目を開いて確認すると、大きく口を開けながら雄たけびのようにしていて、辺りにいた人たちも体を縮めるようにしていたり空中に吹き飛ばされていたり、体を他の人と支えるようにしているようであった。その様子を眺めながら、口を小さく開いて、上瞼も開くように動いて、心臓の辺りが冷たくなっていくのを感じる。でも、敵の取り巻きだった人たちも地面に滑り込むように体を縮めていてとても動けそうにない。


 そんな中で、唯一立っていたのが、姉御の人だった。姉御の人は、右の足を前に出すようにしながら右手で肩を強く掴むようにしつつ腰を落としているようだった。その顔は眉間にしわを寄せながらも歯を強く噛み締めているようで、私もそれを見てると、同じようになったけど、その瞬間に一気にそのために込めていた力を一瞬止めようとしつつも、それをだんだん抜いていった。


「よし……」


 体が浮かび上がって、その瞬間に一気に背骨から引っ張られるみたいに体がh雨季飛ばされそうになるけど、それを感じてから両腕を曲げながらも肩と平行になるようにして、その場で整える。そして、それに続けて顎を引くようにしながらすぐに両手をおでこの辺りで重ねるとそこから熱い痛みが一瞬おきて自分の目を片目だけ閉じた。でも、それもすぐに開け直してから爪先をまっすぐに伸ばしながら顔をちょっとだけ壁の方へと向けると、今度は両目を強く力を込めて閉じたら、肩より上を毎秒ごとに小さく動かすようにしながらこめかみのあたりがわずかに出っ張るのを感じながら、体の動きが早くなるのを感じて歯を食いしばる。


 それから、もう一度頭を体と同じ角度に戻したら、今度は頬を鋭いがれきが引っ掻いてきて、それだけで頬から熱い血がじんわりとにじんでくるのを感じ取ったら、そう思った次の瞬間にはそれが体に張り付いて大きく広がった。


 瞼が小さく震える感覚と、喉や口の中の空気がなくなったように苦しくなる感覚。その2つが一気に襲い掛かって、どっちに対処すればいいのかわからなくなりながらも、自分の胸を心臓が何度も音を立てるのを肌で感じて、頬を膨らませながら眉を顰めるように動かす。負けない、それを何度も心に浮かべようとしたけど、数回だけした後は口でも何度も動かし続けて、気づいたタイミングで足を限界までまっすぐに伸ばしてから膝を一気に曲げたら、私の足の裏やお尻から電撃が噴き出て、そのまま、そこを軽く砕きながら壁の上に着地した。


 それから、自分の周りを数回見渡すと、周囲では電撃が私の指よりも小さく起こっている一方で、それよりも大きな砂煙で体が覆われてて肩で息をゆっくりとしながら見渡していくと、だんだん目が大きく開いていくのを感じる。そして、さらには言葉になってない小刻みに笑う声と一緒に口が開いた。そして、その表情を自然と維持したまま、視線の動きを維持。数秒後にはがゆっくりと降りて体と斜めに沿うようになった。


 でも、それも数秒間の事で、壁に立ったまま首を上へと向けるようにすることで敵の方を見ると、自身の両腕を地面に叩きつけるようにしながら、こっちに向けて大きな声をだしているのが見えた。


「こんなんで苦戦してるようじゃ、話になねぇなぁ!」


 その次の瞬間、地面を叩くペースが一気に上がり、それに呼応するようにその場へと激しい砂煙が発生。それがどんどん地面から浮き上がると共に、その指が見えなくなった瞬間、おでこが大きく頭側に引っ張られて、私は自分の指を強く握りしめながら足を曲げる。それと一緒に頬を膨らませるようにしてから、すぐに体を温めてそれを吹き飛ばすように足を元に戻すと、魔法陣を蹴り飛ばす高い音と一緒に、私の体を風が切る。そして、すぐに腕を振りかぶってそこにわずかな火柱を立たせてから、腕の曲がりを一気に解き放った。


 でも、その後、私がぶつかったのは地面で、腕をまっすぐに曲げたまま小さい砂の上を擦りながら体を強く痛めた。それのせいで、また新しい傷から血が滲み爪を立てて地面に付く。それから、その上を滑らせて開いた手をだんだん握りこぶしにして行くようにしていくと、その上にも小さな音がしたと思ったけど、その瞬間に後ろから全く違う低い音がして、それから喉を一気に飲み込みながら頭が持ち上がったら、そのままのポーズで体が制止。下半身が地面に落っこちたまま瞼だけが小さく動くのを感じると、顎が口の中に引っ込むのを感じ取って、急に体温が下がった気がして、と思ったけど、でもすぐに何度も顔を両手で叩いて頬を軽く膨らませてそのまま両手をボウルのように膨らますようにして頬をおおうと、肘を体にくっつけるようにしつつそこと歯に力を込めて、すぐさま振り返った。


 でも、そっちを見ても何もなくて、ただ砂煙の中を数本の雷がまっすぐに進んで行き、その数秒後に大きな音で砂煙全体が紫色に光ったと思ったけど、それと一緒に聞こえたのは砂が崩れる音だけ。そのまま、だんだんまた体の温度が下がっていくのを感じるけど、ゆっくりと腕からだんだん力を緩めるようにしようとした瞬間、後ろから頭が握りつぶされて、そのあまりにも強すぎる力のせいで、体の中から骨が砕けるかのような音すらした。


「お前みたいなな、家に籠ってるオタクなんかに負ける訳ないだろ!」


 最後の言葉を言い終わると一緒に急に四肢が浮き上がって体全体が風にあおられるのを感じたと思って冷たく突き刺さったら、頭から手が離れて、そう思ったら、空気を吸い込むと共にそれが全部吹き出すくらいの勢いで殴られたら、身体中の体液が噴き出すように唾液と鼻水と、そして血が噴き出した。


 その上、全く呼吸が通らなくて頭が痛くなって、お腹を押さえながら正座して倒れ込む。そのまま両腕に込めた力を自分の体に押しこむようにしながら、顔にも力を込めようとするけど、それだけで身体中の血が噴き出ている個所からそこを握りつぶされてた時くらいの痛みがあって、冷たい涙を落として溢れた物がそのまま地面へと落っこちていき、それが斑点を作っていくのを見る。でも、そこに私の青も押し付けられて、口が付き出すみたいなふうになるけど、そっちに向かって手を伸ばしながら雷を飛ばそうとしてその数秒後に私の体にやってきたのは、細かい砂が落っこちて来る感覚だけだった。

読了ありがとうございます

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