第197話
クラリッサがいなくなった後、辺りには沈黙と何も見えない暗い闇に包まれたままになっていて。それのせいで、私は体をずっと閉じ込めるように体育座りをして自分の膝の上に手と顎を乗っけるようなポーズでいたけど、それから数秒後に、スマホをポケットから取り出してそれを操作。それにより、そこにジャンルオルタのイラストのロック画面が表示されると、それを数秒間見続けるみたいにして。両方の親指を使ってずっとわずかに手を動かすようにしてた。
一方で、それで表示されたトップ画面にはアプリのアイコンがずっと並んでるけど、以前はTwitterがあった場所が今も空欄になったままになってて。そこに指を当てながら長押しして。それで他のアイコンが全部一度に浮かび上がってきた後に、またそれをすぐに戻して。FGOの通知が来てるのが上の方に見えてるのをちょっとだけ視線を上に向ける感じにしてるけど、その白い光だけがこっちの顔や体をわずかに照らしてるけど、そこから反射して見えるこっちの体は、周囲の暗い闇と交じり合うかのようになっていて。それのせいでこっちはずっと顔を紡ぐようになってしまう。
おでこをそっちへと向けるようなポーズをするも、そっちにできている足同士の隙間すらも何も見えなくなっているかのように暗い闇の中に混じっているかのようだけど、それの中で、うさ耳パーカーの少し大きな裾から出てきている白に近い灰色の生地に出来上がった白と黒のチェックの様子はほぼほのそっちと色で混じり合うかのようになってしまっていた。
自分の両方の手の上に乗っけた膝の上におでこを乗っけてそのまま口を閉じようとした瞬間、上の方からすごく大きな音がして、体を上に向けながらじっと口を上げるみたいにしちゃって。両方の腕を左右の下へと向けたままにして首を上へと傾けたら、次から次へと砂煙が数秒に一度私のところにも来てしまって。それのせいで顔を下へと向けて口元に手の甲を当てるかのようにすることしか出来ずにいた。しかし、周囲の振動がどんどん次から次へと大きくなるのを繰り返しながら私たちの方にも伝えてきているのを一切隠さないままにしてるのに気づいたら、その瞬間、それよりも大きな声がしてこのフロア中に響き渡るほどだった。
「腰抜け! 逃げろ!」
上から次から次へと階層に着地しながらこっちへと降りてくる北川さんだったが、その手にはさっき一緒にいた白髪の少女と東雲の召使いがいて。それのせいで、鋭い高い音を立てているブーメランが刺さる攻撃に対して一切抵抗できないままにしてて。一瞬だけわずかな声を立てながら体に新たな切り傷を作るも、しかし、体の動きは止めないで血を線にするかのように後に残す。
しかし、その赤いラインすらも飛んできた金属の歯によって吹き飛ばされてしまっていて。壁を表面部分は砕いてしまうほどの勢いで周囲に岩を飛ばしているのに対して、私は両方の唇をくっつけるまま手を握り締めてそっちを見る。でも、それもほんの数秒の間にしか出来なくて、顔をそっちから反らして目を強く瞑った。
「クラリッサ! こんなこと辞めろ!」
勢いよく下を見てた顔を上に向けながらいるのに対して、北川さんが私と同じ床に足を付きながら滑って下がって。そのまま体中の傷をそのままにするようにして歯を噛みしめながら体を落っことす。一方で、その体へと名前を大きな声を出しながら東雲の召使いが体を支えるかのようにしてた。
でも、そっちへと振り返るみたいな視線を向けてる私に対して、足音が聞こえたタイミングでこっちよりも上の階にただただ、まっすぐに立ってるクラリッサは、顔の下半分を覆ったままにしてる鉄のマスクをそのままにしたまま私たちの方をずっと見てきてる。それを見て私は顔を口と目を大きくするようにしてた。
「私ら、ずっと、ずっと!」
「あんなバカみたいなアニメごっこか」
こっちが喉を痛くしそうなくらいの声を出しながら前に一歩足を出して。でも、その音がするよりも先にこっちの声や音をかき消すくらいの勢いで向こうが言い返してくると、それと共に両方の手にブーメランの鋭い音と共に召喚される音が聞こえて、そのさっき北川さんに投げていたものよりも明らかに大きい物を腕を横に伸ばした後にそれの召喚すると、渦巻いて周囲に風を起こす。さらにそれで砂煙すらも吹き飛ばす勢いを保つと、もう次の瞬間には私らの方へと投げ飛ばす振りかぶりを披露していた。
「お前らのおかげでやっと兄貴のことに気づかせてくれたことだけは感謝してるよ」
その大きな声と一緒に飛んできたそれを回転している姿を確認すると一緒に、体を電気で分解しようとした瞬間、風の動きでまだ後ろにいる北川さんが髪の毛と同じように顔を下へと向けるままにしてるのと、同じく肩を支えている召使いの様子を振り返って気づいて。それから目を大きく反応させながら両方の腕をまっすぐに伸ばす過程で手のひら同士を一瞬だけ擦らせることで魔法陣を作り上げると相手のブーメランの弧を描くような軌道の間に魔法陣を作り出してその中にそれを吸い込ませると私たちの奥の方に着地させた。
さらに、また小さい物が次から次へと飛んできたけれど、それらもすべて一列に飛んできているのに一つ一つ電撃を通しておくことでその勢いをすべて無力化させた後に、地面へと落っことすと、どれも大きな金属の音を出してた。
それもすべて同じようにした後、クラリッサが何度も息を吸ったり吐いたりしてるのに対して、私は両方の手を左右に払うことで魔法陣を消してしまう。続けて、相手の方へと飛んでゆっくりと近づくと、着地しようとした瞬間にそっちの方から勢いよく腕を振るったせいで、その動きがぶつかるよりも早く私は腕を振るう。
「なんなんだよお前は、ふざけんな、ふざけんな、なんもしてないくせに」
体を大きく動かした勢いのせいでバランスを失った向こうはそのまま膝を地面の上に落っことして滑らせる。さらに、体勢も大きく崩したせいで、私はそっちの方へと手を伸ばそうとするけど、すぐにまた言葉の続きを無造作に言いながらいる物の、それもすべて同じトーンでいる、周囲の足音や砂煙の音に消えそうになっている機械音のままで。すぐ目の前にいる私ですらその声は途切れ途切れのまま聞こえて、両方の手に付けられたブーメランを振り回すのを避け続ける。
でも、その顔と一緒に、透明に輝くそれが顔の中からあふれてるのに気づいた途端、両方の足の動きを止めてしまって。それのせいでクラリッサの攻撃が私の腕の所の肌を切り裂き、大きな声を上げてしまうことになる。一方で、私はそれに対して何もできずに、そのまま後ろへと向けて血を吹き飛ばしながら尻を落っことしてしまう。
顔をずっと下へと向けたままにして切られた左の手をお尻のすぐ下に落っことしたまま、もう片方の手でそこを押さえるけど、それでも血の流れは一切止められそうになくて。痛みで目を閉じるけど、クラリッサがこっちに近づいてるのに気づいた途端、素早くおでこの前へと作った魔法陣を頭で押し込むようにしてそこから電撃を放った。
「そんなことない! 私も、メアリーもセレニアもずっとずっと!」
私の攻撃で体をびくびくとさせながら動きを封じられてしまった向こうだけを、無理やり少しだけ顔をこっちに向けて来ると、強く歯を食いしばっている表情をするままにしてる私に対して、今も何度も肩で激しく呼吸を繰り返してるけれど、私は片方の目に力を入れるままにしてそっちを見てる。
向こうは顔中にしわを作りながら両方の手に魔法を作り出さないで握り締めてそれをこっちの顔に叩きつけて。それのせいで私は頬をへこませて顔を横へと向けるけど、一方で固まったまま何もしないでいるだけにしていた。
「何言ってんだよ、メアリーだって、お前だって」
その言葉を区切るたびに何度も拳を振るって。そのたびに私のまっすぐに膝立ちになっている顔と拳がぶつかり合う音のせいでクラリッサの機械音声はどこかへと消えてしまう。でも私は向こうが私を殴り続けている間も、下の唇を押し付けるけれどどちらの形も変えないままに、左側の目だけを下ろしながらまっすぐに見つめ続けることしか出来ない。
と思ったけれど、次の瞬間、私たちのいる階層が激しい振動に襲われて。それと共に、天井が激しいヒビが出来上がったのに気づき息を吸い込みながら口を開けて上を見ると、私はその名前を呼びながらその体を抱きしめるままに穴へと落っこちて。そのまま北川さんたちがいる辺りに転がり込むと、その瞬間に激しい砂煙と共に上が決壊して無数の大きな岩が大量に落っこちてきた。
読了ありがとうございます。




