表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic  作者: コンテナ店子
第三部前編
158/216

第157話

 勢いよく変身した目の前の鞭を携える魔法少女はそれを自分の手に持つと、背筋を反るくらいの勢いでまっすぐ立ったまま背中を伸ばす感じにしてて。それと同じタイミングで武器から水が外へと吹き飛ぶと地面を高い勢いのいい音と一緒に叩きつけられ、そこに細かなヒビが出来上がる。


 それを見て、一気に私は息を吸い込みながらそっちに足を向ける感じに体の体勢を変えて、口を開けたまま目も同じようにする。しかし、数秒間ずっと同じ姿勢でいるこっちに対して、東雲は何も言わずに一歩ずつ足を動かすことで私の前へとやってくる感じで。相手との対角線上に立つ上に、それから肩幅に足を開きながら両方の手を斜め下へと伸ばすまま両方の手を握り締めている物の、それで辺りからは何かが起こることもなくてその水色の髪の毛もそれ以外の制服の個所もすべてずっと雨に打たれ続けているのを一切隠してない。


 一方で、そっち側の奥にいるはずなのに今も黄色い光が水に吸い込まれることでその色に染まっているのももちろんのこと、光源から直接光っている姿も東雲の影をほとんどなくすようにしているままにしている。それのせいで、髪の毛の隙間から入り込んでいるような感じになっているだけでなく、後ろ側にできているわずかな服のしわの間に出来た暗くなっている所にも入り込んでいるようだった。


 それから、私はわずかに体をちょっとだけ起こしながらしたいものの、途中に泊まってしまっていて。それでまだ背筋がまっすぐになる前にも関わらず、体が傾いてしまうと、それと共に向こうの姿が目に見えてしまい、その目の色がさっき陽気そうにしてた時とは違う赤色に代わって、頭に乗せている小さい頭蓋骨から目を出しながら唇を横へと向けている物の、その時鼻が少しだけ動いてるはずなのに、音は周囲の雨で消えてしまっていた。


 今でも、私が体を預けてるブロック塀の向こう側に置いてあると思うゴミ袋やバケツの中に雨の音がどんどん落っこちて行っている物の、そのどちらにもたまった中からそれが次から次へと溢れているようで、それが模様としてできた穴のわずかな隙間から見えているようだった。


 肩をさっきの道路よりも細かいデコボコを感じさせるままブロック塀側の二の腕をもう片方の手の指だけをくっつけさせたままにしてて。同じ姿勢のまま目線だけをもう一度道路へと戻すけれど、それでも変身をすでに終えて体から光を放っている側は一度笑うような声を出して。それから顔をだんだんと上へと向けることで目線を下ろすままにしてる。


 一方で、東雲はずっとただただ顔の表情を変えないままその体勢でいた。


「だいぶキマってきた」


 一度だけ雨の中でもギリギリ聞こえて来る音を私たちの方にも聞かせる感じで言い放ったそっちは、一度腰を落としただけで終わらず、鞭を持った方の手を一度後ろに下げるとそれから一気に振る。


 それが決まると思った途端、そっち側の体は腕よりも後ろ側に体が飛ばされてしまっているのが私の目にも入って。それどころか、その数秒後にはまるで質量を持ったかのように周囲の水後と吹き飛ばすほどの衝撃と化した突風が私の体も吹き飛ばそうとしてきただけでなく、私の地面に突き飛ばされて尻餅をつく。


 背中を丸めながら地面と衝突した場所に手を当てながらいると、私の視界の前の方に柱があるせいでその体の半分が見えなくないっている物の、さっきまで鞭を持ってた魔法少女は、向こう側の十字路を走ってる途中だったタクシーに体をぶつけていて、体を動かせないままにしていた。


 しかも、その背中とボディが触れ合っている個所は明らかに丸いクレーターとヒビを作っているようなのがこの距離でも見えているほどだし、それだけでなくても内部のと外側のの両方から出てる点滅したオレンジ色の車の光がその体を照らしてた。


 一方で、それよりもとてもこっちに近い側にいる東雲はただただまっすぐに立っているだけだが、片方の手の位置がさっきよりも上の方へと来てしまっている姿を見て、その体が腕を払うようにすることで放った衝撃はによるものだと気づいてた時にはもうタクシーの側に押し付けられた側が音を立てながらその周りのわずかな音を立てながら体を元に戻している様子を見せている後だった。


「そう来なくっちゃね、今のはかなり来た」


 そういうとまた自分の前に鞭を一度振るようにさせてから風を巻き起こしている物の、東雲もそれを見たのか否か、自身の手元にトランシーバーを即座に召喚するとそれを手に持ち、自身の周りに数個の魔法陣を展開すると、それからドローンが展開されるよりも先に煙を噴き出しながら一斉に小型のミサイルが発射され、それへと鞭が振るわれた次の瞬間。私たちのいる通路が爆風に巻き込まれ始め、辺りがオレンジ色の障壁に守られているおかげで近くの建物はその暴風を一切受けないままとなっていた。


 しかし、辺りは一気に煙まみれとなり、それが障壁を突き破りそうなほどに巻き上がり、私の何度も咳こんでしまっているも、それと同じ音が辺りから聞こえて来るのは、もう1つの鞭を持っている人が同じようにしている音だけで、実際私の近くで見えてる東雲の影はほとんど動かないまままっすぐ立っているだけだった。


 ただ、その周りには今も次から次へと新たな魔法陣が形成されているのが見えていて。それらから一斉にドローンが発射されると、その途端に周囲に鞭が激しく振るわれることによって相当黒の色が濃かった周囲の煙が一斉に振り払われ、それによって一気に視界があらわになると、4つのドローンが羽を回す音と共にそっちへと寄っているのが私にも見えた。


 された相手も当然ながらその様子に気づいてすぐに鞭を一度その長さを元へと戻す感じで自身の元へと戻す。さらに、それだけで終わらず自身の体側に顎を近づける感じのまま歯を見せるようにして鞭を持った側の腕をまっすぐに伸ばしながら一気に手首だけを回転させていた。


「今度はこっちの番だ!」


 勢いよく一切止まることなく発せられた声を前にして、鞭が軽快な音を出しながら一気に伸ばされて行くと思った途端、言葉に続くことで喉をかき鳴らすような声を出してしまっていて。それだけでなく、両方の手を上へと上げると鞭を落っことす。


 しかも、それだけで終わらず勢いよく尻もちをついてしまう相手は、二の腕を平行にしながら両方の手を挙げたまま手のひらは地面と平行に近いような角度になりながらも指は関節部分で限界くらいまで曲がったまま指はまっすぐ上を向いている。その体勢で体をぴくぴくと小刻みに動かしている物の、足の位置は一切動かすことが出来ずにいた。


 息も怪しいようで何度も喉を鳴らす音を立てるままにして咳き込むことすらできずにいる物の、それを数回だけしか鳴らすことが出来ないままに、気づけばもうドローンはその体へと次から次へとぶつかり続け、先ほどの黒い煙の中に赤い炎を伴ったそれをまきこんでしまっていた。


 しかし、それだけで終わらず、次から次へと爆風が起きると共に私のうさ耳パーカーや髪型が一斉に吹き飛ばされそうになってしまい、それの勢いのせいでわずかな言葉が出てしまう。ただ、そんな中でも東雲はただただまっすぐに立ったままになってしまっていた。


 未だ辺りの様子は見えないままになっている物の、通路を包むように長方形で出来上がった障壁の天井に相手の反るように打ち上げられた体の姿が見えている物の、そこへとさらに次から次へとドローンが飛んで行っては自爆を次から次へと繰り返し、その爆音で私のみみも耳がキーンとなってしまった。


 それでしゃがみながら両方の手を耳のところに持っていくようにするけど、敵は次から次へとやってくるドローンの自爆で吹き飛ばされ、障壁の天井にぶつけられてもそれだけで終わらずに次から次へとそこから一切降りれないままになって自爆を受け続けていた。しかし、その叫び声よりも爆発の音の方が大きいせいで、とても何も聞こえないままになってしまっていて。吹き飛ぶ爆風に耐えるために足と肘をついて耐えきるような姿勢になった。


 目は開けたままにしてたことで、オレンジ色の障壁がなくなったのに気づいてから、数回瞬きして辺りを見渡すも、それでも目に小さい砂ぼこりが入ってしまいそうで何度もそこをぬぐうみたいに目を動かし続けて。小さな息を吸ったり吐いたりを繰り返している物の、数秒後に何かが落っこちた音がしたのに気づいたタイミングで、それがさっき鞭を振り回してた魔法少女の体だったのに気づいてそっちへと駆け足で近づいた。


 ただ、腕は振らないままに小刻みで近づいたのもあって、体中が焼けるように赤くなっているそれが煙の隙間から見えた途端に、息を失うようにわずかに足を後ろへと下げるまま息を吸い込む。そのまま、両方の手を胸の高さに持っていったままただただ小さく震えるのを一切動かさないままにしてるけど、それに対してそこで転がっている体も一切動かない。


「そいつに触れるな」


 いきなり聞こえたその声に体を上へと伸ばすような勢いのままに背筋を伸ばしてから降り返すと、東雲がまっすぐに下を向いたままこっちへと数歩近づいてきてて。それに気づいた途端私も体を相変わらず動かせないままではあるものの、小さく声を出して何かを言おうとしたものの、それで出たのは意味のないわずかな声だけで、それが連続してただただ出続けているだけ。目も大きくしたままにして東雲の方を首だけを使って振り返るままにしていた。


 しかし、そっちは私のことを見向きもせずにまたアパートの階段を上るようにしていて。靴とそこがぶつかり合う大きな音を何度も立てるまま一切遠慮しないでいるその姿は屋根の下に行くせいで影の中へと消えて行くようだったが、体ごと向けることでその様子を首を曲げることで見ているのもあり、一切私の視界の中から消えることはない。


「私も薬持ってきてないときは触れないであります」

読了ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ