第152話
次回で第2部完結です。
電車が走り去った後、私はただただ唇を何度も締めなおすように動かし続けている上に、眉と目を近づけままじっとそれ以外の場所はほとんど動かしてなくて。その間も辺りからは私の足元で呼吸を繰り返すようにしているシャドが何度も口を半開きのまま続けている音だけが辺りからは聞こえていて。風で木が揺れる音も、だんだんと消えて行った電車が走り続けている音もすべてなくなってしまっている。
そんな中で私は自分の上瞼を限界まで落っことしたまま指の甲が床とぶつかったままずっと足をわずかに内股になる辺りで足をお尻の横のところにかかとと共に置くままに。そのまま背筋はまっすぐにしたまま首だけを使って自分のジャンヌオルタのドレスのまっすぐに伸びているのと白い肌のお腹を見せているままになっている様子を眺めている間、骨がほとんど見えない十分に肉がついている一方で、ほとんど段差ができてないままになってるその様子をただただ見続けてる。
一方で、視界の端の方にいるシャドは今も私が寝かしたままにしてるせいか、それのままになっている様子をこっちの視界のほんの端の方にいて。ずっと同じ体勢で爆発して薄い隙間を作ったままにしてるくせ毛の波を描いているような形になっている様子と、そこにも血の赤いのが付いている姿を私に見せていて。
確かに見えているのに、私は照明に照らされ続けているそっちの様子へともう何もできずにいた。袖がしわになっていないせいで腕のすぐそこにも袖が持ち上がっている様子をこっちへと見せてきていて。そこには汗の茶色くなった汚れが出来上がっているところも、すべてその体から出てきている血の色に染まり続けているうえに、その冷たそうな染みが天井の所を反射しているかのようであった。
「シャド、私は……」
ずっと同じ姿勢でいた私ははただ目線だけを斜め下に落っことすような感じにすることで瞼を細くするようにしている。それだけじゃなくて、出した言葉に合わせるように喉を震わせながらわずかな声を何とか絞り出すような感じになっているせいで、言葉を1つ1つ言っていく感じにしてて。そのまま上のと下のを強くくっつけるみたいにしてる。
一方で、シャドは今もおでこから血を流しているだけでそれ以外には全く動かないままずっと同じポーズでいて。見つめている間も、言葉がもう出ているのか出ていないのかわからないようなレベルなのにまだ口を開けっぱなしにしているけど、そこから呼吸が出ているような感覚はない。
そのまま両方の腕に力を入れることもできず目線を斜め上にするような感じの、顔が上を向いてるのと同じ方向へと戻す。空では、今も数か所に雲が横へと限界まで伸ばしたような感じで先端がかすれて白いのが夜の闇に交じり合うみたいになってるのが見えてた。しかも、それだけじゃなくて、多く見えている隙間からは確かに針の穴ほどにしか見えないほどの小さな点となって夜空の中で星が見えている物の、雲がわずかに動いている様子が前側にあるせいでそれに隠れてしまう。それがかなり黒い色と交じり合っている端の方でも一切変わらないままであった。
一方で、ただただそこで立っている私はジャンヌオルタのドレスから露出しているお腹や腕はもちろんのこと、そうじゃない部分にも風が吹いて冷たい空気を押し込んでくるみたいになっているのをずっと感じさせられてしまうのを一切抵抗できないままになっていた。
その状況で、顎を自分のそばにくっつけるようにしているままわずかに震えるそれをずっと感じている物の、それに対して、もう何も出来ないままになっていて。それを支えきれずに喉から音が出るのを一切止められずに声が漏れてしまっていた。
「お前の言う通りだった……」
私の喉からあふれていた音が声に代わったタイミングで勢いよく鼻をすするように音を立てる。でも、ずっと空の方を眺めるみたいにしてる私はただただまっすぐ上を見ているままになっている間、ほとんど視界が薄れていて見えないままになってしまってる様子をただただ見つめたままにしてて。
シャドは何もしないままホームに倒れている。くせ毛で上へと向けて爆発する形を一切変えないままにしている様子があるせいか、跳ねた髪の毛の一部も私の方へと向けて尖っているのもそのままただただそこで風で揺れることもなくじっと倒れたままになっている。
頭のすぐそばで血だまりを作っている様子には私の姿を反射して映しているも、そこがただ赤色になっているだけでなく、白色の上の照明も映している。ただ、その水面が揺れることもなければ動かないでずっと私の体の様子とシャドの髪の毛に覆われている頭を映している一方で、それは頭の方へと伸びてしまっているせいで緑色の病衣の方へは一切届いてないしその血の色を全く見せている様子はない。
「こんなことする資格、ないよな……」
一度ビクンと体を上へ痙攣させるように動かしてから腕を曲げることもなくただ膝の力だけを使って体を立てて。そのままわずかにおでこを前に出しながら歩き始めるも、それで足を出来るだけまっすぐに進めようとしているのに、とてもそれが出来そうにない。一歩ずつ進めているのに対して斜め前に行ってしまっているののせいで、進行方向が蛇が進むかのように左右へと揺れ続けていた。
その間も、足を前へと片方だけ出した状態でしばらく止まろうとするタイミングがあるけど、唇を強く締め付けるままにしているせいで、とても体を動かせなくて。上瞼と下瞼を近づけるようにしている物の、それで閉じることはない。
息を吸ったり吐いたりしている音もほとんどさせないまま肩を傾かせるような形で進んで行ってる足を進めている私に対して、辺りからはその音が響く感覚すらしないし、それ以外にも音は何も聞こえてこなくて、風が吹いてきてもマントや衣装が揺れるのだけは感じるけど、それ以外では何も音はずっと聞こえてこなくて。足元に薄汚れた灰色とデコボコした段差の姿だけが見えている足元だけが見えている様子だけがあって。ローファーでそこを踏みしめている間も周囲の音は全く一緒。
また足を曲げるままに膝を近づけてお腹に寄せる形で上り続ける間、ずっと体が揺れるのに合わせて体が壁にぶつかってしまうと、そこにあった窓へと体を斜めにすることで頬をくっつけることに。その冷たい感覚を味わいながらただただそこに反射している肩とか胸元についてるマントを止める星の様子、そのほかにも眉の辺りまで伸びている髪の毛のおでこに沿って垂れている様子もしっかり見えているのに、薄汚れているせいか自分の顔は見えないままになっていた。
そっちの姿をただただ見ている私に対して、もう電車がいなくなった線路のまっすぐに進んで行ってる赤茶色い様子がいくつもホームを挟んで並んでいる様子がずっと平行に続いて行っている様子が一切変わることなくただただまっすぐに進んで行っている様子がホームをまれに挟むことで並び続けている様子を見つめることになった。
口を閉じたままただただ見つめている私に対して、そっち側に反射している様子はほとんど何も見えないせいでどんな表情をしているのか正確にはわからない。でも、同じ姿勢のままスマホをマントの内ポケットから取り出したら、目線だけをそっちに向けるままにしてる体勢でそこにいる絵師のTwitterIDが入っているジャンヌオルタのイラストを映し出したことを見ていると、その私の物よりも青色が濃いめになっている雷を振りまいている様子がすぐに緊急連絡の電話の画面に代わっていた。
手元にあったそれからほんの少しだけ聞こえていた音だけをしばらくの間ずっと聞いている私はほとんど力をいれないまま、どの指もそこの画面に触れさせないで平とほとんど同じようにさせているままにしている。
さらに、目線もただただ窓の向こう側をひたすらに見つめるようにしているのを一切隠さないままにしていて。体重を一身に支えている肩から続いている右手も、ずっと何もないかのようにただただ自分の影になっている位置でわずかな曲がりを見せている様子をそのままに。
「もしもし、あの、倉敷さん、私です……」
でも、電話の着信音がほんの数回で終わったタイミングでそれを起動したら、口を小さくするままにわずかな声で電話に出た私は、それが言い終わったのを意識した途端にすぐ聞こえなくなってしまって。そう思った次の瞬間に、そっちからわずかな声が聞こえた途端に手を落っことす。そのままずっと動かなくなった。
読了ありがとうございます。




