表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
162/216

第161話

昨日は更新を休んでしまってすみません。

 何度も同じ大きな音がずっと聞こえてると思ってたけど、そのはじけるみたいな感じの音だけじゃなくて、その間から何かの液体がずっと動いてる音まで確かに聞こえて来てて。それのせいで私はずっと引き戸に背中を向けたまま体育座りをするみたいなポーズをしたままにしてて。両方の口に強く力を込めたまま、右腕を膝の上に乗っけたままにしてる上に、さらにその上に左腕を乗っけて。それからさらにその上にずっとおでこを乗っける感じにしてるけど、そこにしわがあるのを一切感じないままになってた。


 そうしながらずっといる物の、私の上にある髪の毛の重い感覚は一切変わらないまま頭の上に乗っかってくるみたいになってて。それを感じるみたいに肩を落っことす。


 一方で、私の頭が向かっている方にあるわずかな窓の向こうからは今もずっと雨が当たり続けている音がずっと聞こえて来ていて、それが等間隔というべきか、ずっとただただ同じ大きさでぶつかり続けている音をひっきりなしに私の方にも聞こえさせてくる感じのままにしてる。なのに、そっちに意識を向けてて、その当たっている位置が窓の右側だったり左側だったりをかぎ分けているつもりなのに、背中側から等間隔で聞こえて来る北川さんの何度も繰り返し聞こえて来るこっちの背中の引き戸と私の耳を貫いてくるみたいな感覚は一切変わらない。


 その間、私はもっと背中を使ってあごを体の側にそれを近づけるみたいにしたいのに、それで感じ取れるのは私のおでこと髪の毛が重なり合う先端のところで、髪の毛が持ち上がる感覚がしているだけ。鼻から息を強く吸おうにもそれで息の感覚がずれて鼻がつまるみたいに。


 しばらくそのままの体勢でいようとしたけれど、後ろのざらざらしてる目隠しがされた引き戸に背中のわずかな浮き出た骨がぶつかり合うのを感じて。それに対して私は目を閉じていたいけど、それと一緒に窓だけじゃなくて、その枠の銀色になってる枠とも触れ合うと周囲の湿って冷たい空気の中でも確かにその冷たさを感じてた。


 でも、ずっとそのままにしてたかったのに、いきなり後ろから勢いよく乾いた音と一緒に引き戸が引っ張られる音がしたのに気づいたら、すぐに息を強く吸い込みながら振り向く。


 そっち側では、仁王立ちするみたいな足の開き方をしたまま腕を片方の手だけ引き戸にくっつけてて、その一方でもう片方の手は完全に落っことしたままにしてる東雲がそこにいて。私の側にいる場所が影になっているのと、私が下から見上げるみたいにしてるせいでその部分の多くが影になってた。


「おい」


 向こうの声が一瞬だけするのに気づいたら、私はいつの間にか顎のそれぞれの斜め下辺りに来てる手の膨らんでるのを一気に下へと持っていきながら自分の胸を大きながら顔を正面に持っていく感じにしてて。目を細くしながらじっとしゃがむポーズをしたままにしてる。


 一方で、辺りに聞こえて来る音は一切変わらないというか、ずっと北川さんの声がずっと同じ感じで聞こえてると思ったら、急にそれのペースが速くなった気がして。それに対して私は強く口を閉めつける感じのままにいる。しかし、そんな中で私の髪の毛の湿って全体がくっついてるのの一部を掴まれるのに気づいたら、目を大きく開けるのに対して、すぐに息を吸い込みながら慌ててそっちに手を持っていこうとするけど、それで乳首が擦れるのを感じて。口を勢いよく紡ぐ後にまた腕をそっちに戻すと共に目の周りにしわをめいっぱいに作る。


「来い、話しておくことがたくさんある」


 私は何もできずに東雲に引きずられるままになって。何もできずにただただ、尻を床が擦るのを感じてることしか出来ない。そして、さっきまでシャワーの跡で湿ってた場所からつるつるしてて乾燥した床の上に戻ると、それと共にお尻が摩擦で熱くなる。


 息もできないままただただ膝と腕を限界まで体にくっつけたままにすることしか出来ない私は、辺りの冷たい冬の夜なのに全く暖房が効いてない空気を永遠に感じるほどずっといるのに対して、頭の中がどんどん何もなくなっている気がして。東雲の手が私の頭からなくなったタイミングでこっちは何の力もないのにそのまま横に倒れてしまった。


 何かの画面のバックライトしかない薄暗い視界の中で自分の膝を手繰り寄せて膝を胸の前に持ってきながらずっと横向きになって目を閉じてる私。そのまま小さく息を吸うみたいにしてるのを小刻みに出したり戻したりしてる間、辺りからは何も感じなくて。唯一あるのは私の呼吸と同じタイミングで出るわずかな声だけ。


 そのつもりだったのに、下側に向かってる耳の方から低い音がしたの気づいて。一方で私はずっと同じ動きをすることしか出来ない。


「倉敷から皐月ノ宮を取り戻さなければ。このままだと薫子の部下と戦う戦力が足りなくなるであります」


 私の方へと向いているのかいないのかもわからないようなその声はいつも通り一定の間隔でずっと聞こえてるみたいな感じ。でも、私は膝におでこをくっつけるみたいなポーズをして背中をただただ丸めたままにしている様子を一切変えないままにしてた。


 それに対して、わずかな足の先端がこっちに触れるみたいな感覚がするけど、それは繊維の感覚を確かに味わうみたいなのを一切隠さないし、両方の唇を締め付けるままになっているのをずっと味わう羽目になってる。それの温度がほとんどしないのもあって、私はずっと同じ体勢のままいた。


「やりたくない……」


 消えるか消えないかみたいなわずかな声を出している間、頑張って出そうとしてたのに、こっちの声はすぐに止まってしまって。でも、東雲の足がまたこっちに近づいてくるのを感じたま目を強く瞑るみたいにしてるけど、それに対して、向こうはこっちの上側をまたぐみたいな勢いで飛び越えたら、すぐにしゃがんで上へと向けた両方の膝の上に腕を乗っけるみたいにしてた。


 しかし、その2本の前腕よりも首が内側にいるままになっていて。それのおかげでおでこがほんの少しだけ前に出るみたいに。ただ、それもほんの数秒だけにしかなっていなくて、上側に来てた右手を床に思い切り力強く叩きつけてた。


 大きな音に目を開けながらそっちを見るみたいにするけど、私はわずかな口を開けながらほんの少しだけ声を出すみたいにすることしか出来なくて。またもう一度膝を抱え直すために腕を動かしてるけど、それの音は床と体が擦れるのだけ。


 一方で、さっき私らが通ってきた部屋の方では北川さんがまた何か男としゃべってる猫なで声と、下品な声で笑うのが聞こえて来るのと一緒に手の平を何かにぶつけるみたいにしている音を響かせていて。その中でも、確かに私が体を擦る音は確かに聞こえていた。


「お前はそうでも世界はそうじゃないであります」


 東雲は片方の手だけを使って体を起こしながら、外からリズムを奏でるように聞こえて来るノックの音に反応して顔を横へと向ける。そのままじっとそっちの方を眺めるままにしているそっちは数秒間じっとしているのに対して、もう一度ほとんど同じ音が聞こえて来てからそっちへと早歩きで向かうようにすることで部屋から消えていた。


 そのタイミングで引き戸が閉まるままにしてるのもあって、辺りを照らしているのは省エネモードになったのか、わずかな光だけが出ているバックライトだけになっていて。そんな中で私はただただ隣の、さっきわずかなうなり声を上げている人たちがいるだけの部屋につながるドアを見つめる。 そこはさっきいた玄関入ってすぐの部屋から見ると一番左側の端のところに繋がる感じになってて。そこのわずかにだけ開いた隙間から冷たい空気が入り込んでくるのを感じる。


 私が体を縮こまらせるようにしゃがんだまま膝を掴むみたいな体勢になって、肌同士がこすれ合う感覚を味わうような気持ちになるけど、そこが全く熱さを感じないままになってるのに対して、こっちの背中の上に布が重なったような感覚がして。


 その途端に喉を強く締め付ける感じになったのと一緒に振り返るとすぐに体から力が抜けて、私のうさ耳パーカーだったり制服を両方の手でギリギリ持てるくらいの力で持つ感じに。それから顔をしばらくそっちに向けたままにしてるのに対して、勢いよく顔を上へと向ける感じにしてた。


「許してあげてください。お姉さまは本当に世界の危機をその身で背負ってる」


 そっちからわずかな最後の方の歩みだけをこっちに近づける感じにしてるのに対して、すぐにさっき東雲がしてたのとほとんど同じ感じで、膝を折り曲げながら自分の腕を近づける感じにしているままに。さらに、さっきと同じようなペースで出来るだけ抑揚を押さえている物のでも、最初は勢いよく出てしまっているまま、「東雲一六です」と行ってた。それを聞いてから私は、さっき東雲がいた方、そっちに体を転がすままにすると、東雲の召使いと反対の方を見ることになった。


「そんなの、私に関係ないだろ……」


 しばらく、ドアの向こうからほんの少しだけ聞こえて来るわずかな震えるような声を聞いてる間、だんだんと動かしてもいないのに唾液が溢れそうになっているのを味わいながら、顎を締め付ける感じでいるのに対して、後ろにいるのはほとんど動かないままになっているのを空気の動きだけで感じ続けてた。


 一方で、私は一度口を開いてまた唾液がたまってるのを再確認して。それを一度飲み込んでから息を吐いて瞼が落っこち続けているのを感じてるまま、わずかな声を出すけど、それはドアの向こうから聞こえているうなり声よりもほんの少しだけ大きく聞こえるくらいのもので、逆のところにあるドアからする東雲と低いおじさんの声みたいなのが全然消えないままになってて。それは私のと比べて明らかに大きいのを全く隠さないままになってるせいで、胸の前に服を持ってきてそこを隠すだけで。それを膝でも体にくっつけさせるの以外は何もしない。

読了ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ