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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
176/216

第175話

 自身が気を失っている間に運ばれた地下施設の中から出ようとした北川はそこから出ようとしたところで、出るならこっちのドアを使ってくださいとしばらく長く続く通路の中を進んで行っている。そこの中でどこからかわずかに垂れてきている水の音が2,3秒に一度くらいのペースで少しずつ聞いている間、北川はその姿勢を低くしながらその中を進んで行っている。


 周囲はずっとさっき諸葉らがいた施設と同じような色の灰色のコンクリートにわずかな黒や赤茶色をした模様が不規則に出来ているだけで。それ以外に見えるものは彼女が持っているスマホの白い光だけで。片方の手でそれを持っているのを前へと出しながらも、もう片方の手で円柱が倒れたような形になっている通路の中をじっと進んで行っている。


 その間、だんだんと足元にできている水たまりが現れたと思いきや、それが進むにつれて横へと広がって行っている姿が彼女の足元にも出来上がっていっているのが見えて。どこからかそこの中に赤い色の光が水たまり自体が揺れるのにだけ合わせて白い場所を作っているの以外はすべてそれだけに照らされるようになっていた。


 そこの際で、黒と赤色が混じり合っているそっちの様子をずっと見るままになっていた北川は、わずかに口を開けたままそこから息を吐き出して。膝を上へと向けるような足の形をさせることで曲げて。スマホの電気を消しながらそれの上に両方の腕を乗っける。さらに、ずっと歩いてきてた方とだんだんと水たまりが広がって行ってる進行方向の方へとそれぞれの腕の肘を向けるようにしながらも、そこをわずかに曲げるような感じに。


 しゃがんだまま背筋を曲げて口を閉じている北川は下の唇をずっと上の方へとほんのわずかに力を入れたままになっているような形にしてて。そのまま斜め下を向くけれど、自身が片方の足で踏むみたいにしている水の中に映っているのは皐月ノ宮の制服に身を包んでいる姿だけで、スカートも下側を覆ているせいでその中身が見えるようになることもない。


 片方の手でスマホをもったまま来た道の方へと画面を見せるようにしているのに対して、もう片方の手を下へと向けるようにすることで、垂れ下がっている指がスマホの消えている黒い画面に映りこむようになっていて。眉を顰めるような表情をしている一方で、その位置が変わることは一切ない。


 そんな中で一度尻もちを突くと、それと共に勢いよく両方の手を上へと伸ばすままに同じ方向へと向かうままになっていた関節を上側の壁と擦らせるような形にしながら芋虫のように体を左右へと揺らすことで少しずつブレザーが昇っていく物の、途中でわずかに持ち上がったお腹が見えていた縁の所を引っ張ると、制服がひっくり返りながら体があらわになると、先端の方だけ色づいているはずだがそれもすでに暗闇と交じり合って見えなくなっているそれがあらわになって。ひっくり返っていた服は濡れないでわずかな細かい砂が残っている方へと投げ捨てる。


 さらに、それからブラも一度背中側に手を回すことでそっち側にあるホックを素早くとると、そのまま同じ方向へ投げるが、そっちから音がすることは一度もない。さらに、スカートのチャックも落として、しゃがんだままにしてたのを、一度持ち上げることで、一気に下着と一緒に体育座りのように曲がっていた膝のところに引っかからせるまで引っ張って。その状態のまま足を持ち上げてかかとの部分だけ手で取り外してから足を振るう勢いで靴をほっぽり出した。最後に膝のところにいたのを両手で取って足をくぐらせてからは片方の手で同じ方へと投げ捨てることで全裸になる。


 それから、すぐに体を肩の方から落っことすことで水溜まりの中へと体全体を落っことすようにすると、髪の毛から順に濡れだしてコンクリートや細かいゴミと擦れるような音を立てながら体を寝転がらせる。


 ただ、その音は本当に最初だけで、北川の体そのものが次から次へと水の中へと入り込むと共にその中でしか聞こえなくなることにより、聞こえなくなる物の、一方でその深さは本当にわずかな物で合ったせいで水が動く間も本当に一瞬の間だけであった。


 目をわずかに開けるような形のまま髪の毛と体の下半分だけを濡らすような形のままでいる物の、ほんのわずかな浸水しかしていないせいでそっち側は水の下の床と触れ合っているせいでその体自体が動くことは一切ない。


 それに対して、水の方は先ほどよりも北川の行動によって揺れている様子をより激しくし、それに呼応するように浮かんでいるわずかなものたちも同じように動き続けている。さらに、そっちの体がお尻までしか水面が振れていないのをより深くまで濡らすかのように、体を上へと向けながら足だけを使って乾いている箇所を蹴飛ばすことで地面を滑らせながら先へと進めて行こうとしているのに対して、そっちはわずかに体を動かすようにしているだけで。


 わずかな呼吸を口から繰り返しながらどんどん濡れる箇所を増やして行っている物の、先へと進めど進めどその深さが変わることもなく、ずっとぎりぎりわずかに目をあけたような細さのままの目を開けたままずっと足だけを動かして体を水溜まりの中へと進めていて。その動きのせいで頭や肩の辺りに次から次へと浮かんでいた物が集まろうとしていた。


 一方で、彼女が歩いていた方からも未だ何も音は聞こえてこないままな一方で、ずっと足を蹴飛ばすようにしている方もそれは同じで。しかし、水が動き続けている音、未だそっち側は暗がりになっているせいでほとんど何も見えない物の、水が北川の動きに押し出されてどんどんそっち側へと進んで行っている。


 全身が濡れたところで、ゆっくりとまた息を吐き出す音を口から溢れさせていて、それに対して丸く切り取られた円になっている通路全体のそこは何も変わることもなければ、音が跳ね返ってくることもなく、ただただどこかへと消えて行くようになるだけであった。


 しばらくそのままでいると思ったところで、体を大きく転がすことで水を上へと水滴として打ち上げると共に、自身の前側もさっきと同じように水面と合わせさせたままにさせて。


 それに対して、北川はずっと動かないまま背中側にわずかな水滴とゴミを乗っけたままにしながら、頭だけを真正面からわずかにそらしたような斜め横へと向けるままただただ片方の目だけを見せるような形にしていた。




 北川がどこかへと出かけると言ってからしばらく、諸葉は変身はしないまでも自身の魔法の武器である剣へとおでこを近づけるようにすることで顔の向きを変えるまま目を閉じてそこへと水滴のまとまりが渦を描くように上へと上がって行っていたり下へと下がって行っていたりを繰り返す様子を見ないでただただ空気の動きだけでそれを感じるようにしていた。


 それに対して、周囲から聞こえて来る音は、他にほとんどなく、どこからか聞こえて来る他のメンバーの寝息や電気が付き続けることによって出てくるわずかな物だけ。そんな中で、両方の足を組んだまま両手を剣の持ち手に持ってくることで、水滴を介してギリギリまで近づけている刀やその水面にも彼女の日本人らしい黄色の肌と白いツインテールの姿をほんの一部だけを映すようにしていて。前者の方にすらも片方の目だけしか映らないようになっている。


 水が等間隔で離れながらずっと同じペースで進んで行っているのに対して、その体自体は一切動かず呼吸すらもしているのかわからないほどに寝るための薄着の上からでも胸の動きが見えないままになっていた。


 そんな中で、急に高い音を響かせるようなのが聞こえて来て、勢いよく両方の目を開けるままにすると、今まで自分の手持ちにしていた剣を魔法で消すと片手だけを使って素早く体を立ちあがらせて両方の手を力を入れずに握るような形に。


 片方の肩だけを前に出す姿勢で体をまっすぐ前へと向けるような形でいるその姿に対して、目の前にあった音がしている側に壁が一瞬だけ砂煙を起こすように前へと押し出されたと思いきや、ゆっくりとスライドする。そして、それに続いてそっち側の暗い影となっている中から現れた人影を見た途端、諸葉は腰を落としていたのを元に戻して、体をまっすぐ前へと向けるような、相手とまっすぐ向き合う姿勢になる。


 一方で、そっちから歩いてきた黒とわずかな青色を交じり合わせるような色をしている通路の中でもひときわ黒い影に混じるような色をしている北川はずっと顔を下へと向けたままだんだんと灯りに照らされているような形で骨の形をあらわにするような肩や同じような四肢、しわを作って垂れ下がっている胸のふくらみやその先の下を向いている乳首の様子を光と触れさせることであらわにしていて。そのままわずかな口を開けて息を吸い込む音を諸葉にも聞かせていた。


「やる」


 その声はほんの一瞬だけしか聞こえないままになっていて、ずっと体中が水浸しになって水滴をわずかに数秒に一度ほどのペースで指をはじめとした体から落っことし続けているのを一切変えないままにしていて。髪の毛が体に張り付いているその姿をじっと見続けているせいか、諸葉はその声を聞き逃してしまいそうであった。


 一方で、北川の方の方は両方の口を閉じたまま肩を落っことしたようなポーズをずっとしたままにしてて。顔の辺りにできているしわの数々を一切隠さないままにしていて。それのせいで背筋をまっすぐ伸ばしているにもかかわらず、その顔には影が入っているようにすらも見えていた。


「さっきのやつら、守るんだろ」


 言い終わると共に歩き出してさっき座っていたソファの元へと向かい始めたところで上瞼を持ち上げるような感じで顔を見せている諸葉もそれに続くようにしてわずかな声を出しながら後を追っていくと、そのままソファに両方の足をわずかに曲げながら両方の手をお腹の上へと乗っけるような体勢になって目を細めたまま寝転がる。


 口を閉じたままずっと鼻息を吸ったり吐いたりを繰り返しているその様子を見ている彼女は、体と顔をまっすぐ下へと向けるような体勢のままじっと目線だけを落っことしている物の、その前側全体を影になって暗くしているようになっていた。

読了ありがとうございます。

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