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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
179/216

第178話

 東雲の存在を見つけるために一六を捕まえてきた諸葉は部屋の奥から引っ張り出してきたノートパソコンを操作してそのキーボードをたたき続ける高い音をその場に響かせるような様子を一切隠さないままにしていた。それに対して、真横で一六は左手を全くと言っていいほど力を入れないまま手の関節にギリギリもう片方の手の平を当てるような位置に置いたまま息を吸い込むようにしている。そして、後者の手も前者と同じように形はしていた。


 そのまま画面をまっすぐに見ている彼女に対してずっとパソコンを叩いている側はそっち側の様子が少しだけ後ろにいるのもありその目の中にその水色よりもわずかに薄い色の髪の毛が入ることはない。それを根拠に出すように、その指と腕のわずかな動きに引っ張られるように体を動かし続けるのを続ける。


 周囲を照らしているのは天井にある1つの大きな傘のついた電球のオレンジ色の光だけで。それを壁に掛けてある大きな銃や剣などの武器が反射していることはない。そして、流しの中に数枚の食器が今も水に着けてあるだけで洗ってない物が何も音を立てずただただそこで置いてあるだけで。他の生徒たちが北川もいる隣の小さな部屋から体を伸ばすようにしながら手を角になっている部分にくっつけて掴む感じにしてた。


 一方で、そのさらに奥の方にいる北川は今もソファの上で寝転がったままずっと背中の丸まっている部分を自身の後ろ側となる部屋の壁側じゃない広い側へと向けるような形でゆっくりと息を吸ったり吐いたりしている物の、その音を誰かに聞かせることもなければ体が動くこともなくて。ずっと肘を壁側に向けた左手を枕にしながらもう片方の手をそれのさらに奥側の顔の少し前に置くことでずっと小さく開けた目をそこへと向ける形にしていた。


 周囲はモニターから出ている光に対して何もせずにただ視線だけを左右に動かすだけにしている諸葉がずっと部屋全体の照明とモニターのが交じり合うような色のそれに照らされているのを隠さないまま椅子を回転させあと思いきやそれはほんのわずかな物だった上に、一六がいる方とは真逆の側に手を伸ばすようにして、そっちにあった有線ケーブルを手に取っていた。


「一六、そこに寝て服を脱いでくれんか」


 声かけた方とは真逆の方へと腕と顔を向けながらわずか手を漁って籠の中に手に取ったものを戻してまた別の物を手に取ってを数回繰り返す諸葉。一方で、それを聞いている側は軽く持つみたいにしてた手にわずかな力を入れながな胸元にそれを押し付けるような形でいるのに対して、目ももう一度開きなおすように瞼を動かしている。


 目当てのケーブルを見つけた側はすぐにパソコンに片方の先を差し込むと他の机の上に置いてあったものを押し込んでその隙間をなくすような形で押し込んで滑らせる低い音を立てることで細かい家具たちが次から次へと落っこちるすれすれのところまで動かされてる。それで、出来上がったスペースを横側に肩を向けるような形で一六を見ているも、そっち側は何もしないでただただまっすぐ立ったままにして視線を左右へと向けるような形でいる。


「胸のところにアニタのドローンが格納されておる。それで魔法の出どころをたどればアニタの居場所がわかる」


 その言葉を終わらせると一緒に顔はパソコンの方へと向けるような形にしている諸葉。それに対して、一六はわずかな声を出すもそれが言葉になることはなくて、さっきまでだんだんと目線を落っことしながら瞼も落っことしている物の、数回瞬きを繰り返しながら手のひらの一番下の辺りを出っ張らせてそこをくっつけるまま、片方の指にもう片方の手の指を重ねるままになっていた。


「あの、その間私は」


 なんとか出したかとすらも感じるようなわずかな声に対して、諸葉はパソコンのおいてある場所の横辺りに自分の肘を乗っけるような体勢でいて。そっちに体の体重を乗っけるようにしている。


 一方で、一六の方はずっと同じような表情のまま口からわずかな息すらもだせないまま目をしっかりとそっちへと向けながらも一歩ずつ後ろへと下がるような動きを繰り返していて。でも、すぐに足が壁にぶつかってその砂がわずかな音を立てながら擦っている。


「いいから、そこに寝転がってくれ」


 しかし、そんな様子を諸葉はほとんど見ないままそっちから視線を逸らすようにしていて。そっちを息を吸い込みながら目を大きくしているままに自分の顎を限界まで自分に近づけるようにして。それから目の周りにしわを限界まで作るようにして力を入れている物の、それで体を両方の腕でこするようにしているだけで。それ以外には何もしないままだった。


 一方で諸葉の方が少し大きめな音を立てながらもそっちを見ながら目を大きく開けて口を開けてしまっているのに対して、そっちを見ているけれど視線がどこに合ってない一六は、もう一度息を吸い込んでから足をほんのわずかだけそっちへと近づけて歩き出した。


 ただ、それはすぐに動きを止めてさっきと同じくらいの勢いよく顔を上へと上げてしまう。そっちでは、片方の手をテーブルの上に乗っけてそれを突いたまま、顔もそっちへと向けるようにしているけれど目は確かに2人の方をじっと見ている姿がある。そっちに気づいた途端、2人とも体の動きを止めている物の、後ろの方にいる一方はずっと自身の胸元に両方の手を胸元に当てるまま脇を力を入れずに締めていて、自身の体に肘を両方ともくっつけるように。もう片方は、また両方の手を胸の少し前辺りで組む。


「聞いてんじゃん」


 北川が出した声は立った一瞬で終わるようであったが、喉に力を入れているのが確かにわかって、それに気づいた途端、一六はテーブルをはさんでそっちがいる方とは逆の方へと体を下げるようにしているも、それは数歩だけで終わってしまう。


 一方で、声の主は一切体を動かさないままに片手を突いたままじっと諸葉の方を見ているようになってしまっていて、音が周囲から何もしないせいもあって髪の毛すらも溶かしてあるからまっすぐに伸びている様子や服のしわが出来ている様子をずっと変えないままにしていた。


 ずっと見られたようになっている側は、体をそっちとは横に向けたような角度に顔と体を向けるままになっているのを一切隠さないままにしていて。それからわずかに下ろして地面へとちょっとだけ近づけるままに目線だけを北川の方へと向けることで、目線同士がぶつかり合う。しばらく、お互いがそうしている間、辺りからは何も音も風景も変わることもなくて。それのせいで一六もそこからずっと動けないままになっているのをずっと続けているだけだった。


 そんな中で、諸葉は一度ため息を付きながら上の目を皿のように平たくすることで目線を横へと向けて、相手のことをもう一度見る。


「再起動したら脳に当たる部分のデータがリセットされる可能性がある」


 ほとんど動かない口から出た小さな声を出した後、目線を戻しながら、「おぬしには関係ない」と同じような声の出し方で言って、また一六の方へと体を向けてその袖を引っ張ろうとしている。


 一方された側は、その右側の親指と人差し指で掴まれた途端にわずかな声を出そうとしていたが、その瞬間に北川の方が体を回して2人の方へと背中を向けると、そっちへと両方の手を突いて力を込めて腕を動かしているのをわざと見せながらお尻をテーブルの上に乗っけて。その途端に近くにあった諸葉が動かした小物たちがスライドしてわずかに真ん中側へと移動するのを一切隠さない。


「ふーん」


 ゆっくりと伸ばしていくような声は、最初と最後で声の高さも大きさも変わる訳でもなければ、語尾を言い終えた後伸ばすでもなくずっとその声を出し終えた後は体を両方の手を使って体を上へと伸ばすような動きをさせていた。


 それから、出来るだけ長い間体を伸ばす声を出している時も、それが終わって両方の手を太もも同士の間に落っことしてそこの上に手首を置くままわずかに肘を外側へと向けて曲げてて。口を開けてボロボロになった歯を見せながら息を吐く。


 一方で、その後ろ側にいる一六は背中を丸めることで体を一歩ずつ近づけることで口をくっつけるまま鼻から息をわずかに吸ったり吐いたりするのを繰り返していて、目線をまた下から上に向けているような体勢でいるのを続けるだけであった。


 しかし、それも数秒間だけで終わり、元々していた両方の眉の外側と目尻を落っことしたままにしていたのを一瞬で元へと戻すと「よし!」と言いながら体をテーブルから離すために勢いよく立ち上がり、影になって暗くなっていた顔に光が入り込む。


 それから、体を回して2人がいる方へと体を向ける。さらに、口元の左側だけを持ち上げるようにしてわずかな笑みを浮かべるようにした。


「じゃあさ、私がもっといい方法あるから、そっちの方がよくない?」


 両方の手を腰に当てて自身の下へと垂れ下がった胸を張るのと一緒に、逆三角形を描くようにげっそりとやせ細った顔で笑みを作る北川は、確かにはっきりとした声で2人に話しかけていて。その声が終わった後も表情やポーズは変えないままに。


 一方で、それを見たり聞いたりしている諸葉と一六は、前者が体を全く動かさずに両方の腕を組むポーズのまま目元を細めているのを一切変えないままにしていて。しかし、後者はわずかな一文字だけの声を出すけど、それが少しだけ伸びるような形になっていて、先になればなるほどに少しずつ高さが上の方へと伸びるようになっていた。


「だって、再起動したこいつが私のことを敵認定するかもじゃん」


 言葉と一緒に北川は自身の左右のポケットに両方の手を入れると、そのまま顔を下へと向けながら瞼を一度だけ下ろして目を閉じるけど、後ろにあったアイアンラックに体がぶつかるとそれで頭より下側が動くことは一切なくて、顔を上げるのを2人が見るだけになっていた。


 一方で、その体を受け止めたそっちの家具はわずかに揺れる音を立てるものの、それはほんの一瞬の音が聞こえるだけで一番下の段よりもさらに下の方にある四本の脚はそこから一切動くことはない。しかし、それを見ている人間は3人の中に誰もいなかった。


 そんな中一六は、自分の胸に手を当てたまま、それに込めている力をさらに強めながら唇同士を中へとしまうようにして顎を体にまた近づけていて。その先端同士もひっこめて小さなクレーターが出来上がるようになっている。その表情のまま視線を斜め横の自分のいる位置から最も近い、北川がいる場所とはまた違うラックがくっつけてある角へと斜めに視線を向けるままじっとしばらくしていた。しかし、そっち側は諸葉がいるわけでもなければ何か動くこともない。

読了ありがとうございます。

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