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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部中編
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第112話

 星田さんと別れてから数日、私は背筋を曲げたままに一歩ずつ確かに踏みしめる音がアーケードの天井にも響かせるような感覚を味わいながら数秒に一度ごとに動かしていく。それに対して周囲に人たちはこっちの倍以上のペースで動かしているようにすらも感じ入られて。でも瞼を落っことして目を細めた状態で、それを足元だけ見るみたいな地面へと視線をまっすぐに向けたままにしてみていた。


 一方で、私の横を通って行っている人がこっちに視線を向けているのに気配で気づいたけれど、そのまま目を一度締め付けるみたいにしたままにいようとしたけれど、そのまま数秒間いたままの姿勢で急に寒気がした途端、背筋をまっすぐに伸ばす。


 それから視線を左右に向けようとした直後に店同士のわずかな隙間が見えて、その途端に息を吸い込みながら小刻みに動かした足で後ろに下がる。でも、そうしたせいでそっち側にいた人にぶつかってしまって。頭の中が一気に青ざめる感覚と共にそっちに振り替えると、一緒に自身の胸に両方の手を当てて腰を落とす。


 さらに歯を噛みしめながら両方の手を胸の前辺りで握り締めたままに腰を落とそうとするけれど、それに対してそっちにいた人は老夫婦は目を丸くしながらわずかな声を出してる。そっちを見た途端にすぐに斜め下に視線を向けて数回謝りながら握ってた手を前へと平を見せるみたいにしてそこを前後に動かす。それに対して向こうは互いに見合ってた。


 そっちが行ったのに気づいてから頭を抱えて一度ため息をつくけれど、周囲の人が歩く足音は一切止まることはなくてそれを聞いている間にどんどん呼吸が苦しくなるのを感じて強くそこを締め付けるみたいに。でも、周囲で聞こえて来る音は一切変わることはない。


 しかし、その瞬間に私の背中に何かがぶつかってくるみたいな感覚があって体をビクンとさせながら、周囲が動くのがゆっくりに感じるように体中に魔力を込めて。その途端に片手で受け身を取るみたいにまっすぐに地面へと立てた後に肘を曲げながら足払いをする形で体を回して足を滑らせる。


 突いてた手を地面へと置いたままにまっすぐに伸ばすみたいな低い姿勢でそっちを見たけど、まっすぐに立ったまま私の方ではなく正面を見ている杏の姿があって。気づいた途端にそっちへと四つん這いになって数歩進んで行ってから足元に抱き着いた。


「杏……!」


 そのままおでこをこすりつけるようなままにいるのに対して杏は一切動こうとしている感覚がなくて、それを感じている間私は喉を締め付ける。そのまま目を瞑ったままにしているせいか瞼を震わせてた。


 でも、その間も辺りの足元から聞こえて来る音は一切止まることはなくて、それが聞こえて来るタイミングは全部異なるものの、それに対して大きさが変わることはない。


「私のそばを離れないでくれ……」


 声を限界まで高くするくらいの力で無理やり出したみたいに話しているせいか目がだんだんと潤ってくるのを感じる。でも、それに対して杏は何も動くことはなくて。私は腕同士にもう一度力を籠めるけれど、一方で、その足の中にある骨か金属かわからない感覚を味わうことになる。


 その姿勢のままわずかに息を出すみたいにしていたら、また近くで止まっている気配に気づいた瞬間、杏を強く押すことでそっちに体を数歩下がらせてから自分もそれよりはゆっくりなペースで振り返りながらそっちと距離を取ろうとすると、そっちにいたのは高校生くらいの女の人。


 しゃがんだままに靴が滑って行っているのが止まった途端に目線を横へと逸らすと、向こうがわずかに手をこっちへと向けようとしているのから視線をそらしたままに謝るとすぐに杏の方へと駆け足で近づく。


 それからすぐにその体の腕をつかんで立ち上がらせると、それと共に私も肩を預けるみたいにして。腕に抱き着く態勢のまま頭を転がすみたいにそこへと横の部分をぶつけた。そのまま私の方が前になって歩き始めると、その数秒後に杏も歩き始めてくれた。


 そっち側の向こうから歩いてくる人や私らのゆっくりなペースよりも早く歩く人たちの姿を見ていたら、心臓が少し小さくなるみたいな感覚がして。その途端により杏の腕に込める力を強くした。




 アーケードを抜けるまでの間、未だ開いている婦人服売り場の商品の間や影だったり牛丼屋でこっちに背を向けてカウンターに座っている人だったりの姿を見ているのに対して、私は杏の体に自分のを寄せるままにその背中側だったりから視線を投げながら体の向きを変える。でも、それに対してそっちでは何も動いている様子はなくて、自分のおでこに手を当てた。


 でも、その瞬間横側でわずかに何かが動いた気がして、目を大きく開けるままに足を止めようとしたけれど、その途端にそっち側にいる杏の腕が私からすり抜けそうになっていて。それを追って小刻みに足を動かした結果すぐにため息をつくけれど、向こうはそのまままっすぐに進んでいるだけでほかに動く場所なんてない。


 それに対して、私は瞼をわずかに閉じそうになっているけれど、一方でお尻より下側が杏のペースに遅れるみたいに肩が同じ座標にいるのに対して1人分後ろにいるのはそのままに。


 眉も瞼とおんなじ感じのままに周囲を見渡しながらいる物の、杏はただただまっすぐに進んでいる影を私たちの前へと斜めに伸ばしたままにしていた。そして、それはアーケードから出る直後になる赤信号に対しても一緒で、その途端にその名前を呼びながら強く手を引っ張る。


 それから体勢を戻しながら前をみたら、私たちと同じように信号が変わるのを待っている人たちがじっと並んでいる姿が見えて。その途端にまた喉を強く締め付けながらその様子を1人1人ずつ確認している間に信号が青に変わったようで、いろんな人が別々のペースで歩くせいか、脳内で数えていた数字がめちゃくちゃになってしまった。


 それから、道の反対側にあるアーケードへと到達するも、そっち側もそっち側でたくさんの飲食店をはじめとした建物が並んでいる上にそこにある看板にも目が行くも、それに対して私はわずかに目線を上へと向けるみたいにすることで、さまざまな個所につけっぱなしになっている輝く照明を見ることに。それのせいで私は自分のおでこに手の平の側面を当てる。


 そうしている間に、私の足の近くで小さなものが吹き飛んだ気配出した途端に、それが移動するペースよりも早く目の色を物理的に変えて両方の腕を持ち上げたら、いつの間にかそこから電気が放たれてて。それに気づいたのは数回肩で息を繰り返した後に一度閉じかけてた目をはっと大きくした時だった。


 私の足元では、気を失ってひっくり返ってるネズミが足を上へと向ける態勢のまま転がってて。口を開けたままにそこからわずかな声を出した後に杏へと声をかけながら翻って走り始めた。




 周囲に芝生しか生えてないだけの公園をわずかに歩きながらいる間も、自分のうさ耳パーカーのフードを深くかぶったままにおでこを前へと持ってて、喉をひっこめるような形にしたまま両方の手で抱えている2つの肉まんのわずかに出してきている湯気のせいか自分の顔の周りが湿っているような感覚を味わう。


 一方で、杏は私の少し後ろの辺りをいまだに歩いているような距離にいて。そっちで周囲に誰もいないせいかわずかな金属の高い音を足音に続くようなペースで聞かせていた。しかし、それに対して私は何もできずにわずかな声を発することしかできない。


 そう思っていた矢先、遠くにあるはずの林も見えないままになっていた顔の角度を一気に持ち上げるみたいにしたのに対して、私は喉を強く締め付けたままに上へと視線を持っていった。


 それから、杏の方へと近づいてから2つの肉まんを渡してからすぐにスマホを両方の手で持つと、施設の門限の30分前を知らせるアラームが鳴っているだけで、その時間がロック画面に堂々と表示されている姿を私もわずかに目を広げるみたいにしたままに見つめる。


 数秒間自分のお腹にギリギリそれがつかないくらいの位置に置いたままにしているそれをじっと見つめているのに対して、音はただただ鳴っていて。その間ずっと背筋で寒気を感じてしまう。そのせいか、顎を上へとくっつけたままにしていたけれど、ずっと視界が霞んだままになっていたと思ってたのがわずかに戻った途端にバッテリーが赤くなっている姿に気づいた途端に両方の脇を締めたままに左右に顔をわずかに振ってからアラームを止める。


 それから、バックライトの強さを最低まで下げて。喉を強く締め付けるみたいにしている間、杏が前へと進んでいたのに気づいてからそっちへと小刻みに進んで行って。その数秒後に林との接点辺りにあったベンチに座らせてから自分も同じように。


「食べよう。杏も、食べて」


 セブンのマークがついたままになっている包み紙を開けてから敷き紙を取って、じっとその姿を見つめてから、その温かさを頬でも感じ取って。その途端に目尻を少しだけ下げながらそっちを押すみたいに頬も膨らませる。


 一方で、杏の方を一瞬だけ見た時、そのまま包装に使われている紙事口元へと持っていこうとしていたのに気づいて、肩へと両方の手を持っていきながらそれを止めようとしたら、私は激しく呼吸をしながらため息をつく他ない。


 それから顔を下へと向けたままにそこを左右へと動かすみたいにしてから目を閉じるけれど、それに対して杏は私の顔の少し下あたりに肉まんを両手で持ったままにしている姿勢のままただただそこに座ったままでいるみたいだった。私は、喉を鳴らすみたいにそこを動かすままにしているけれど、それは自分でやっと聞こえるくらいのわずかなくらいにしてた。

読了ありがとうございます。

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