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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部後編
138/216

第138話

 目を強く瞑りながらいることでそこの力が何度も行ったり来たりを繰り返している間、わずかにまぶしくなるのを感じるつもりでいたけど、それの目の痛さでかすかな物にしたその隙間すらもすぐに閉じることになる。さらに、そこの前へと考えるよりも先に腕が動こうとした途端、その痺れが一気にじんと入り込んできて。それのせいでから息までも止まりそうになりながらだんだんと体を戻して行く。


 それからなんとか頭を両方の腕枕の位置からずらして行こうとするけど、そしたら後ろにある盛り上がりで下がった足の側に動きをせき止められて、そっちに全然進めないままになってしまう。


 その体勢のまま私は腕に重しを付けるみたいに重力へと従わせると、その重みで私がいる場所がへこんで行ってるのを感じて、それのせいで息を一瞬だけ吸い込んだ気がする。でも、少し離れたところからわずかな音が聞こえた時に目を強く力を込めながら体がほんの少しだけ熱くなったのを感じた途端にもっとそれをたぎらせるのを意識しようとしたけど、動いたせいか腕が曲がった状態で両方とも私がいるソファの上に立ってるのに気づいたら自然とそれで目から力が抜けてたのに気づいて瞼を持ち上げる。


 わずかな息を吸ったり吐いたりを繰り返してるまま顔をひび割れがいくつもカバーの上に出来上がってる茶色いそれの様子をただただじっと見つめてたら口を紡いだままになってしまって。


 でも、ずっとその姿勢のままでただただそこでじっとしているつもりでいたら、そっちから警察のおじさんが立ち上がって近づいてきてるのに気づいて、こっちもそっちに顔を向けながらいようとしたけど、数秒後に両手の方へと戻す。


 目をもう1回だけ瞬きさせてから両手でソファを押すための力を籠めようとしたけれど、思った以上にそれがすぐに勢いよく背中を上へと持ち上げたせいで、一度息を吐き出しながら両手をおでこに当て、何もないそこをぬぐう。


 さらに、髪の毛を一度振って顔を上げたら、口の位置を整えるままに背中を違和感ないくらいに曲げるまま足を床に向けて下ろそうとしたら、そっちに私がずっと履いてたローファーの姿があって。それに対して細い足の太ももの裏側に自分の手を当てることでその骨にまで重みを感じたまま背筋を曲げて。見ながら靴の中に足を通していく。


 その床とぶつかり合う高い音を耳にしながらただただ指を使ってきれいに靴を履いて行っている間、向こうから歩いてくる音も聞こえなくなってて。履き終わったころに体を起こしたら私の近くにあったデスクチェアに座ったまま座面の向きをこっちに向けて背筋を曲げたまま肘を膝の先端辺りに乗っけたまま、両方の指を組み合わせてこっちに見せつけるみたいにしている。


 それを私ももう片方のかかとの部分が曲がってたから戻すみたいな動きで前のめりになったまま視線をそっちに向けた体勢で数秒間いるけど、それをすぐに元へと戻してまた口を紡いで、視線を下に向けたまままた数秒間。その後、体を戻して背筋をまっすぐに戻しながら顔を下へと向けて口を紡ぐ。でも、それに対して、警察の人はわずかな笑い声を出すだけだった。


「あの、さ」


 軽い顔もほとんど動かさないままに発せられた笑い声が数秒間した後に、肩と一緒に息を吐いたそっちの人が目尻を落っことしながら話しているその様子に対して、私は体を締め付けるみたいにしてた体勢でいて。目だけを正面に動かしてはまた右下にあるソファの黒く影になってるシートの切れ目の方へと視線を行ったり来たりを繰り返す。


 でも、一方でおじさんは私の口元を見てる様子をこっちに見せてて。それに対して、私が息を吸い込みながらお尻を滑らせるために両方の手を座面のクッションになっているところに付くと、それのすぐそばに私が寝てた時にかぶってたブランケットがあって、そっちに視線を向けたらすぐに立ち上がってそれを片辺の角2つを掴んでふわりと浮かばせて。それで空気に押されて弧を描くみたいにしながら一瞬でしわがなくなっていく姿を見ることになった。


 こっちに近い側の横側がベッドから落っこちているままに長い面を折り畳みながらいるものの、急いでしてたからなのか、垂れている所はいまいちちゃんと折り切れていないままになってしまっている。それに気づいた途端、私はわずかな声を出しながら元の位置に戻す動作をしているけれど、一方で警察のおじさんが一度腰を上げながら両手をこっちへと向けて出してて。それを見たら私も一瞬だけ飛び上がるみたいな動きをしてしまって。そっち側の肩を持ち上げながらそこに反対側の手を添えるような感じの体勢をしながら膝をわずかに曲げる。


「おじさんは仕事で忙しいけど、とりあえず、交代の時間まではそこで寝てていから、1人でゆっくり休みな」


 手のひらをこっちの体に向ける形でいながらそこを前後に動かしている動作と一緒に出た、句読点で切れる時以外は一定のペースとほんの少しだけ着いた抑揚を聞きながらその声を聞いたら、私はいつもよりも口をちょっと大きめに開けて息を吸い込むと、たぶんそれが向こうにも聞こえてたのか、眉の外側の先端同士が下がっていってるのが見えてた。


 それから、喉をわずかに締め付けるままに、自分の体へと顎を近づけながらブランケットを自分の体に押し付けたらその温かみで体温が相当に下がってたのに気づいて。目を瞑りながらその布ごしに自分の肘を横へと角ばらせるみたいな角度で目を閉じる。


 しばらくそのままの体勢でいようとしたけど、しわを作らないままにしてた目を閉じてた私に対して、おじさんが椅子の音を立ててたのに気づいて開けたら、立ち上がってそれの向きを本来の物に戻している姿を見た。


 すぐに私は腕の位置はそのままに体を前のめりにするみたいな体勢になって。それから一緒にちょっと大きめの声を出したら向こうの人もそれに気づいて両方の足が一緒に揃うタイミングでその動きを止めてた。


「あの、ありがとうございます……」


 そのわずかな小さな声を出している私は視線をうろうろさせるようになってしまっているせいか、唇同士を中に入れるみたいになっているせいで、でも、一度それを元に戻したままいようとしたら向こうが振り返っていたのを見た。そして、その瞬間にすぐまた言葉の続きを言ったら、警察のおじさんは何も言わないままパソコンの方へと戻ってそのキーボードをたたき始める。


 仕事をしているおじさんの様子を私はただただ肩をゆっくりと落っことしたまま見ているのに対して、向こうはただただ仕事に必要なことをするか、近くに置いてあるペットボトルのお茶を飲むくらいで。その視線はほぼほぼずっと画面を見続づけてた。


 唇同士にほとんど力を入れないままくっつけてた私は肘同士を掴んでるみたいな体勢のままじっとそれを見ていたけど、だんだん背筋を曲げてそれを背もたれにくっつけながら腕も落っことして行って。鼠径部の前辺りで手首を重ねるみたいな感じにしたらゆったりとそこから力も抜けて何も感じない。それから首を落っことして頭の動きも重力に従わせた。


 そのままブランケットが膝の上にだけかかってる状態で上半身が重力に従って肘置きの上にそのまま落っこちそうな動きをした途端、またローファーをそこの勢いだけで脱がしてからもう片方の端っこに乗っける。


 そのまま両方の肩を乗っけたまま自分の膝を出来るだけまっすぐに近い形で伸ばした体勢でいる私に対して、いきなり呼び鈴が鳴ったのに音で気づいて、前かがみになるみたいな体勢でいる私はそこを一気に戻すような感じになってしまう。目を大きく開けたままその姿勢でいる間、呼吸すらも出来ないような感覚を味わっている物の、警察のおじさんは無線機をわずかに体を伸ばすような感じで手に取ると一瞬だけ画面を確認したら特にそれ以降と一度も止まることなくそれに対応してた。


 一度だけ軽く返事をして無線に出たおじさんは表情を変えないまま顎を少しだけ上にあげるみたいな感じのまま話を進めて行っているのに対して、こっちはただただ下半身を寝っ転がりながら体のほとんどがテーブルに隠れている一方で、顔だけは何とか見えている様子な割に、その角度をじっと変えずにいる。


 でも、そのままおじさんはただただ電話の向こうから小さくて何を言っているのかわからない声をただただ聴きながらいるこっちに対して何もせずに顔を動かしながら返事をしているだけで。その視線はどこにも向かうことがない。


「わかりました。爆発物を持ってる可能性。はい。一度している以上、もう疑いの余地はないでしょう」


 単語の最初だけ大きな声で出すその言葉を聞いた途端、呼吸を忘れたまま目を大きくしてしまう上に、その中が強いうるおいを感じてしまうのに全く止まる気配がないのを実感する。それから私はしばらくそのままの体勢でいようとしたけど、おじさんがすぐ無線機を自分の背負ったジャケットの胸ポケットの中へとしまおうとしてるのに気づいた矢先に四肢を使って限界まで体を締め付けながら座ったのに近い体を起こす。そのまま下をじっと見てると、元々メアリーらと一緒に行ってた学校のと同じスカートと星田さんらと同じ施設に入所した時にもらった靴下、ハリーたちと一緒にいた時もずっと履いてた靴、そして自分の上半身を覆ったままになってるブランケット以外には自分の肌しか見えてなかった。


「私は少し外に行ってくるけど、ここに寝ててもらって大丈夫だから。すぐ戻る」


 椅子をしまいながら体を起こして私の方を見ずに外を見続けている警察のおじさんの姿へと顔をいっきに上げることで視線を向けている私に対して、向こうはすぐに歩いてどんどん先に行ってしまっていた。外は今も街灯やまだ開いている店の電気などを見せているせいで、そっちは夜の暗闇とそれが交じり合っているような色をしている一方で、車もずっと走り続けているせいか、町の中にあるもので見えなくなっている物はほぼないとすらも言える状態。


 そっちを何もせず見ている私に対して、警察のおじさんはパトカーに乗り込んでそれのサイレンを鳴らしながらどんどん進んで行っていて。それが道路に出た後も私は視線をけたましい音を出している姿を追うみたいに顔事動かし続けるだけだった。


 交番の中でただ1人残ったままになっている私は目と口を開けたままただただ冷蔵庫が動いてる低い音がしているだけの部屋でずっと窓の端に視線を当てたままいるつもりだったけど、開けたままの目に自然と目の力が入り込んだら歯も強く噛みしめる他なかった。

読了ありがとうございます。

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