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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部後編
216/216

第215話

とりあえず今回で完結です。

ただ、また暇になったり書くペースが上がったりしたら復活するかもです。

でも、それをここでやるか同人誌でやるかわかんないです。

 自身の体を打ち上げた後に、入ったゲートの中へと入り込み、床の上を横側に転がっている間、マリオネッターは東雲によって破壊された頭のむき出しになった内部から肉片を落っことし続けていることで、横に伸びるみたいな血の跡を残しながら行く。そして、それが終わった後は体を瘴気だけがずっと立ち込め続けている上へと向けてただただ胸を動かすのを辺りへと一切隠さないかのように、まだ残っている両方の手を横に広げたままにしていて。それだけで終わらず、わずかに残っていた太ももも同じしているため、はみ出ている血管もまっすぐ足と平行になるように伸びたままとなっていた。


 同じ体勢のままずっといるその姿からは、まだ残っている口から何度も肩を動かして呼吸を繰り返している物の、内部の部分の奥側に穴が開いてしまっているせいでそこから何度も高い音を立てながら外に漏れてしまっている。しかし、それでも彼は呼吸を繰り返すことを一切やめないし、それのせいでずっとぐちゃぐちゃと頭の上部分が音を立てながらいて。まだそこの部位で残っている口の動きにすべてが従っているみたいだった。


 その口元が向かっている方向にはずっとその先が全く見えないままになっているくらいに濃い煙がずっと上下左右に渦巻くように動き続けているせいもあり、ほんの少しだけそこの紫色が濃くなったり薄くなったりを繰り返してて。一方で、マリオネッターのわずかに残った口や濃く焼けた黒色の肌、厚めの唇の様子は一切変わることはなく、男性器も含めてすべてが一色で塗りたくったようになっている肌の上に、いくつもの火傷跡で皮膚がちぎれている姿だったりより濃く真っ黒に染まっている姿や赤くただれている様子を隠さない。


 ずっと同じ動きを繰り返していたそれに変化があったのは近くから少しだけ早歩き目で聞こえてきた足音がしたタイミングで、その時に彼は顎を使ってほんの少しだけ口を上へと持っていくようにしてまだわずかに残っている後頭部を滑らせるように動かした後に、硬いシューズとまっすぐに伸びているだけの床がぶつかり合い続けている高い音が等間隔で聞こえて来る方へと顔を向けていた。


 一方で、小さく映っているそっちの女性の姿は、体にいくつものベルトを巻いていることで体にぴっちりとくっつけているスーツやグローブ、そしてそこが深そうで頑丈なブーツを見に付けている姿がだんだんと大きくなっている。そして、それに対してマリオネッターは何もしないままただただずっと口の横の先端同士をわずかに上へと伸ばしていた。


「ごめん、負けちゃった」


 まだわずかに残っていた後頭部を撫でるのと一緒にそれを首の裏側にまでもっていくと、しっかりと相手にも一切そん色なく聞こえるくらいの大きさで声を出している。それに対して、遠くからやって来た女性の方は、ずっとただただ両方の腕をまっすぐ下に落っことしたまま赤い目を相手に向けてただただ落っことしているだけで。前者が頭を動かしたことで中の内臓や肉が動いた音だけが辺りから聞こえてたのがなくなると、また周囲からは何も聞こえなくなってずっと静かな状態が続いていた。


 そんな中で、2人の影は立っている側が顔を向けている正面の方へとまっすぐにのびることで寝ている側の頭と首の所が暗くなっている一方で、その下側にも全裸になっている体によって出来上がった影がわずかに出来上がっている。そして、その横側の血の跡はもうすでに乾燥してただの跡を描かれているだけになってしまっているかのようであった。


「アニタは、どうだった」


 最初に女性にしては低い声を出した側は、最初は下からだんだん上へと持っていくように抑揚を進めた後、その声が止まっていて。それに続いてまただんだんと下がっていくかのようにしている。ただ、その声は辺りのどこにも跳ね返らないようで、一度聞こえた後は、どこからも聞こえない。


 数秒間、誰も話さない静かな空間の中でただマリオネッターが高い呼吸の音を周囲に聞かせるみたいに繰り返していたけれど、それもほんの数秒で終わり、何とか両方の手を強く握りしめて自身のまた縫い直されていた手の傷の隙間から血を噴き出させようとするけど、そこからはほんのわずかな一滴が滴り落ちるだけだった。


「強いよ、薫子の足元には及ばないけど」


 薫子の方から背中と肩の境目くらいの位置に手を乗っけたまま眉と目を下げながらしゃがんで、それから相手の体を起こすと、それに合わせてまた血管が頭から垂れさがるように動いてどこにもつながらない上に血があふれることもなくただただ重力に従うようにぶらんと落っこちてしまっているのを一切隠さないままにしてて。それをされた側は体を前のめりにしたままわずかに口を紡ぐようにして鼻だったところの下を伸ばす感じに一度だけする。


 それから、えぐれた箇所からまた高い空気が出る音を聞かせながら背中を丸めるまま前のめりになって首を上にあげる感じにして、口からもそれよりも小さい音を立てて息を立てていた。


「次はどうしよっか」


 言葉を持ち上げるような、流那と話していた時と同じような声と一緒に話を進めるマリオネッターはわずかに残った太ももの左右に手を乗っけるみたいにしたままほんのわずかに顎を引いて口を前に出すようにしている。一方で、背中を丸める形に近い動きをしているその姿の横で、女性は体をお尻から落っことすと、スパッツ姿の足を使って両足で胡坐を掻くようにしていた。さらに、両方の足の一番端の方へと伸びて持ち上がっている箇所の上に両方の腕を乗っけるとそのまま深く息を吐くまま目線を前へと出すかのようにしていた。


「諸葉の動きを見てからだ」


 薫子の方から言葉を出したのがほんの一瞬で消えるのを相手に聞かせるかのようにした後、そのままただ真っ白な床が上部の紫色の瘴気によってわずかに色を染めるかのようにしているのを一切隠さないままになっているのを見つめるだけにしていた。


 一方で、その横で首を使って相手の方を見ているマリオネッターは一度わずかな息をしている物の、その音を相手に聞かせないまま顔を自分の体と同じ向きにする感じで元に戻して、口を一瞬だけとがらせながら自身の後頭部のもう髪の毛が一切残ってない位置を血管で擦るものの、ずっとそのまま視線を下に向けて数秒間ただただまっすぐに。


「……誰だっけそれ」


 息を吐きながら頬を前に出す感じで話すのと一緒に顔を斜め前に向けたうえで目線を横へと動かすことで相手の方を見るままに声を出すと、肩を落っことしながら左右に肘を大きく横へと伸ばす。そしたら、言葉が終わった後は息をもう止めてて。自分の影が伸びてる方に一瞬だけ視線を向けた後にまた戻す感じにする。


 しかし、それを言われた側は何も言わないまま一度体を傾けることで立ち上がり、そのまま正面のずっと同じ風景を方をただ見つめるようにまっすぐにうつろなくらいの目をそっちの方を見つめていた。


「あまり期待はしてない」


 マリオネッターの方になる下側から相手を見つめるようになると、その顔は体が邪魔でほとんど見えなくなってしまっている。しかし、それでもそっちはただただ相手の方をずっと反対側に自身のえぐれた頭を向ける感じで肩へと視線をぶつけ続けたままいて。それに対して薫子もずっと相手の方を見ないまま。


 ずっと2人が動かないでいると思った矢先、「疲れた」と長い言葉を今までで一番大きく出す感じで座っている方から声がすると、そのまままた両方の腕を斜め上に伸ばす感じで背中も一緒にする。さらに、床の上に体を落っことし、勢いよく鼻から息を出すと、目を細めながら上部の瘴気たちが立ち込めている姿を見つめるかのようだった。


「ただ、よくやってくれたな」


「そう? ならよかった」


 口を横に伸ばす感じで話し出したのと一緒に相手を見つめる薫子に対して、言われた側も体を床の上で伸ばしたまま大きく背伸びをした後に相手の様子を見る。その間、口であくびをするかのように大きく開けていた物の、それで出る空気はそのほとんどを頭に出来た穴の方へと抜けてしまっていた。


 わずかに目を向ける後に相手の方へと頭ごと視線を向けることでそっちを見るマリオネッター。それだけ終わらすと、胸を上へと張るようなポーズのまま両方の腕をまっすぐ上に伸ばしたままにしてて。逆方向の斜め左右にわずかに残っている太ももを伸ばしている一方で、男性器はまっすぐ前に伸ばしていた。


 それに対して、ただただまっすぐに立っている薫子は、そっちの方から見ると背中側全体が影と交じり合うかのようになったまま、服と肌を暗がりの中に入れている。ただ、そのままお互いにずっと同じ様子をずっと続けるだけにしていた。


「そっちは期待以上だ」

読了ありがとうございます。

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