第206話
何も言わない流那に対してマリオネッターは次から次へと自身の腕から落とした血が地面にぶつかると共に、それが腕となって流那へと高速で蛇行しながら走りだすも、一方でそれに気づいた流那は自分の手を下へと叩きつけて地面に亀裂を作り出すと、一気にそこから腕たちが上へと持ち上がると、その状態で彼女の元へと迫り始める。
しかし、それに対して彼女は大きな声を出しながら体を上へと持ち上げると、そのまま辺りの煙や炎と共に腕たちを一気に吹き飛ばしてしまう。さらに、天井はすでに建物そのものが倒壊し始めたために、辺りは明るくなって視界が開けてしまっていた。
一度体を大きく持ち上げた流那は何度も呼吸を繰り返す感じにして体を上下にしているのに対して、された側は今も両方の腕を前に出しながら自身の手にできた傷の間から血をずっと垂らし続けていながら、口元を震わせて乾いた笑いを出し続けていた。
さっきまで赤い炎と白い煙で覆われていた周囲の環境は夜の青と黒が交じり合うような光の中にずっといるのもあって、ヘルメットで顔の鼻より上の部分を隠すみたいにしている側も背もたれに体の体重を預けながらいる正面側の方はもちろんのこと、彼女が元々着ていた学校の制服が電気や炎で焼けてしまって焦げたような色を残したままにしているのも照らしていた。
2人がただただ互いに見つめ合っているようにしている一方で、東雲の方は自身の体の後ろからたくさんのドローンを次から次へと召喚を繰り返して。その光に辺りが次は照らされ続けて、当然残りの2人もそっちへと視線を向けていたが、髪の毛や来ているシャツを風で飛ばすかのような勢いで次から次へと周囲の砂を吹く突風がたくさんのプロペラによって巻き起こり始めていた。
しかし、それを見たマリオネッターはほんのわずかに顔を上へと向けるようにしているのに対して、流那もそっちへと手を向けると手の平を前へと出すことでそこから次から次へと細く鋭い電撃の線を発射してはドローンが次から次へと破壊されて。それで残ったものが東雲の前に障壁を作りだす。
ただ、それが完成する用も先に自身すらもその電撃として発射してた流那は一気に相手のすぐそばまで寄るも、それで相手に握りこぶしを打ち出そうとしたら、それよりも先に腕を振るう東雲のそれが相手の首をとらえてそのまま床へと叩き落とした。
「思ったより大したことないでありますね」
倒れた流那のすぐそばへと飛び移ると、そのまま相手に馬乗りになり、近くにあったドローンを掴むと、手とそれが同時に魔力の光へと輝き、回転を一気に上げて倒れている流那と一緒に周囲の砂ぼこりを吹き飛ばす突風を巻き起こし、それのせいで服も激しい風に吹き荒れ始めていた。
しかし、それが起きている時間もほんの数秒にも満たない間に流那に押し付けられてその肌をまた切り裂くも、最初の数回だけでその動きは止まってしまい、それどころか、その体すらも勝手に腕を持ち上げられてわずかに震えるような動きと一緒にだんだんドローンすらも放してしまう。
「ごめんだけど、やっぱ流那と戦う気にはなれないや」
言葉と一緒に両方の腕を折り曲げながらも横へと出すようなポーズをしているマリオネッターであったが、そっちを腹辺りを押さえながら目を丸くしている形で流那は見てて。片方の手を立てて上半身をうつ伏せにしながら体を起こしてそっちの方を見る。
一方で、自身の足元から触手を伸ばしているマリオネッターは一度ため息を出しながら両方の手を手すりの上についてから、いつもと同じトーンで話し続けてて。それを聞いた瞬間、地面に今もはいつくばっている体はそのままにして視線を横に向けるながら上瞼を落っことしたままに。
「先輩にやれって言われるから仕方なくやったし、流那よりちっちゃい子もレイプしたのが言うのもあれだけど」
両方の腕を手すりから、話している間に落としてしまい、自分の足が伸びていそうな方同士の内側で座面の裏側を積む感じにしながらそのまま顔も下へと向けて、流那がいるところよりも視線を全然違う顔をまっすぐに向けた感じにしている。
言葉を止めている間も、ずっと同じ姿勢をしている姿は、ずっと口を動かしている物の他の場所は動かさない。一方で、それを聞いた流那も流那で、腹を切り裂かれた痛みをそのままにしながらそっちの方を見ながら何度も肩で息を繰り返す。しかし、それを数秒間続けた後も目線を横に向けながら髪の毛全体を相手に向けながら小刻みに震えだして。唾液の音と一緒に息を吸い込む音を何度も出す。
しかし、今もマリオネッターはただただ背中を折り曲げながら自身の体を前のめりにするまま鼻から息を出すけれど、それで顔のパーツの動きが出ることはなくて。自然と表情が変わることもない。
「私は、クラリッサを殺した」
わずかに最初の一言目だけが出た後、また少しだけ隙間を出すみたいにして言い出した流那は、いつも以上に高い声を出していて。もう一度止めた後はすごい早口でほとんど文字同士の隙間を開けないままに出す。そのまま、最後の方を大きくして出したタイミングで、髪の毛の振り回しがしっかりと見えるほどに顔を左右へと振り回してた。
ただ、そっちを見ていた側も、息を吸い込みながら曲がっていた背中を元に戻して。口をほんのわずかだけ開けるようにしていたこともあり、鋭い音を立てながら息を吸ってから吐いてをしていて。ヘルメットを相手の側に自然と傾けてそれで自分の顔を見せないようにしながらじっとするかのようにしていた。
そこから聞こえて来る高い声と何度も鼻をすするような音。さらにしゃっくりをするような形で肩を何度も締め付ける感じで自分の内側に寄せるかのようにしている。それから自分のヘルメットを頭によりくっつけるように両方の手を使って頭と顔に強く押し込んでいる物の、鼻から出ている音は止まろうとしない。
「なんでお前が」
視線をそっちへと向けるかのようにしながらも、でも、まだ開いている方の手をそっちへと向けるかのように前へと出すのと一緒に顔を上げながら息を吸い込んでいて、すぐに顔を落っことしてまた同じ方へと視線を向けてしまう。それから、ほんの少しだけ、低めに出すような、さっきとは真逆で文字同士の合間を開ける感じで声を出すけど、体を縮こまらせるのに対して、マリオネッターは手すりの音を大きく立てながら体を大きく前に出して。それと共にまた叫ぶような声を出しながら体を前のめりにしていた。
「何言ってんだよ、当たり前じゃん? カイジが利根川に勝った時だって、地下のみんな喜んでたろ」
流那は膝からずっと溢れてる血が手だけでとても抑えられなくて次から次へと溢れ続けているのをずっと隠しながらも視界に入れさせるように何度も主張してきているのをずっと味わって。それのせいで目を瞑る上に顔が向かっている方も相手から避ける。でも、それに対して勢いよく向こうが息を吐きながら顔を下に向けてる音は彼女が嫌でも無理やり聞かせてくる。
でも、一方で、辺りから高い大きな音が聞こえて来て体の電気を解き放ちながら東雲がまた動きを始めたようでドローンを動かして流那らに攻撃をしてきてて。ただ、彼女は体を立ちあがらせようとするようにしてしまったせいでそれをよけきれずに地面にぶつかる爆発の熱さと痛みを味わって、制服が焼けそうになってしまうの以上に体が勢いよく壁に叩きつけられるほどの衝撃を体中に響かせると唾液を噴き出したと思ったら口からも血が噴き出てて。内臓が全てつぶれてしまいそうなほどに髪の毛を落っことしそうになってしまった。
「あのさ、こう見えても僕人間なんだよね」
体を壁の上で滑らせて落っことし、両方の手とお尻を地面へと付けて足を前に出すまま首を落っことすみたいなポーズをしてしまうやられた側に対して、片方の目を開けたままにして東雲の方を見ようとするも、斜め前の姿に近い辺りで、召喚した腕に自分の椅子を押させて私の前に立つ感じで両方の腕を大きく横にまっすぐ伸ばして手すりの上に叩きつけると、顔を真正面へと伸ばすかのようにしていて。マリオネッターは相手へと前かがみになるような形にしていた物の、ヘルメットも同じ方へと出ていることでこっち側に頭がえぐれたことで出ている脳みその形を見せるかのようにしていた。
一方で、東雲は肩を斜めに傾けることでそれを2人の方へと見せる形にしながらもそっち側の手に持ったトランシーバーを手と共に落っことしたままそっちの方をじっと見ていて。顔は相手をにらみつけるかのようにしていた。
「お前……」
体をわずかに動かそうとしている物の、それでもほとんどびくともしなくて辺りの崩れてクレーターが出来上がった壁の残骸が崩れる音がするくらいだった。一方で、目の前の椅子の上の体は手で手すりを掴んだまま両方の肘を曲げて体全体を前に出すと、東雲のドローンたちの下からたくさんの腕が現れてはそれを掴んで握りつぶす。しかし、その間も後ろに出ている魔法陣からまた新たなドローンが現れるのを繰り返していた。
「今度はちゃんとこっちのこと、見ててよ」
読了ありがとうございます。




