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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部後編
193/216

第192話

 床の上に、魔法少女の恰好をしているように見えるクラリッサが倒れたままになっているのに気づいた途端、ハンが座ってる椅子のキャスターを押しながらゆっくりと歩いていたペースを一気に上げて。正面のそれを回り込むようにしたまま両方の手を振りながらすぐに走って、自分の体を前のめりにしたら、すぐその体の元へと到着、黒いジャケットみたいな大きなチャックが付いてる衣装の前を開けながら体をひっくり返してその様子を見るけど、どこにも傷とか怪我がある訳でもなくて。左右に視線を向ける感じでいる間、私は何も声を出せないままになってて。でも、近くの床に血の跡が残ってるのに気づいて、そっちをたどるかのように視線を上げた。


「よっす、腰抜け……」


 右の手をゆっくりと、北川さんが震えるような形で出してその平をこっちへと向けてくるまま口を横へと広げて震わせるような声を出している。でも、私はクラリッサのさらしだけで胸元を覆っている体を開けたままにしているのに手を乗っけて数秒間ずっと口を開けずにそっちの様子を見ている。ただ、その間、向こうの無理やりちょっとずつ出すかのようにしている声がなくなった後は、そっちもこっちから視線を逸らすままに息を出す音しか辺りからは聞こえてこなくて。


 しかし、周囲から音が聞こえだしたのは、私が両方の手を強く握りしめながら歯を見せるように噛みしめながらフードや髪の毛を紫色の魔法の勢いに乗っけるみたいな形で発揮しだしたタイミングで。それのせいで辺りに電気がほとばしる音を数回起こす。


 さらに、足をばねにするような勢いのままに体を飛び上がらせると、そっちでわずかな声を出した東雲の召使いの少女の方へと飛び掛かり、その勢いで両方の手を伸ばしたままなせいか、足元で床をえぐりながら通路の先端の壁へと相手を叩きつける。


「一六! 一六は関係ないだろ!」


 おでこが相手とぶつかりそうなくらいに顔を前へと出して。そのまま激しく肩を動かすくらいの勢いで呼吸を繰り返しながら、左側の頬へと私の紫色の魔法で輝いている手を押し付けて。もう片方の頬と体を、壁に出来上がったクレーターへとずっと押し付け続けると、激突した時のすごく激しいものほどではないにしても、機械がぶつかり合う大きな音がする。


 そして、それに続くように向こうが体の中の液を吐き出すだけでなく、私に叩きつけられた背中からそれを垂れ流し、そこに出来上がった小さな外の夜の光すらもつぶしそうになってしまっていた。一方で、向こうは何度も目を震わせるままにしているのに対して、それ以外に体を一切動けないようにしているのに気づく。それから、そっちから北川さんの方へと振り返ると、体は未だ中途半端にしかひっくり返してないせいか肩と首を平行にする感じで相手の方を見る。


 一方で、そっちの方で立ってる人は一度だけ歯を噛みしめるかのようにしかながらその形をこっちに見せながら顎を下へと向けるままに。さらに、その直後に体に黄色い光をまとわせると一瞬で体に変身後の衣装を身にまとわせてた。


「ちょっと禁断症状来てるからパスってのはありじゃないよな……」


 息を吸ったり吐いたりを繰り返す隙間から出すみたいな声をゆっくりと落っことすようにしている北川さんは、右腕をまっすぐと斜め上へと伸ばす感じで召喚した鞭を後ろの方と地面へと振るうかのようであった。


 しかし、その音が廊下の中へと響き渡るかのようになった瞬間、私の少し前の辺りだけのところに電撃がほとばしるのがゆっくりと消えたり付いたりを繰り返すのがこっちの視界にも入ってきたのに気づいたら、上瞼をほんのちょっとだけ動かすのと一緒に、そっちにいる東雲の召使いの方を見るけど、そっちはテイザーを両方の手に持って右手と左手を上下に重ねるみたいにしながらこっちにまっすぐに伸ばすそれを叩きつけるみたいにしてて。確かにその痛みみたいなのを感じるけど、すぐにその顔の向きを正面の方に戻しながらわずかな息を正面に向けて吐き出して、そのあと体に電気をまとわせながらハンの後ろの方に戻った。


「なんで……」


 私が目の前の椅子の前に座ってる姿に対して「行くぞ」と軽く言うのと一緒に、向こうが振り返って「ありがと」って一瞬だけ振り返って言うのだけを感じながらいるけど、それに対してそっちは今もわずかな息を鼻から吐き出すみたいにしてて。しかし、それに対して私たちの方へと背中を向けるままにしてる北川さんが通路のど真ん中で両方の手を広げるみたいにしながらわずかな声を出しながら頭をほんの少しだけ震わせながらいるけど、私は顔を下へと向けながら目を閉じそうなくらいの広さのままにまっすぐ進んで行く。


「だから、私はもう、戦いみたいなのは、もう嫌なんだよ……」


 今も壁のところで目を開けたままただただテイザーが光もないままに自分の胸の前へと持ってくるかのようにしている東雲の召使いの姿を見ながら、私の足を内またに近い動きをさせながらその場へと崩れ落ちるに近い動きをしている北川の姿を横目にしたものの、その横を少しの間だけ目を閉じながら、道を曲がって体をピンとまっすぐ前へと伸ばすようにしているハンの椅子を押してた。


 そのままずっと、私はまっすぐに進んでたけど、でも、遠くの方から激しい爆風みたいな音がすると一緒に、砂煙が真正面から吹き飛んでくる砂煙を防ぐために肘を顔の前に持ってくるみたいにしながら脇の方に視線を持っていく感じにする。でも、一瞬だけ見えた正面の体はその動きにもヘルメットの顎紐とタンクトップを震わせてるだけの音しか聞こえなくて。私は途中で電気で浮かせようとしていたクラリッサの方へとすぐに振り返りながら走ることで飛び込みながらそれが落っこちそうになるのをキャッチするけど、その勢いのせいで私の体にわずかな擦り傷が出来上がった目を一瞬だけ閉じる。


「みんな! すぐ離れよ!」


 私がさっきいた方から激しい足音と一緒に大きな甲高い声が聞こえた途端に、そっちから白髪ツインテールと腰に剣を携えてる少女が左右へと揺れながらこっちへと向けて走っていて。その上瞼を相当に落っことしながら体中に汗を流すのを一切隠さないままにしている上に、おでこや腕から血を流しているまま進んでいるのを見た瞬間、それを私が認識するよりも早く、砂煙の中で真っ赤な炎が燃え盛り、爆発するような衝撃が起きて。そこにいたハンを覗いた私も入れた5人が全員壁へと叩きつけられて。何度も私も衝撃のあまり口から血を吐き出してしまうほどであった。


「一ノ瀬さん! お姉さまは……」


 一六が地面にたたきつけられたまま床へとそのまま崩れ落ちると一緒に目の光を失いそうになりながら何度も体を崩しそうになりながらいる物の、それに対してそっちで一ノ瀬さんと呼ばれている人は、自分の剣を床へと突きさしたのを縁にして何とか立ち上がる物の、膝をわずかに曲げたまま両手を上側に乗っけたままおでこに乗っける感じで何度も息を吸ったり吐いたりするままにして体中に汗を拭きだすのを床へと落っことしている。


 一方で、私は倒れてるクラリッサを拾って背中を片方の手で持ち上げながらもう片方の手で頬を重ねるままにしているのに対して、その反応がないのを見ると、すぐに視線を左右日動かしてその体の様子を確認するけど、私が持ち上げた体のせいで下へと重力に従って両腕がブランと下がるのを向こうは一切隠さないし、目も口も全部そのままにしてた。


「……今そっちから来ておる」


 私が何度もクラリッサの名前を呼んでいるのに答えがないのに、そっちから聞こえた、最初のの鋭い声と比べてだいぶちっちゃなそれが聞こえた途端、周囲に浮かんでた砂煙が一瞬にして吹き飛ぶと、建物が火事になってそれで浮かびだした白い煙と、辺りに小さくいくつもでき始めている床を燃やす炎の中で、まっすぐに立っている黒い影が見えていて。それが周囲の熱気ももろともせずにこっちへと進んでいる間、私たち6人は誰1人として動けずにいた。


 それから、私の眉が勢いよく上へと動いたのは、その背中に白色の魔法陣がいくつも出来上がり、さらに数秒後に四角い形でその眩しさを隠すような影が出来上がり始めた時で。その途端に私は一度クラリッサを地面に寝かせると、私も下へと向けてた顔で息を吐きながら辺りの熱さを感じる。


「お姉さま!? 私です! 一六です!」


 そっちの黒い影で切りそろえられているショートカットへと向けて、数歩ずつおずおずと足を進める感じで召使いが近づいて行こうとした途端に、北川が声を出すけど、それよりも先に魔法陣から現れたドローンが次から次へと銃弾を発射しているのに気づいて。それでその体へと次から次へと降り注いで、どろどろとした体液が漏れ出す傷が出来ている場所を作り出すことになるけど、当の本人は両方の手を使って頭の辺りを守る様にしか出来ないけど、当たり前のように銃弾は貫通する上にその衝撃で体は地面に倒れてて。


 私も息を吸い込みながらその地面へと倒れる音を聞いて、気づいたら北川さんが大きな声を上げながらそっちへと倒れこむみたいになってた。それから辺りにドローンの羽が何度も旋回し続ける音をかき消すほどの勢いでそっちが何度も相手の名前を呼び続けるのをこっちに聞かせてて。私もそっちに目を大きくするも焦点を合わせられないままに足を一歩後ろに下げたら、そっちに壊れたがれきがあって。背中をまっすぐに近い感じになってた。


「うるせぇ! マジで殺すぞお前!」


 こっちがわずかな声を出そうとした瞬間、辺り全体に響かせるくらい、さっきの東雲のドローンの銃の音よりも大きいくらいの叫び声を上げながら北川さんが私の胸倉を強く握りしめるみたいにしてきて。それのせいでこっちは足を数歩下げるみたいにしてしまう。さらに、視線を横にして何度も目線を左右に動かしながら両方の手をそっちに手の平を向ける感じでいる間、結局最終的に顔を横に倒す感じにしてしまうけど、それに対して向こうは今も鼻から激しい息を出しながら胸倉をつかんでた。


「距離を取れ! 来るぞ!」


 また一ノ瀬さんの大きな声がしてると思いきや、彼女が剣を構えることで作っていた障壁は、一瞬にして崩壊。その衝撃でビルの床そのものが抜け、私の体は髪の毛やうさ耳パーカーの上の方の生地が一瞬だけ遅れる形で背中からふわりとなった途端に辺りが急に冷たくなる感覚を味わった。

読了ありがとうございます。

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