第12話
アップされるのは当分先の話ですが、今やってる話である第1部の後編の話を書き始めました。
当然、前半戦は書き終わってます。
姉御の人に怒られてから次の日。脇を締めて肘をお腹に押し付けるようなポーズのままお盆をカウンターから少し放した状態で持ったまま列に並んでいた。正面の厨房では東雲が来た時にいた人たちが話しながら行ったり来たりを繰り返し、そっちを見てたら私のの上に平皿に乗ったサラダが置かれてそっちの方に視線を向けると、首を振るように横へと行くことを指示してきた。そっちを見ると、私に背中を向けながら話している姿が見えて、それを見ていると私の口元が斜め下を向くようになる。
ちょっとだけ猫背になった背中のまま目を少しだけ上に向けるように瞬きをしながら動かして周囲を様子を見渡すと、私の後ろに並んでた女子もそのもう一つ後ろにいる人と話してて私の方にシャツの奥にある背骨を見せているようであった。そして、上半身だけを使って、天井を見つつ周囲を確認したら、私と相部屋の女子の人は給食を全部貰い終えたようで、周囲の人と話しながら顔を動かしたのが見えたらまた明後日の方で視線を動かし名がちょっとずつ足を進めて行くと、私の前の人と髪の毛がぶつかりそうになって、数歩後ろに下がる。
天井には中央の広場よりも多くの証明が吊り下げてあって、それの真下で縦に長いテーブルが並べてあるのを見ていると、そこでは別々のグループがみんな違う話をしているようで、その中身は入ってこないけど、よくいろんな場所から音を反響させるようなくらいの大きさで声を出して笑っているのが聞こえる。それうしてると、自然と視線が相部屋の人の所に向くけど、壁伝いに歩いている二人はその人が話してる相手も同じように声を出す。息を小さく吐きながらも目を細く鋭くするようにしてお盆の角同士に手の平を押しこんだ。
私も給食を全部貰い終えたら、周囲を見渡すと、食道の出入り口が一番先に目について、そっちに近づきながら体の進みを遅らせるように背中を曲げる。テーブルに座ってる女子たちはもう食べ終わってる人もいるようだが、特に動く必要もないようだ。そのまま今度は体を前のめりになるようにして、スープの様子を見ながら早歩きで足を動かして行こうとした瞬間、私がいる方向に向かって大きな声がして。周囲を見渡すけど、辺りには私の他に返却口しかない。そして、その奥にいた人はお盆を回収するとそのまま中にある流しの中へと消えて行った。
「腰抜けはなに使うんだよ」
「お前腰抜けなんか。ここ座れよ」
相部屋の人の向かいにいる人が自分の横にあった丸椅子を引っ張るけど、その間もじっとこっちを見たままで。それに対してこっちは足を一歩後ろに下げながらそっちをちょっと見るようにするけど、そこにはただ同じようなコンクリートの床がただ並んでるだけで、そっちに私の影が薄く伸びていて、さっきの返却口の上に頭が来てた。
もう一度視線を戻すと、そこにいた二人が頬杖を突いたり両腕を組んだりしながら頬をちょっとだけ持ち上げてる。その2つの目と視線がぶつかると喉を飲み込む形で動かしながら、瞼をおろしつつそっちの方に近づいて座る。私の隣の人が膝に手首を置きながら体をこっちに傾けて、相部屋の人は引き続き頬杖を突いたままだった。
そのまましばらくの間、ちょっと離れた席から声が聞こえるくらいで沈黙が来たと思ったけど、それは時計をちらりと見ると秒針が動いているだけ。私は太もも同士の付け根の辺りで両手を合わせるようにした。
「スマブラ、何使うんだよ?」
「腰抜けはスマブラ強そうだからな」
2人は顔をこっちに向けたままほとんど動かなくて。もう1回両手に力を籠めるようにしながら股の間に押しこむ。でも、それは自分の指の硬さを感じるしかなくて。それを使うだけで腕と腰骨がぶつかる。
頬の中を表に現れないようなくらいで膨らませながら歯に力を籠める。それと同時に右耳の方から返却口に食器を置く音と一緒に回収されるのが聞こえて来たけど、それは一回だけで、それから自分の箸をちらりと見るようにするけど、その少し向こう側にある相部屋の人のは平皿の上に置かれたままになって動くことはない。
それからまた秒針が動く音を脳内で数回聞くけど、それはタイミングが何度もズレ続けてしまった。
「……ダックハント」
「あぁ、あの犬のやつか!」
「あんなん使う奴いるのか、いや男ならファルコンだろ!」
背中を背もたれがないせいで大きく後ろに動かしながら口を開く二人。それのせいもあって私の声は終わりの方は消えそうになってた。そして、2人共は笑いながら体を元に戻しつつ体はそのままに目線はお互いの方を見ながら次の言葉を言う。
それに対して私は、眉や目を少しだけ下の方へと持っていくと、フードが少し落っこちてきて、前髪の辺りを撫でる。それからちょっとだけ左側に体を傾けたけどそっちには何もないせいで椅子が小さな音を立てるのと一緒元に戻った。
「あたし彼氏とスマブラした時ファルコン使うとか言ってボコられたの思い出したわ。そうだ、彼氏と言えばこいつ彼氏いたことないんだぜ?」
私の方に声がした気がして顔を上に向けると、相部屋の人が私の方を見ながら大きな口を開けてて、フードをちょっとだけ後ろにやるけど、まだ頭の出っ張りに引っ掛かってるようにする。それから目線だけを横の方に動かしたら、そっちにはその友人の人がいて。私の視界を奪おうとして来る。でも、そこから戻すよりも先に向こうの口が動いた。
「お前だってその彼氏は一度も面会来ないんだろ?」
「あんなん東雲が入れてくれないだけだから!」
両手をテーブルの上に突きながら体を前のめりにする相部屋の人はそれと一緒にボリュームのある髪の毛を振るように頭を動かす。それを受けた側が頭を掻きながら軽く謝ってるのを見て、浮かび上がった尻が元に戻ってる。でも、その話はそれで終わったのか、2人はお互いに箸を持って別々のおかずを手に取ろうとしてたけど、友達の人は豆を1回でとって口の中に放り込む。
くっついてた足を開いてから足を行ったり来たりさせてちょうど肩幅くらいに開くようにしたと思ったけど、やっぱりうまく行ってない気がして元に戻す。それから脇を小さく動かし上がらちょっとだけ開けた口から息を一回吸い込んだ。
「……そうなのか?」
私の方を四つの目がじっと見つめて来る。それを見てるだけで私の目が大きく開いて、脇を締めながら顎が引っ込んで。一気に下を見ると喉を奥へと出すようにしながら目線もそっちに近づけることになった。でも、2人は一向にしゃっべてくれる様子はない。それのせいか、気づけば私の口の方が動いてた。
「し、東雲が面会をって……」
その短い言葉だけでも口の端に泡が溜まったからすぐに飲み込む。それから、相部屋の人が顎を前に出すようにしながら、前の時よりもこっちに近い位置で頬付けを突く。
こっちはそれを見た瞬間背筋が伸びて両手を握りながら心臓の方に近づける。そうすると、体の中の骨と自分の手が押し込まれたせいか喉が痛くなって、誰もいない方を向きながら数秒間をおいてから自分の手に咳き込んだ。
それから元の方に視線を戻したけど、2人ともこっちを見たままで、戻そうとしてた手がその場で止まるけど、また左のコンクリートでできた角の方に視線を持って行こうとするけど、周囲の声を何度か聞きながら、そっちの方にある小さい砂たちの姿を見てその小さいながらも光を反射している姿を数秒間じっと見てから元に戻した。
「あの、その、あっと……」
「なに、腰抜けも彼氏が来てくんないの?」
「いや、彼氏は……いない」
そう言った瞬間、私の隣にいた友人の人が口を開けながら目を細くして私の方へと椅子を引っ張りながら腰を浮かして近づいてくる。さらに、肩がぶつかると私は椅子の上でお尻を動かして離れようとしたのに向こうがもっと近づいてきて、こっちが相部屋の人の方から遠ざけるように右肩を傾けてるのに向こうは私の反対側の肩に腕を持ってくるようにしながら自分の脇とそこをくっつけた。
そうやってお互いの肌が触れ合うたびに、こっちのはどんどん鳥肌が立つし自分の腕に体を擦り付けるようにするけど、指の前あたりでわずかに重なった手はお互いを撫でるように動き続けるだけ。でも、その小さな動きすらも、肌は間違いなく感じ取った。
そして、私がそうしてる間も友達の人は笑いながらこっちに力を籠め続けてた。
「なんだよ! 恥ずかしくねぇだろ! ハリー! お前だけだぞヤリマンは!」
そこ言葉に対して友達の人は親指をそれ以外の手で握りしめるようにしながらこっちに手を突き出してたけど、それを見ながら私は両腕を前に持ってくるような姿勢のままになる。そのままいたら、私の胸の前に出された手がちょっとだけ上に触れるように持ち上がると、私の顎もへっこむように動く。それから、自分の手を見てからその手と平行になるように持っていくと、こっちのが握り終わる前に突っ込んできた。
「あたしと腰抜けは童貞同盟だからな!」
童貞という言葉を強調するように言うと、それと同じように言い終わったら肩を何度もたたき続けた。でも、私はまた腕を股の間くらいの位置に戻して、眉を下に持ってくる。でも、体が揺らされてるせいでそれもいまいち定まらないせいか口の先端を中央の方に持ってくる。
それからもう一回相部屋の人の方を見ると、友人の人を見ながら首を前に出してあれこれ言っている。その口ぶりは体を動かしながらしているようで、声を出しながらもその間に笑い声が入り込む。しばらくそっちを見てるけど、だんだん瞼が重くなってきて、数回瞬きを繰り返しながら、親指の関節を使いながらその場所を掻く。天井を見上げると、この部屋はかなり高めになっていて、照明が釣り下がっている個所にすらも背伸びして伸ばしても届きそうにないほどの距離だった。そんな中で、私は唯一黒い服であるフードを着てて、その袖を自分の体に近づけるように引っ張った。
読了ありがとうございます




