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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
181/216

第180話

 大きな音楽の中でも相手に聞かせるかのように北川が何度も息を激しく吸ったり吐いたりを鼻から繰り返していて、それだけで終わらず、ずっと舌を絡ませながら唾液の音を立て続けているのに対し、それをされている側の男も鼻から音を立てている物の、彼女が小刻みに出したり戻したりを繰り返しているのに対し、その男は何度も深呼吸をするかのようなペースで繰り返していて。その男が何も考えないかのように短く激しく手を上下に動かすようにして目の前の魔法の力で作られた胸を揉みしだいていて。そして、その力が入るタイミングで彼女も他の女がしているのと同じようにわざとらしい高い声を出していた。


 一方で北川の方も相手の背中側を通して腕を回しながら両方の足を大きく開き、ソファへと真正面に向けて座っているのに対して、男の方へと体ごと向けて肩の辺りに片方の手を当てながらもう片方の手を勃起した股のとこに当ててそこを中心にして円を描くように手を動かし続ける。


 そんな2人の光景の前を同じ格好をしたウェイトレスやスーツ姿の男が行ったり来たりを繰り返している物の、前者は手に持っているトレーはもちろんのことそのさらに上に乗っかっているグラスすらも一切動かさないくらいでまっすぐに進んで行っているし、後者の方も笑いながら互いの方を見て話すまま前を通り過ぎていくだけであった。


 実際問題北川と男もお互いの顔しか見えないほどの距離で互いにずっと唾液の音を立てながらディープキスを繰り返しているだけ。その身をキスで動かしているの以外は何も動かさない。


 一方で、車の中で待機している一六は目線を目の前にいる相手の方へとちらちらとたまに向けるままにしているが、顔はそっちからわざと反らしながらずっと膝同士をくっつける内股にしているまま。


 それに対して諸葉の方はずっと唇同士をずっとくっつけてそこに力を強く入れたまま顎を限界までずっとくっつけられているのに対して、それ以外には一切動かないままにしていた。


 しかし、そんな光景を何度も繰り返し見ている一六はずっと何か声をかけようとわずかな声を出しているのに対して、しかし、それでも何も返答がないのに小さな声を出したり口を閉じたりしたりするだけであった。


「一ノ瀬さん、そうだ、一六に謝っといて」


 声が聞こえた瞬間、諸葉は顔をいきなり上げて、それと一緒に息を吸い込んで口を開けてしまう。当然のようにそれに気づいた一六もすぐにびっくりするのを隠さないまま立ち上がってそっちに近づくと、車の床を叩く音を立てながら背中を曲げて両方の手を前へと出して数歩先へと進む。


 車側の2人の様子に対して、店の中では一度体を立ちあがらせながらゆっくり自身の手にドレスの肩ひもを引っかけて持ち上げるようにしているまま男の正面へと来るように横へと数歩歩いて笑みを作る。そして、そっちを見ている男はずっとさっきと同じように何度も小刻みに息を繰り返しながら頬を大きく膨らませて二やついている。


「あいつ、何をしておる」


 一六に続くように立ち上がる諸葉は周囲に左右に視線を向けているけれど、そっちには結局車の中の様子しかなくて、すぐに自身の胸の前辺りで地面と水平に近い感じで手を出している諸葉。すぐにそのポーズを辞めて体を前のめりにすることですぐに車の外へとでようとしていて。それに取り残されそうになっている側も追いつこうとしている一方で、先の側はドライバーにエンジンを付けておけと指示すると勢いよく道路へと早歩きのペースを変えないまま飛び降りる。


 その頃北川は両方の膝を男の足を挟む形でソファの上に乗せてそれから両方の手を肩の左右に乗せるように背もたれへ、それからもう一度口元を広げて笑みを浮かべて、そのまま数秒間じっとしている。しかし、我慢できないとでも言うかのように男が手を伸ばしてそっち側が本能に任せたせいかかなりの勢いで目の前の胸へと手を出してきている物の、それよりも早く北川が手首を掴むことで動きが止まる。


 しかし、それで終わらずそのほとんどないはずの筋肉や血管の形が浮かび上がるほどの力がそこへと込められて、男の手の平が上へと向くような形になってしまっているのに対して、すぐに北川が体を近づけてまたもう一度笑みを作る。


「おい、セックスみてぇなつまんねぇことよりもっと面白いこと、教えてやるよ」


 おでこがぶつかりそうなくらいの距離で顔を影にしながら目をにやりとさせるような形で低い声を出す北川。それに気づいた男は目を大きくしながら息を吸い込み、視線を驚いて左右へと向けている。しかし、それに対して当の本人は今も膝があった位置に足を置くことでソファの上に靴を履いたまま立ち上がって、それから左右に視線を向けてからそっちにいるガードマンのこっちを向いている様子に気づいたら、その瞬間に勢いよく両方の手を腰の辺りから一気に振り下ろすような勢いで動かして。その途端に辺りに一切染まらない黄色い光を体にまとわせる。 


 しかし、その光が体から消えてなくなるよりも早く中から四方八方、あまりの速さに一本しかないというのに一般人、もといそこにいる北川自身以外の人間には十数本の鞭が一声に飛び出して壁や家具、そしてボトルやガラスを一斉に破壊し始めているのが目に見えていた。


「いい歳したおっさんなんだからガキみてぇなことよりももっと面白いことやってみろよ!」


 最初はゆっくりと言葉を言っていたのに対して急にその力を強くするようにして自身の放った光と周囲から一斉に出てきた煙の中から出てきた北川が、さっきまでセックスをしていた男のふくよかなお腹の上に膝を90度に折り曲げたままにしてつま先をそこに叩きつけると、おでこから血を垂れ流している男は唾液を吹きだながら声を無理やり引き出されるように低い声を上げてしまっていた。


 一方で、そっちはそのまま床に片方の足を付きながらもう片方をずっと男の上へと乗せ、さらにその折り曲げた箇所の上に片方の肘を乗っけたまま左右に視線を向けるままにしている。


 その目が向かう方からは、先ほど入り口の付近などで立っていた肩幅が倍ほどはありそうなほどの巨漢たちが次から次へと現れては懐やポケットから銃を取り出しては北川の方へと向けるを繰り返すも、それの引き金に手をかけるよりも先にすべてを同じ体勢のままにいる彼女が放った鞭で叩き落としていた。


「男なんだからさ、挑むんなら正々堂々拳で来なよ」


 両方の指を握り締めて鼻から息を吐いたその声の主は、一度肩を回すようにして脇を広げるまま足蹴にしていた男からそれを離して後ろへと体を向けると、その瞬間にさっきからずっと聞こえ続けていた人間たちの悲鳴も周囲から聞こえなくなって。ガードマン意外の客やウェイトレスやバーテンダーたちはみんな伏せたままに。


 一瞬だけ体を動かそうとした男の存在に気づいた瞬間そっちが大きな声を上げて走り出そうとした途端に北川の方からそっちへと向けて勢いよく近くにあったグラスの割れた部分があるものをそっちへと向けて投げつけると、またソファの背もたれを盾へとすることで隠れてしまっていた。


「おっさんは腰ばっか鍛えてなんもできねんだろ? 嬢の子宮でねんねしてろよ」


 それからまた腕を左右の斜め下へと向けるまま左右へと視線を向けて、別のガードマンと視線を合わせて一度頷くみたいな真似をした後に、そっちから最初に来ている男の存在に気づいた途端わずかに笑う声を出してから拳を握りかかっていた。


 一方で、外に未だいる諸葉は車から降りた跡は足をそのままにしているのに対して一度ため息を付きながら顔を下へと向けながら瞼を落っことしていて。それが終わった後にもう一度顔を上へと向けるもそっち側の煙がずっと置き続けている目の前の風俗店が地下にある建物から煙が上がってしまっている様子が変わることはない。


 しかし、そっちにいる一六は自身の胸元にわずかな力と共に当てるままにして数歩だけ歩きながら、諸葉よりも遅いペースでゆっくりと足を動かしながらその様子へと近づいていて。目を大きくしてそっちを見ている間に、だんだんと顎事上を見ているままそれを落っことしながら下の唇を上へとわずかにくっつけて。


 それから目線を斜め下へと向けたままわずかにそっちへ顔を落っことしたままに。一方で、周囲からも歩いていた人たちがそっちの方を見ながらわずかに言葉を発しながらいる音だけが聞こえながらいると思った矢先、そのビルの中からいきなり大きな銃声が周囲のビルの壁の中にも浸透するほどの大きさで聞こえたと思うと、辺りの人たちもいっせいにしゃがみこむも、それに続くかのようなペースで一六も同じくして目を強く閉じると共に、わずかな声を出してしまっていた。


「あやつ、まったく何をしておるのだ」


 だんだんと落っことしていくような、声を出している間諸葉がまた上瞼を落っことして平たくしているのを見る間、一六はそっちへと顔を向けるようにしているようで、視線をも同じくしているも、それに対してわずかな声を出しているのはほんのわずかな時間だけにしているようで、すぐに相手が出した声へと続くように自分の両方の手を首の近くで握り締めるままにして声を出した。


「あの、もし北川さんが失敗したら、本当に……」


「もちろん、今から準備しておけ」


 その言葉を出している諸葉の言葉に対して、言われた側は何もできずにただそっちを見ているままにしてて、ずっとしばらく何も音を立てずにいたものの、また近くではさっきとほとんど変わらないサイズの大きな銃声がして。そっちに一六も体をビクンとさせながらすぐに視線を向けるけど、体は未だ最初と同じ方へと一緒になったままであった。


 一度唇をずっとくっつけているままにしている彼女はしばらくしてからまた自分の体を見るように下へと視線を向けたままにし、それからそっちから目線を反らして指をわずかにずっと重ね合わせたまま何度もずっと回し続けるようにしているだけだった。


 そのまま、視線を横へと向けている間、わずかに頬を膨らませるかのように動かしていて、それが終わった数秒後にはまた顔に強く両方の手を叩きつけている物の、それの直前にはっとするかのような息を吸い込む音を立てていて。それから目を閉じたうえでずっと両方の指をずっとそこへと当てたままにして、爪を強く立てるように指の関節を上へと上げるままにして、凹もうとしていた関節の箇所を瞼と重ねるようにしていた。

読了ありがとうございます。

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