第165話
突風だけでいとも簡単に破壊されてしまった東雲に連れてこられたアパートだが、その向こう側には、頭巾をかぶっているせいで顔が見えなくなってしまっているままそっち側の全く洗濯物が干されてないベランダの上に立っている魔法少女は両方の手を斜め下へと伸ばすような感じで立っている。一方で、私のすぐそばで片方の手に円を描く形でまとまった鞭を持つままの北川さんは周囲の風がなくなることで風になびいてたのが体にくっつくと、小さな声で「よし」と小さく声を出し続けていた。
一方で、私の反対側にいる東雲はさっきまでずっと呻き続けていたせいか、息が弱くなっているまま両方の肩を抱くような姿勢のまま小刻みに震えているし、周囲の影に体を身を任せるような形になっているせいで水色の髪もほとんど光を失ってしまっている上に、それ以外の場所も顔の表情がほとんど見えなくなってしまっていた。
それ以外には全く動かないままになってしまっているまま体育座りをしている光景を見ているのは私だけで、こっちとそっちの間にしゃがんでる召使いの少女は小さく口を開けたまま、数秒間に一度ほどの勢いで繰り返し向こうにいる魔法少女と北川さんの様子を交互に見るみたいにしている。しかし、それは2人が動き出すタイミングで口を大きく開けるようにしてて。そっちが自分の魔力を貯めるために勢いよく起こした突風にもその少女は顔を守る感じで両方の手で顔を守ることしか出来ずにいた。
両者が自身の体を中心の突風を巻き起こすと、辺りに残っていたがれきが次から次へと飛び散らかし始め、それのせいでこっちの頭にも血が出始めてしまう部分ができ始めるも、私は膝立ちのまま両方の手で反対側の二の腕を掴むまま顔を下へと向ける形にする以外には何もしない。自分の前に出てる膝がスカートから露出する感じで見えているの以外何もないそっち側をじっと唇同士をくっつけるまま見ている私に対して、2人とも風の勢いは衰えさせないどころか、こっち側の方はどんどん黄色い光を放つようにしているせいで、自然と目が眩しくなってしまう。
数秒間そのままでいたけれど、ようやく光がわずかな靄になるくらいになったタイミングで目を開けてそっちの方を見ると、頬をはじめとした見えてる場所の皮膚のほとんどを外へと見せつけるような感じなっている。
しかし、その体の周りを漂っている物は少しずつ動いているせいで体のさまざまな場所を出したり隠したりを繰り返し続けている。一方で、向こう側にいるブーメランの魔法少女も膝を曲げて中腰になることで顔の下半分を覆っている鉄のマスクや目全体を細くした目線をまっすぐに向けるままにしてた。
「腰抜け、一六と東雲を頼む」
私の方へと顔だけを向けるようにして視線を向けるよりも早く口を開き始めたその声は早口目に行っているのもあって、辺りの少しずつ崩れて行ってる建物の小さながれきの音に消えてしまいそうになっていた。しかし、そんな中でも北川さんはほんのわずかに背中を動かす間にはもう言い終わってる。
でも、私はわずかに視線を横に逸らしながらほんの少しの声を出すことしか出来なくて、しばらくそっちに顔を向けてる。一方で、敵はまたさっきと同じような形状をしてるブーメランを手にしたままいるも、それは夜の闇の中に溶けることなく私たちの方へと刃の鋭く輝いている様子を見せつけてくる上に、鋭くなっている箇所が白くなってしまってた。
自分の目がじっとそっちの方を見つめている間、わずかな口を開けるみたいになっているのに気づいてすぐに元に戻そうとするけど、でも、北川さんは鼻から吸った息を口から吐いて。それから顔を一度上へと上げるままおでこの辺りを両方の手で一度ずつ汗を拭きとる感じのままいるけど、それからもう一度雨に手を触れさせてから同じことをする。
そのタイミングでお尻を後ろへと向けるみたいな感じで腰を落としてたのを元に戻して体をまっすぐに。
「いいって、そのほうが興奮するし。今夜のズリネタにするわ」
もう一度振り返ると共に、腰骨に両手を乗っける感じで私に横へと向けた肘を見せつけながら口を横へと広げてわずかな声を出している北川さんは、一回だけウィンクするとそのまままた足を曲げてから勢いよく飛び出したら、崩れつつあるがれきを1つずつ踏みしめつつそれを縁にして次々敵の元へと近づいて行くと、それと共に敵もブーメランを次から次へと召喚しては投げ、召喚しては投げを繰り返すように腕を交互に振るい続ける。
しかし、北川さんは1つのがれきを踏んでそこにブーメランが飛んだのに気づいた時にはもう瞬間移動するかの程の勢いで別の場所に移動するを繰り返しているせいでそれが当たることはなかった。
しかし、風が周囲を貫く音は確かに聞こえているし、それは北川さんがいなくなった後も当然のようにこっちへと向けて飛んできているも、私は一瞬だけ後ろにいる東雲とその妹の姿を見るようにしているだけで。一度瞬きをするけれどそれに対して力を入れないままに。
一方で、そっちの2人は前者は未だ体を横向きにしたままわずかな震えを数秒間に1度ほど見せるみたいにしているだけだし、目もつぶったままで鼻を見ても息をしているのかわからないままで。そっちを見終えた後に後者の方も見てみるけど、そっちは喉を鳴らすみたいな音を数秒に一度ほどのペースで出すしかないけど、その2個目が出たタイミングで私たちの前に勢いよく鞭が飛び出してきて。私は体を下げるまま両方の足の膝と片手の平を床にくっつけるみたいなポーズになるのに対して、召使いの少女は腰を抜かすようにお尻をおっことしてしまう。
「捕まえた」
その声を辺りの鞭の音のせいでほとんど消えそうなくらいの大きさで出してる北川さんは、両方の腕を自分の体の少し前くらいで重ね合わせたままどっちもの手で持ったまま振り回してる鞭を四方八方に吹き飛ばして。それのせいで近くにあるアパートや木などにたくさんの傷をつけるだけでなく、煙もたくさん巻き起こして、雨が降っている中でも確かにその様子をあらわにさせていた。
一度自身の手元に鞭を回収した彼女は足を強く踏みしめるようなしゃがんだ体勢で相手がいたベランダの手すりに両方の足を乗っけたままになるも、その前のめりの体勢のまま口を横へと広げてにっとしている姿に対して相手の魔法少女は新しく召喚した両方の手のブーメランを投げることなく自身の前にいる相手に両手を振り下ろすことで攻撃する。
しかし、それよりも、北川さんが速く自身の指に召喚した魔法陣を鋭い側面側を向けることで首元に突き付ける。ただ、それに対してわずかな声を出すことしか出来ない相手は、顎を上へと持っていきながら、振り下ろしそうになっている手を挙げたままにしているだけで。それに対してしている側は頬を膨らませることで笑みを作ってた。
「ごめん、お前さ、私には勝てないよ。どうやっても」
一度魔法陣を消してから顎に指をくっつけるまま首を上へと持っていく感じにしているのに対して、小さく口を開けたりするままになることしか敵はできずにいて。それに対して北川さんは鼻から息を出しながら目尻を落っことして、一度ため息を付きながら手すりから降りてベランダの壁に体を乗っけるみたいにして。それから敵が腕を振るいながらブーメランを叩きつけようとしてくるけど、それに対して北川さんは相手の手首を持ったまま体に魔力を込めて、腕を手すりに叩きつけるようにしながら体の残りを外へと落っことすような形にしていた。
それから北川さんに腕を掴まれてる状態のままそれだけを縁にして体をぶらつかせてしまっている敵は何度も体を左右に揺らすことしか出来ずにいて。一階側の方へと一度顔を向ける感じにすると、一度ため息を付いて肩を落としたせいで、その体はそのまま下へと落っこちてしまっていた。
そっち側に生えていた木や低木に次から次へと引っかかる音を立てながら落っこちて行った敵は、私の方からだともうその存在が建物の影になってしまっているせいで見えなくなっている上に、そこから一度地面に落っこちる音が聞こえただけで辺りからは音も聞こえない。
一方で、それをやった本人である北川さんは一度体を伸ばすために腕を上へと向けたまま息をゆっくりと吐きだして。それが終わったら声と一緒に息を出しながら両方の手で大きな円を描く感じに顔を下へと向けていた。
「つまんな」
それだけ言い残すと、また手すりに体を乗っけるまましゃがんでこっちに飛び移ろうとしてるけれど、その瞬間に表情を一気に変えて息を一気に吸い込む感じにして大きな声を出すようにしてるけど、それが私のことだって気づいた途端に体を後ろへと下げそうになってしまって。それから、一気に後ろへと振り返ると、さっきの敵がいつの間に私らのすぐそばにきてて、さらに、私のことを無視してすぐに倒れている東雲の体を回収しようとしていた。
「お姉さま!」
私はその様子を見たままただただずっとしゃがんだままにしてたけど、一方で召使いの人は大きな声を出しながらそっちに近づこうとしてた。しかし、その横にいる倉敷さんの部下の女性が例の電気がほとばしる棒をそっちへと近づけようとした途端、その体はびっくりするように両方の手を前に出して体を前のめりにするようなポーズのまま口を閉じて動きを止めてしまっていた。
しかし、体をまっすぐにただただ立ったままにしてる女性の人はそれとほぼ変わらず角度だけを変えたような形で肘を曲げずに下ろした腕で召使いをずっとまっすぐに向けている間も、武器から電撃を鳴らす音を立て続けている。なのに、その背後側にいる魔法少女は何もしないままただただ東雲の体を抱えたままになってた。
「やっと最終調整が終わったようですね」
部下の人から上へと持っていく抑揚を大きくするかんじのまま言葉を話して行ってるのに対して、召使いの女の子は両方の唇をくっつけてわずかに震わせたままにしているだけで、ただただ顔と目線を下にむけるまま上瞼を落としたままにしてて。
目の前の光景を一瞥した後にそっちはすぐに顔を魔法少女の方へと向けると、そっちはそっちで両方の手を下に作りながらブーメランを消して両方の肘を反対側の手で持つ感じにして、背筋を曲げる感じにわずかだけエビぞりになって立ってた。
「いや、生徒会長の事務が残っていただけだ」
代用発声のかなり細いその声は、辺りの雨の音や呼吸の音にすらも負けてしまいそうになっている物の、当の本人はただただ右側の腕で東雲の体を抱えるようにしているまま体をまっすぐに伸ばしているだけで、先ほどから一切変わらないまま足をついたままにしている倉敷さんの部下の女性の方を見ているだけだった。
さらに、後ろを振り返ってそっち側の窓から出ようとした瞬間、辺りに空気を切り裂くような高い音がして。2人がそれの正体に気づいたのは、軽い衝撃で自身の胸元へと左手をもってくる形にした後だった。
「あのさ、私もいるんだよね」
その声と共に、一度敵の手首へと一心に伸ばした鞭を自身の手元へと巻き取った後、首をそっち側へと向けることでわずかな笑みを作るようにしていた。そのまま肩幅くらいに足を広げたままにしてその場にじっと立っている北川さんに対して、そっちから現れた頭巾の魔法少女と、倉敷さんの部下の女性は何も話さないままただただ視線を向けるようにしていた物の、そのうちの前者が素早く刃の音を立てるように両手にまた3つの刃が付いたブーメランを手に出すと、東雲の体を後ろにいた後者の方へと投げ飛ばす。
「兄貴の命は東雲の確保、こいつらを殺す必要はない」
読了ありがとうございます。




