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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部中編
125/216

第125話

 いつも以上に高いまるで耳が痛くなりそうなほどのキンキンとした声を出し続ける星田。その隙間からは何度も低い声をわずかに伴った息が別の場所から混じっていて、さらにベッドが何度もきしむ音が聞こえていた。それの上で四つん這いになっているままに後ろから彼女のパパの1人に何度も後ろから腰を尻に押し付けられ続けている上、その肌同士がぶつかり合うたびに彼女自身の体全体を膝と両手を使って前後に揺らし続けているせいで、そのあらわになったわずかな乳が前後に揺れ続けていた。


 彼らがいる部屋は赤色のネオン管で出来上がった光に照らされている上に、2人が続けているベッドの周囲もそれを薄くしたような生地の色をしたベッドカーテンに包まれているし、ピンク色のレースが何層もつけられている布団が彼女らの体が動くたびにそのフカフカした弾力を何度も見せているようだった。


 一方で、そのカーテンの重なる位置のわずかに開いた隙間からは、尻からつま先まで黒い毛が生えたままになっている姿を一切隠していない男が、息の音を立てるたびにその尻の筋肉をへこませたり戻したりを繰り返しているようで、それのせいで上半身も動いているのか、頭の毛が少しずつ抜けるのを繰り返している。


 そして、その全体に脂肪をためた大きな体のせいでその横へと膝立ちになったまま下腿と足裏だけが見えている状態であったが、それらもすべてカーテンの向こう側で薄い色になったまま。周囲では、ゆっくりとクラシックがわずかに聞こえているままになっていた。


 そんな中で、体を大きく上へと伸ばすようにする動きを男が一気にし始めた時に、今まで以上に大きく高い声を伸ばす形で出した星田は、数秒間だんだんと消えゆくようにさせてそれを続けていた。それが終わった途端、数秒間周囲からは音楽以外には何も聞こえていない時間があった後に、パパが深いため息を吐く後に彼女も小刻みな呼吸を繰り返し始める。


 それから、自身の竿に付いていたコンドームを外して縛り上げると、そのままゴミ箱の中へと放り投げるパパは、裸のままもう一度ため息をついて近くにあった1人用のピンク色のボックスチェアに座り込むと、そこでミニ冷蔵庫から取り出したウィスキーと氷をコップに入れていた。


 その姿に横からくっつく星田は、普段のよりもゆっくりと伸ばしながら抑揚をわずかにつけるような声で「お疲れ様」と言いながら立ったまま、相手の肩の硬い部分に頭を置くと、二の腕同士もくっつけるように。その後、パパも頬を使って目の真ん中あたり同士を持ち上げていた。


 その姿勢のまま数秒間いた2人だが、星田の方から体を動かしてソファの肘起きに座り込むと、そのまま膝の上を撫で始めると、また口を閉じたまま何の意味もない声を上げながらそこを前後に動かし続ける。


「ちゃこちゃん、はい、これ」


 財布から取り出した無造作な枚数の万札を片方の親指と人差し指で挟んだままに渡す男に対して、星田は両方の手の小指以外全部を使って持つと、その中の数枚を数えるようにわずかな声を出しながら確認。それから一度自分のカバンがあるベッドの反対側にまで小走りで進んで行き、その間ずっと両方の手で札を握り締めたまま脇をずっと閉めていた。


「ありがとう、パパ」


 最初の言葉は普通に言っていたのに対して、最後の相手のことを呼ぶときだけ急に声をゆっくりにしたその声は、また肩の上へと頭を乗っけてそれに沿うように両方の手をそっち側の腕にくっつけるようにしている動きの中で行われて。それのせいでまたパパは自分の開いている手で星田の頭を撫でまわすように動かしていた。


 一方で、星田の方は反対側の椅子の上にかけてあった制服を取るとそのポケットの中に入っていたスマホを取りだして、片方の手でそれを支えながらもう片方の手でそれを操作し始めると、そこにあるカメラを起動。それからピースを自分の顔のすぐそばで作りながら持っていた手を遠くへと伸ばすと、起動しているカメラをインカメに変更。それからまたパパの顔に近づける。


 それに相手の方も気づいてポーズをとると、そのままそれらの写真を撮影されて、すぐに指を星田が細かく操作すると、そのまま2人のラインに張り付けていた。それからそっちが相手の方へと顔を振り返らせてた。


「そうだ、ゆうさんに写真撮ってもらいたいんだけど、お願いしてもいい?」


 そう言って自分からスマホを差し出した星田は、それから両方の手をわずかに自身の体の横へと伸ばすままに歩いていくと、ごみの中へと捨ててあったコンドームを取り出してそれを口にくわえてピースを披露。それからもう片方の手で自身の目元を隠すと、一歩ずつパパの方へと近づいて、それを見ていた側もわずかな息を飲むような反応を見せてから喉を動かす。


「へぇ、サービスがいいんだねぇ、ちゃこちゃん」


 少しだけ言葉を小さくしたままに何度か言葉を止めて話し続けるそれに対して、小さく笑うような反応をする星田は、横向きにしたスマホを両手で持ったままにしたのからシャッターが切られた音が聞こえたと思ったタイミングでまたゴムをゴミ箱の中へと捨てていた。


 それから、椅子の上に座ったままにしているパパの元へとゆっくりと出来るだけまっすぐにしたままの足を進めていく。それから裸で顔の角度だけを落っことしたままに。そう思ったけれど、口を動かすのと一緒に、目線を横へと動かすと、右手をお腹の上でスライドさせて反対側の手首へと持っていく。


「私孤児だから、パパのこと、ほんとのお父さんみたいだと思っちゃう時があって……」


 その声が終わると、それと共に周囲からは音がクラシック以外は消えて、彼女はただただ床を見ているままに口を閉じたままにする。わずかな口を開けたままにそんな光景を見続けているパパは一度ため息をつくと体を持ち上がらせて、そのまま頭を中心に自身の体で包む。


 それを受けた途端、わずかに目を大きく開くような動きをしたと思いきや、自分のよりも相当に大きなその体へと体重を預けるように胸元に耳を当てながら両方の力を入れないままの握りこぶしを重ねる。


「甘えんぼさんだね、ちゃこちゃんは。でも、そういわれたら男としてちゃんとしないとな、それじゃあ、そろそろ仕事戻るか」


 そう言うと、1つずつスーツへと腕や足を通していくパパへと慌てて手伝いを始める星田は、伝票を持って外へと出ていくその姿へと向けて、わずかに上へと出して肩よりも少し下の辺りへと手を持ってきてそこをドアが閉まった後数秒間の間まで振り続けていた。




 シャワーを出しっぱなしにしたまま髪の毛も含めて水だらけになっている星田は、洗面器に入っている水を手で救うとその中の水を口の中に含んで何度もうがいをすると吐き出して。それの直後に喉を長時間何度も鳴らすような汚い音を立て続ける。それから、数回咳を繰り返した後、また同じサイクルを咳まで含めて繰り返したと思ったら、また同じくする。


 その間も、彼女の背筋を折り曲げたままにしている体には何度もシャワーがぶつかり続けていて。サイクルがようやく終わったタイミングで軽く鼻からため息をつく。そして、それからもしばらくの間洗面器に顔をむけたまま息を繰り返して、瞼を少しだけ落っことしたままにしていると、呼吸に合わせてわずかに体を動かしているも、それも、バスルームの暖かな光に包まれたままだった。


 そのまま数分間いたけれど、わずかな声と一緒に体を持ち上げると、そのまま近くにあったスポンジを手に取ってボディソープのプッシュを押そうとするものの、勢い余って手がずれてしまうせいで一度体全体をその勢いのままに突っ込みそうになってしまい、持ってた方の手でそっちへと立てることで体の勢いを止めていた。その姿勢のまま鼻からゆっくりと息を吸って吐いてを繰り返している間、シャワーをわずかな足元で浴びながらも上半身をそれに合わせて上下に動かし続けていた。


 スポンジを下に置いたままボディソープを数回勢い良く押して、それから眉間と歯に強い力を込めたままそこを何度もプッシュするのを繰り返して、そこへとおでこを近づけるような体勢のままただただそれを何度も繰り返していた。それからも上半身から手にしたそれがつぶれそうなほどに力を込めてそれをこすりつけると、肌にわずかな傷がつきそうになっていた。




「こんばんはっす~例の写真撮れたよ。ツイッターに貼る写真これでいっかな、ちょっとあざといかもだけど」


 タオルを両方の肩に引っかけたまま歩いていた星田は、それをベッドの上へと無造作に投げ捨てて、それと同時に体をスマホを持ったままになっていた腕を前にしてそこへと飛び込む。その間も、さっきパパと一緒にいた時と比べて明らかに低くなった声を出しながら片手を枕代わりにしてもう片方の手でスマホを操作する。


 その画面には暗めの背景の中で次から次へと文字が表示されては否や、彼女がさっきゴムを加えたまま取った写真を貼り付けていて、それの途端にそこの住人は拍手の絵文字やグッドサインなどを貼る他、「草」というメッセージや「童貞はこれくらい露骨にしないと釣れないからセーフ」というコメントが流れている。


 それを見るなり、星田も静かに鼻からゆっくりと息を吐きながらベッドと自身の体が触れ合っている範囲を少しずつ広げていくみたいに。それから、自身の目を軽く大きくするようにして目を広げる。


「シャドはね、めっちゃ臭かったのは覚えてる。パパより臭かったかも、いやだって、部屋は言った瞬間酸っぱい汗のにおいが漂ってくるんだもん、あいつイカれてるよ」


 その声は、さっきよりも少しだけ高くなるのに合わさるように早口で話し続けてて。それから話の途中で一旦言葉を止めたと思ったら、さらに声を大きく出すみたいにして頭をわずかに一度だけ前後に動かす。それから半笑い気味に話を進めていた。一方で、コメント欄でも、次々にシャドのことを罵倒するコメントが一気に流れ始め、それを見た星田も一度そこから息を吐くままに横へと口を閉じたまま伸ばしていた。

読了ありがとうございます。

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