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Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
175/216

第174話

 一方で、それを眺めていたツインテールの方が一度ため息を付いてから顔を下へと向ける感じで体をアイアンラックから離すと、そのまままたため息を付きながらも一度そっちへと目線を向ける感じにする。それによって、2人ともがじっと隣の部屋で女子たちが話してたりうとうとしているかのような様子を見るままにしばらく時間を使うことになる。


 しかし、それをツインテールの方が、「こんなことをしている場合ではない」というと、そっちの方へと向けながらもどこにも焦点を当てないような感じにしてた北川も同じ口の形のまま同じ方向を見るような形に。


「すべてアニタから聞いておる。離れ離れになっても我らは協力をしていたのだ」


 すぐに両手を使って北川にソファを詰めるよう指示したその少女はそれと共に「一ノ瀬諸葉。倉敷が来る前は皐月ノ宮の生徒会長をしておった」というと、わずかにその声を途中で小さくするようにしていて、そのタイミングで北川も顔をそっちへと寄せるために動かす。しかし、それに対して諸葉はわずかな声を出しながら両方の手を座面に着くとその硬そうなところに触れたままわずかなほんの少しだけそこがへこむ感覚を見せると共に、外側がひび割れているのをそのままにしていた。


「アニタは、今も倉敷がしている人工魔法少女計画を手伝わされておる」


 言葉と共に諸葉は一度だけ顔を下へと向けるような形にしながら眉を顰めるような表情をしていて。それから顎の下で両方の手の甲を上へと向けながら指を組み合わせる。さらに、その上に顎を乗っけて背中を曲げながら下を見るように。


 一方で、北川の方は体育座りをするようなポーズのままにしている物の、かかとと尻がぶつかり合わないような距離を取らせたまま1つの座面に体を入らせるような形に。そっちもそっちで上へと向けた足の上に顎を乗っけながらわずかに上瞼を使って目を細くするような表情をしたままに。


「我ら薫子を倒すために集められた訓練生を排除して、001、大森杏といえばわかるか」


「腰抜け、アイツ名前なんてったっけ」


「まぁよい、あのようなものを無数に作り出そうとしておる」


 普段の高い声とは違う若干低い声で話す諸葉のポーズはずっと自身の組んだ両手の指の上に顎をずっと乗せるようにしていることで、その重みに顔のパーツの中でも下の方がつぶれそうになっている形を一切隠さないままになっている。その上、上部も眉を顰めるような表情をしたまま顔を下へと向けるのに合わせて目線も下げていた。


 一方で、それを聞いている北川は背もたれ側に自身の手の肘を乗っけてわずかに息を吐きながらいると、そこも体を乗っけている箇所と同じように出来るしわが腕の底を中心にしながらそこへと集まっていくような形で浮かび上がっていて。その中は天井にぶら下がっている灯りの色もほとんど届かなくて薄暗くなりそうだった。


 そんな中で体はアイアンラックの上に無造作に置かれた荷物たちへと向くような感じにしているのに対して、目線だけを表情を作らずにじっと見るようにしていた。


「あやつらの居場所はこの皐月ノ宮を置いて他にない」


 顎を乗っけたままにしている組み合わせた指を小刻みに上下へ動かしていることをしている間、出た言葉は一気に小さくなるようではあるものの、自身の横にいる相手の方へは今も聞こえているようになっている。ただ、当の本人はそれを確認するために視線を横へと向ける形になっていて。それに対して見られた側の北川はわずかため息を付きながらも足を地面に落っことしてたのを組んで。それから体を重力へと従わせるように背もたれへと落っことしていたらため息よりも大きな空気の動きの音が出ていた。


「あのさ、なんでそいつらの協力をしなきゃいけないわけ」


 それは比較的小さく話す諸葉の物とは異なりしっかりと質を持たせるような大きな形で、一文字ずつ聞かせてくるように言葉を発している。その間、目元を皿のような形にするのを一切隠さない彼女は、語尾の方を発するタイミングで語尾を下から上へと少し大きくするような形で出している間、体を大きく言葉と一緒に動かしているようであった。


 それに対して、一度立ち上がりながら唇同士をくっつけてそのふくらみを潰して横へと広げるみたいにしている諸葉。わずかに隣の部屋がある方とは反対の方へと視線を向けるようにすることで両方の手を肘の裏側に隠すかのようにそれを引っ張ってそのままになっていた。


「こう言っては何だが、今のご時世クスリの売人を見つけるのは相当な苦労だと思うぞ」


 その言葉は文字同士の間をかなり小さくした早口かつ少し小さめになっているような感じになっていて。目も同じ方向に向けたままそこを細くしている彼女は、足も肩幅に広げたまま腕もずっと同じ形にしていて。


 一方で、それを聞いた側は勢いよく目を大きく広げながらソファの座面を強く叩きつける音を一切遠慮なく聞かせるくらいの勢いで周囲に鳴らしながらそのまま立ち上がる。そうすると、諸葉の方もわずかに足を下げるしかなくなるはずなのに、その胸倉が先に掴まれてしまったせいで逃げ場がなくなる。


 目の前で自分が下から上へと見上げるようにするしかない物の、数回肩を上下に動かすままただただ互いにじっとしたままにしている様子をじっと見つめている相手に対して、唇同士をずっとくっつけるままただただ目線同士を合わせるだけだった。


「なんも知らない小娘が、ちょっと学校のてっぺんになったくらいで偉そうな口叩いてんじゃねぇぞ」


 その中学生女子とは思えないくらいの大きさで出てくるその声に対して、諸葉の方が何もしないままでいたどころか、少し離れたところで自身の胸元に近いところに手を持ってきてながら上半身を前へと持ってくる感じで見ている生徒が数歩ずつ足を近づけてきているのに対して、手の平を見せてその動きを制止させるようにしていた。


 一方で、そっちを見ることになっていた北川の方は一度舌打ちしながらまた体を落っことすような形でお尻をソファの上に持ってくるような感じにしてて。それに対して今度はさっきよりも深いため息を付きながら「ごめん」と軽く謝ると両方の手を組んで、両方穂肘を足の上に着くようにしていた。


「そうなると思っておったわ、むしろ、想像通りで安心したぞ」


 自身の制服の上半身部分を引っ張ることで一度しわになっていたのを整えて。それが終わってから出てくる声は先ほどの物よりも明らかに大きく出ている。だが、それもいつも通りに話すようにしていたせいもあり、しばらくの間聞こえているようにすらも感じられて北川はずっとその声を聞いている間、同じ姿勢でいるまま顎の傾きを自分の体に近い位置に寄せる感じに。


「まだ、その実態はわからないが、我々の最終的な敵である橘薫子の手下が潜伏しているという情報をキャッチした。あやつの力はアニタや木月流那すらもはるかに超える」


 単語の1つ1つを強調するような感じで話しているその言葉を出した後、もう一度その顔を見る諸葉であったが、目と口をわずかに開けるような感じにしたまま息をほんのわずかに吸い込む形に変えている。


 しかし、その間も北川は上の瞼を落っことしてほぼ目を閉じるのに近いような表情をしたままじっと背中をわずかに前のめりにする体勢をしていて。すでにさっき2人の様子を見に来た少女も広い部屋の輪の方へと戻って行っているせいで、辺りではそっちから聞こえて来る声が小さく聞こえて来るくらいで。部屋の中からはわずかな声がするくらいだった。


「どうした」


 その問いに対しても、北川はじっと何もしないままずっとその場にいることしか出来なくて。ずっと足と腕の硬いところがずっとぶつかっているような姿勢をしている。下へと向きつつ顔の内の半分は照らされている光と反対側は影になっていて。そのまま口を閉じた状態で視線をずっと奥側へと向けるままにしているが、そっち側には部屋の角と彼女が先ほど肘をぶつけていた肘置きがあるだけで。でも、それでもずっと同じままになっていた。


「ちょっと考えさせて」


「そうはいかん、とりあえず戦力になりそうなやつをかき集めなければ。今魔法少女としてまともに戦えるのは我ら2人しかおらん。他は全員訓練生だ」


 辺りの沈黙を破るように出たその声は息を吐きながらなせいかまた低く声が出るようになっていて。首を動かさずに出した声に対して諸葉はすぐにほとんどさっきと話し方を変えないような、その中学生にしても低い身長に似合うような高い声を出す話し方をずっと続けるようにするだけ。ポーズを両方の手で反対側の肘を隠すようにしているだけだった。


 一方で、言葉が終わった数秒後にはわずかに「そっか」と言った後北川が立ち上がり、肩を落っことすようにしながらしばらく立ったままになっていて。一方で、すぐに歩き出したその姿はツインテール姿に背中を見せるようにしてた。


 けれど、彼女も彼女でまた同じような手と腕の形をさせたまま背中をアイアンラックに寄り掛からせながら目を瞑るようにしていて。顎を地面へと向かわせながらまた隣の部屋から聞こえて来るわずかな声を聞いているが、それも数秒後にはまた顔を上げてそっちへと目線を向けるように。


「とりあえず明日アニタが顎で使ってたアンドロイドを拾いに行く、我が帰るまでに決めておけ」


「それって一六のこと?」


 振り返った北川は、顔だけをそっちへと向けるような角度をしたまま口の中身を見せないままに横へと向けていて。それに対してそっちにいる少女は何もしないままずっと同じようにしているだけだった。


「あのシリーズはもう16番目まで行っておったのか」

読了ありがとうございます。

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