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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部後編
148/216

第148話

 東雲の召使いが見せてきたTwitterの動画は、背景が白いのに対して、その動画の画面の中が黒いままになっているのを一切隠さないままにしていて。それの中心部分には青と白が映った三角形がずっと映ったままになっているし、その下のリプにはラブライブのアニメアイコンが考えてる絵文字を貼ったり、特撮のスクショを貼ったりしてるのが何個か見えたままになってるのがある。


 そんな様子をこっちへと見せてきてる召使いの顔へと視線を上に向けることで近づくけれど、それからスマホよりは下に自分の手を持ってくるみたいにしたまま、それの指を下に向けたままにして口を小さく開けたままにしてる私。一方で向こうは唇を強く両方とも合わせてるままにしている表情のまま目をじっとこっちに向けてくるままの表情をしてて。


 それを喉を締め付けたままに私はじっと見つめる。しかし、向こうが自分から指を持ち上げようとした途端に手の平をそっちへと見せながら早口目に「自分でやる」って言ってそれから唇同士を中へと入れるままにするような形でじっとまっすぐ視線を向ける。


 それから、人差し指だけを落っことしたようなポーズのままそれを下へと向けたままに画面の上へと持っていくと、そこの爪がとがって同じ向きに向かって行ってるのが見えてる。でも、私は両方の脇をしめながら、スマホの再生ボタンをタップする時、余計に唇に力を込めることで目を細くするようにしたまま動画を再生させていた。


 動画が始まると、そこで周囲の激しい煙がずっと上がり続けている音や女性が泣いている声が何種類もずっと続いているのが聞こえてて。その一方でそれが映っている上と下は何も動いていない真っ暗な物になっていて。私と召使いの様子が顔を前者が眉のところにしわを作ったままにしているのと、後者がスマホと顔を平行にするような形でそのままいる姿を見せているままにしていた。


 2人の様子にはお構いなく動画はずっと流れたままになっていて。それは手振れが激しいどころかカメラが色んな方向へと行ったり来たりを繰り返しているせいで周囲の煙のせいで夜の闇がそれに染まりそうになっている様子を一切隠さないままにしていた。


 口同士をずっと強く締め付けるままにただただその様子を見ている私は一切動けないどころか、息もまた通らないままにその光景をまっすぐに見てるのに対して、向こうは私に何もしてこない。そして、それはこっちが一瞬だけ顔を上へと向けるようにしている間も一切変えないままにしていて。


 そっちを見てる間に聞こえてた音が定期的に聞こえていた女性たちのすすり泣くものとそれが急に高くて大きなものになっているのを聞いてる間、心臓が締め付けられる感覚を味わって唇を締め付けていたのに対して、電車が低い音を立てている音と一緒にノイズが一定の大きさでずっと聞こえたままになっているのを一切隠さないで流しているの聞くことになって。またそっちに視線を向けると、スマホ自体を持ち直したりその側面と手がこすれる音が何度も聞こえているが、手帳型になっているカバーがカメラを隠しているのか、半分が暗くなっているままでいる。


 しかも、それが数秒後に離れて周囲の明るくなっている物の、だいぶ画質が悪いのか全体にもやがかかるような形になってしまっている上に、それで映している物はほとんど立っている客たちの足だけであった。


 しかし、切り替わった瞬間から電車や撮影者がスマホを擦っている音などに交じり合っているような形で等間隔の低い声で息を鳴らし続ける音が嫌でも聞こえてきていて。それを聞いているだけでも喉が引っ込む感覚がするものの、そこより上の部分は体のどこからも力が入っているのを一切感じなくて。自分の腰骨の辺りで手のひらを手の甲が上へと向く感じでいつの間にか持ちあがってた。


 さらに、いつの間にか視線の焦点が合ってないののままにしているのを感じていたけれど、何秒経ったのかわからない状態でその視界を元に戻そうとするけど、それに対して、画面の端の方で映っている時計はせいぜい15秒くらいでほとんど進んでいない。


 ただ、今も画面の半分以上を電車の下側をとらえ続けることで2人とそれ以外の客の間で明らかな縁を描くような隙間を作っているのをあからさまにしていて。その足は一切動かないままになっている物の、手前側が履いている黒色なのに黒ずんでいるのがはっきりとわかるような靴と、もう片方のサンダルは同じ方向を向いているせいか、そのサイズ感には明らかな大きな差ができている。


 その上、近くにはいくつもの繰り返し決められた頻度で繰り返し水滴が垂れている物の、奥側の足の前側だけがぼろきれのようなわずかな緑色が見えている薄布が垂れている様子が見えているせいもあり、その水滴が垂れる位置はほぼほぼ変わらないまま。


 一方で、そこから聞こえている音はスマホが擦れる雑音以外は電車の進み続ける音と何度も聞こえて来る低い鼻息だけで。それとほぼ同タイミングで何度も足の小刻みにそこについている肉が振動が浸透して上から下へと響いていくように動き続けているのを見るほかない。それに対して、正面側の足元には靴の上にジーンズがたくさんのしわを作るような弛みが見えているのに対して、奥側のボロボロの薄布の方は足から少し距離を置いているところでゆっくりと前後に動くのを繰り返しているだけ。


 そのまま永遠の時が過ぎるようにしているのを顔を下へと向ける形で画面を見ないままにいようとしていたけれど、それでも3つの音はずっと聞こえていて。顔を下に向けたままいようと思ったけれど、息の大きさと勢いが増したのに気づいて背中を背もたれに付けた体勢を一気に顔を上へと持っていく。しかし、それでも、周囲の人たちが言葉を何も出さないのはそのままというべきか、見えている範囲では靴すら同じ向きに向けている人間が1人もいない。


 それに対して画面の端に映っている2人の足は今も同じ動作をし続けていて。それどころか、始まってから一切それが変わることがあるようには全く見えなくて。それに変化があったと思えるタイミングは手前が足をまっすぐにピンとなるようにつま先立ちをしていて、持ち上がってたかかとがゆっくりと元に戻ったと思ったらそれが床に付くよりも早くまた同じようにつま先出しになっていて。その間は辺りから聞こえているのは電車が走っている音だけになっていた。


 しかし、それもすぐに足が勢いよく落とされるのと一緒に強いため息を吐くような感じにしていて。それから、くるぶしの辺りでたまっていたジーパンのしわを元に戻すと一緒にベルトの金属同士がぶつかる音を立ててて。それが終わったら手前にいた方が振り返っていて。その途端に辺りがどっと反応して元に戻ろうとしている。


 それに対して、奥の薄汚れた布が正面にあった方の足は、手前側も同じようなものが落っこちてきたことで足が隠れていて。それからその体が向く方にある自動ドアの上を滑っている音をゆっくりと立てるままにしているようで。しかし、1分もしないうちにアナウンスと共にそのドアが開いてしまい、誰も乗客も降車客も誰もいないその場所で正面へと向けて落っこちて行ってた。


 私が目を閉じたまま限界までしわを作るようにしながら、その中に熱い物が一気に集まっていくのを押さえるようにしてて。それと共に両方の手を握り締めて肘を限界まで引っ張って。でも、それに対して正面の方ではまた違う動画が流れてる音しか聞こえてこない。


 それから、もうすでに親指を握り締めるみたいにしてる力を込めたままにしてる両方の手に更なる力を込めることで、辺りから一気に私の目にある熱さよりも熱い上昇気流を起こすと、その音でスマホからは何も聞こえなくなって。それに髪の毛も同じ動きをさせる。


「シャド!」


 その声を出すと共に一度抜いたそれを再び、両方の手にいきなりといってもいいくらいの勢いで力を込めたら、グローブでもあるかのようなくらいの量の電撃のエネルギーを込めて。それから足をばねにするような感じで足を曲げてそのまま空中に体を飛ばしたら、それからまた空中に一瞬で作り出した魔法陣を蹴りだして体を真上に飛ばしているのから斜め上へと変える。


 すぐ正面にあったビルを飛び越えるくらいの勢いで飛び立ってるのに対して、召使いがこっちに手を伸ばしながら口を動かしてるのがわずかに見えるけど、すぐに顔を正面に戻して。眉に目を込めるままに。


 それから、一旦ビルの上に足から着地させた後に両方の腕に力を入れながら振り続けてるのに対して、その前に両方の腕を上へと伸ばすようにしながらそこを握り締めてる召使いが立ってて。それが数体のドローンを自身の左右に並べて浮かすも、それと共にバリアを作るよりも先に、私は自身の体を細かい電撃の粒子へと変えることで、みるみるうちに水へと何かを落とした波を空間の中に作るように広がるドローンのバリアが封鎖するよりも早くそれ同士の隙間を勢いよくすり抜けてた。


 さらに、相手の背中の辺りで粒子を集結させて元の体に戻ったら足を蹴り飛ばしてまた空中に飛び出して。その時には相手の「まだ終わってない!」という声と共に手のひらを見せるようにして空の方へとそれを伸ばしている姿が視界に入るけど、数秒間それを首を下へと向けてみてたのに、またすぐに体をまっすぐにして飛び出した。

読了ありがとうございます。

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