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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部中編
121/216

第121話

 私が体をわずかに前のめりにしながら目の前にいるシャドへと向けて喉から大きな声を出すのに対して、向こうは懐からまたエアガンを手から出そうとしているのを止まったままにしている。


 大声も止まったままになっていたそっちに対して私は両方の手を床へとつけたままにしていると、肩をロッカーの仕切りになっている場所へとくっつけるままにしていて、その隙間に後頭部を入れる。


 一方で、シャドはエアガンをこっちへと向けながらだんだんと一歩ずつ近づいてきていて。目を大きくするままに口を少しだけ開けるとそこから息を繰り返している様子が見えていた。もう片方の手もエアガンへと当てたままにこっちへと近づいてきていると思ったら、目を強くつむりながら視線を横へと向けてて。それを見た途端にこっちも体に力を入れて立ち上がろうとしたけど、その途端に向こうはまた大きな声を出しながらそれを発砲してきて。その指が動いたのが見えたら両方の手の平を床へとつけたままにして膝を立てたらその力と一緒に上へと向けて宙返りをするままにロッカーの上へと飛び上がる。


 さらに、それからもそこを両方の腕を振りながら走っていると、後ろにあった黒板が高い音を立てたりプリントが吹き飛び始めて。それへと向けて私も目を大きくするみたいしながら頭を前へと出して進み続け、ほんの数秒で角にまでたどり着くと、90度曲がったそっちへと向けて足を飛ばして窓の枠になってる部分に一度足を当てる。


 そのまま一度膝を折り曲げてから肘と肩を出しつつ前腕を軸にして前回りしながらシャドの横にあった机の上に着地すると、そのままの勢いに相手へと向けて両手を出したままに飛びつく。


 その直後にこっちがシャドの体の上に馬乗りになるみたいにしたと思ったら、向こうは背中を床へとぶつけた音がして、さらには持っていたエアガンも転がりながら遠くへとい飛んで行ってしまっていた。


 膝を曲げて足を後ろ側へと伸ばしている一方で、それ以外のところは相手の体を挟んでまっすぐ床へと向けて落っことしたままにしている私は、その姿勢のままに何度も体を上下に動かし続けていて、それと共に息を繰り返し続けた。


「私も……お前と一緒だよ」


 息と息の間ごとに出すくらいに話すその声は、口をほんの少しだけ動かすだけのままに出てきて。言い終わった途端に口を紡いでそこに強い力を籠める。そのまま目を閉じて胸を締め付けるような感覚を味わうし、でも、肩と一緒に体を動かし続けるのは一切やめない。


 視界の焦点は合わないままにして数秒間いた私に対して、下でこっちの姿と周囲の机のせいでそのほとんどを他の床の辺りよりも影を濃くしているシャドは、いつもの半開きの口よりもわずかに大きくそこを開けたせいか、そこから何かしらの食べ物の臭いがこみあげてくる上に、それで霞んでた視界が少しだけ晴れると私の髪の毛がおでこを滑るみたいに撫でるのと同じタイミングでシャドのおでこの上で固まったままになっているくせ毛が無造作な方向を向かっている様子があるのに気づく。


 そのままそっちがその少し上に付けているスマホがこっちに背を向ける形で取り付けられたままになってしまっている上に、それについてるカメラの横についている赤い光がこっちへとじっと向けられたままになっていて。それを見た途端、顔を横へと逸らしそうになる。


「私は、魔女、ルナティック。どこにも逃げたりなんて、しないぞ……!」


 その声を、喉から無理やりひねり出すみたいに出したタイミングでそっちにいるシャドは大きな声を出しながら四肢を全部振り回してきて。その途端にこっちも「落ち着け!」と言いながら両方の手をそっちへと平を見せながら空気でできた球に沿えるような指の形をさせる。


 しかし、その途端に向こうが体を起こすのと一緒に口を紡いでそこの中を大きく膨らます姿に気づいたら、すぐに両方の前腕を使って顔の前にそれを持ってくるけど、その途端に口をすぼめたままにそこから勢いよく唾液を吐く音がしたら、喉が一気に引き締められる感覚を味わって目を大きく開けて。それから横に体をスライドさせる。


 でも、そっちはそっちで机がいくつも等間隔で並んだままになっているせいで、そこへと頭を傾けたままにそこを頭の側面を先頭にして転がろうとしたせいか、そっち側にあったそれへと頭を激突させ、その途端に息を強く吸い込む羽目になってしまう。その上に、そっちにあった反対側の足で反動をつけたままに飛び出したせいか、私の頭の中にジンジンする痛みが響いている間もそっちにある机が後ろへと下がりその奥にあるものを滑らせるみたいになってた。


 そっち側にあった机やいすがめっちゃくちゃな角度になってたのに気づいたまま頭と肩の後ろ辺りをその足に沿わせて、残りの場所を床の上にしている体勢でいるままに、頭を両方の手で支えるみたいな姿勢をしていると、シャドは両方の肩を開いたままに体を前のめりにする体勢でいて。こっちはおでこを下へと向けて息を何度も吐こうとするけれど、すぐに顔を上へと上げたら後ろへと振り返りながら近くにある椅子を持ち上げて頭の上へと持っていくみたいにしてて。


 私は胸をこみあがらせるままに肘を曲げて手の平を強く床へと叩きつけると音を立てるとそこから電気を流して後ろにあった机たちを浮かせる。でも、その途端にこっちへと向けて1つの音を喉から声にして出しながらこっちへと向けて走って椅子を振りかぶっているのに気づいて。その瞬間に私も目を大きく開けながら息を吸いこんで。それから机と椅子を落っことすとどれも全部違う角度で落っこちて行った。


 その大きな音でそっちに振り返ってたのから元へと戻したらもうシャドが目の前に来てて。それに気づいたらお腹へと向けてタックルを仕掛けると両手で椅子を持ったままに後ろに下がっていてって。思ったより私の両腕に思った以上に力がこもってしまったのか、それのせいで低い声がシャドの方から出ていて。それで私も力を抜きそうになった。


 しかし、その一方でシャドはまた風の動きでこっちに椅子を振り下ろそうとしていたのに気づいた途端、そっちへと視線を向けようとすると、目を強く瞑りながら思い切り振り落としてきてて。


 そこに無数のしわを作っている上に、私が腕に込めた力を抜いてもその動きが一切変わってないのに気づいてから、私も元の姿勢に戻ったら、思い切り頭の上に座面の尖った部分が打ち付けられた。


 その瞬間、私の口からとんでもなく大きな声が出て。それが少し落ち着いてから頭に激痛が続いているのに気づいてそこへと両方の手を当てる。そのままそこへと両方の手を当てたままにしゃがみこんだら、両足の曲がっているのの先端になる膝と肩がほとんど同じ高さになるくらい小さくなって。歯を強く噛みしめるけど、その重みが加わってる顎がまた砕けそうなくらいに椅子の足をぶつけられたら、その勢いもあって目から熱い涙があふれてくるのをとても抑えられなかった。


 でも、私の涙が次から次へと零れ落ちてくる間も、シャドが「死ね!」と何度も連呼しながら私のことを肩の辺りに椅子をぶつけてきたり、また別の場所にぶつけてきたりを繰り返してきてそのたびに口から唾液を吐きだしそうな勢いで口から息を吐き出して、そのたびに何度も呼吸を繰り返す。


 でも、シャドは何度も同じ言葉を少しだけ変えるだけに何度も繰り返しながら私の体を破壊しようと次から次へと攻撃を繰り返して、やっと終わった時にはもう痛くない場所なんかどこにもない。


「……配信を付けている時だけ、強くなれる。だよな」


 喉が音を立てる息の繰り返し。ずっと溢れ続ける涙と、腕も肩も頭も全部が痛むくらいの苦しみ。それの中で横に寝ころんだまま膝を折り曲げつつ頭を抱えている状態でいるけど、でも、声を1文字1文字ずつ確かに出していくみたいにして話を続けていくこっちには、大してシャドはわずかに顎を後ろへと動かすみたいにして私の声から距離を取ろうとするも、その足音で私は何とか体を持ち上がらせるために右手の肘を立てる。


 そのままそこに力を入れて、今度は近くで倒れてた机に左手を当てて。そうやって少しずつ体を持ち上げている私に対してシャドはわずかな声を出すけれど、それで顔を横に向けたまま目線だけでそっちを見ようとした途端、頭に強い痛みが宿ってまた膝を立てたまま腰を曲げて頭を抱えるみたいにおでこを地面につけることになった。


「私もだよもう……」


 一度だけ口を小さく開けてからわずかな声を出す隙間を開けてから言葉を発した。 


「もう、私のせいで死んだ杏のことを思うときだけ、強くなれる……」

読了ありがとうございます。

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