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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部中編
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第104話

 硬い校門に張り付くくらいの場所で背中を少しだけ丸めるみたいにしながら自分の指同士を絡めている私に対して星田さんはスカートのポケットに手を入れたままに体を伸ばし続けてた。


 私たちのすぐ後ろはもちろんのこと駅に続いていく道の方にも、たくさんの生徒たちがあふれていて男子の物も女子の物もどっちも含めて生徒たちが言葉を話しているのが聞こえてきていて、そのみんな同じ服を着ている様子がずっとそっちへと視線を向けている間次から次へと見えていたし、その近くには田んぼしかないせいで校舎の上から入ってきている太陽の光にずっと照らされ続けている。


 そんな光景を見ながら私はうさ耳パーカーの袖を引っ張って腕同士をお腹の前辺りで重ねたままにして自分の体の近くに押し込むみたいに。そしたら肘のところでその生地が引っかかるような感覚を味わうみたいな気がする。


 一方で星田さんは口をわずかに数回動かしてから私の様子をじっと見て来るのに気づいたら、私はすぐに青色の上に白い雲が浮かび続けているのを眺めるけど、それはこっちに向かって膨らみを見せるみたいな凸凹の形しか見せていない。それを数秒間眺めていたら、私は下の口を押し込むみたいにしながら脇を締めて肘に力を入れずに添わせる。


 それから足が少し動いた瞬間につま先がざらざらした感覚を味わった途端に下へと視線を向けたら、目を大きく開いて。そっちを見るといまだにわずかな隙間に水が入ったままになっているマンホールの赤くなっている姿を見たら、息を少しだけ吸い込みながら口を開けてた。


 でも、それから一度だけ顔に手のひらを押し込むのと一緒にもう一度唇同士に力を込めて。それから星田さんの方を一瞬だけ見ると、それに対して向こうは視線をこっちに向けて来るみたいにしたと思ったらそれと一緒に「どう?」って聞いてきて。そのわずかに高い音を聞いていたら目を少しだけ開けながら口元を同じ感じにしてまた日向になってる道を歩いて行ってる生徒たちを見た。


 そうしようとした数秒後、片方の肩にカバンをかけたまま周囲を見渡すみたいにして歩いて行ってるその姿を見ようとしたけど、そのわずかに茶色に染まっている髪の毛を見た途端、少しだけ息を吸い込む。


 でも、その頬のに着いたほくろを見ていると、わずかに曲げてた背中はそのままに、両方の手を前へと出しながら数歩だけそっちに近づく。


 口をわずかに開けたままにそっちに近づこうとするけど、数歩進んだところで息を吸い込む感覚をそこで味わっている間、メアリーはこっちは見てきてないけど、視線をそこで左右へと動かすみたいにしている。それのせいで、こっちは足を止めながら手の指を下げる姿勢のままでいた。


「あの人がメアリーさん?」


 そのままの姿勢でいようとしてたけれど後ろから等間隔で小刻みに歩いてきている音がしたのと一緒にまっすぐに声が進むみたいにしている声を聴いた途端に振り返ろうとした。でも、その瞬間、メアリーの方が音がしそうなくらいの勢いで背筋を大きくまっすぐに伸ばすみたいにしている。


 さっきまではこっち側に後頭部の髪の毛を見せているような角度でしかいなかったその光景に対して、今では体と顔を同じ向きに向けたままにしているそっちを私も体を止めたままにしていたら、すぐにこっちの体の横に星田さんがやってきてた。


 それから、口のこっち側に近いところを開けるみたいにしているのに対して、鼻からわずかな息を吐いているその姿を私は視界の端で見る。それのままにメアリーの姿をじっとただただ見つめ続けてたら、向こうはこっちを勢いよく見てくると共に足を少しだけ大股にしながらこっちに近づいてきてた。


 私のすぐそばに来ようとしたタイミングでそれよりも早く一歩だけ前に出すことでこっちの正面に立った星田さんは胸を張るみたいにしたままメアリーの目線を見下ろしてて。それに対してメアリー自身も足を一歩前に出した歩く途中のポーズのままにいた。


「こんにちは、メアリーさん。私木月さんの友達の星田っていうんだけど」


「……あんた、外に出てたんだね」


 体をわずかに横へと出しながら2人の姿を見ようとするけれど、それに対して小刻みに足を動かしながら姿勢を低くする。そうすると、最初にメアリーの方から顔が見えてきてて、その途端に目線をこっちに向こうの方から向ける。でも、それに対して私は口を紡ぎながら横へと視線をそらすことしかできずにいた。


 そのままいようとするけれど、向こうはもちろんのこと、私の少し前の辺りにいる星田さんもそのまま動こうとしないのが空気の動きで感じさせられて。でも、しかしの隅辺りで他の関係ない女子や男子がそこそこな人数のグループで進んで行っているのが視界に入って。


 それを見ているだけで視線を2人がいる方へともう一度戻そうとするけど、それに対してメアリーは唇同士を押し付けて中にしまうみたいにすることでその近くにしわを作っているけれど、私と目があった途端にすぐに視線を逸らす。


 ただ、そのタイミングで向こうの顔の向きが変わるということはなくて、ただただ目線だけで学校がある方を眺めている。それに私も気づいてそっちを見たら、そっちから胸の辺りまで髪の毛が伸びている上に、それはまっすぐに落っこちないでカールがかかるみたいに内側へと入るみたいになっていた。


 そっちを見ていたけれど、すぐにメアリーが目と口を大きく開けるみたいにしながら小走りで足音を立てながらそっちへと近づいて行ってて。一方でそっちからきている女子は手を肩に当てながらそこで持ったカバンを持ち手が肩を通ってて、それから本体が背中に当たってた。その人はずっと下を向いたままに歩いてたけど、メアリーがすぐそこに到着した途端、目を使って顔全体を上にあげている。


「お待たせ亜里沙」


 メアリーが名前を呼ばれたのと同じタイミングでその腕に抱き着くと、そっちを見ながら頭の上をぽんぽんとされている。それと一緒に出したその声を聴いた途端、私は喉を押し込みながら一歩後ろに下がると、鼻から息を吸い込むと共に一歩後ろへと足を下げる。


 それから久保田さんが視線をメアリーからこっちに向けてきたと思ったら、口を少しだけ開けながらじっと見てきてて。それから後者の方が数歩歩いてくるみたいにした後、それに伴って体の半分をその背中側にくっつけるみたいにしている向こうは片方の目だけをこっちに向けてた。


「誰、こいつら」


 最初だけ声を上げるみたいにして出してた後にまっすぐに進めているその言葉を聞いた途端、私は目をわずかに開けながら口を少しだけ開ける。でも、それに対して星田さんは自分の腰に乗っけながら肘を横へと伸ばししてて、そのまま鼻から息を一度だけ吐き出す。


 一方で、久保田さんの方は目の上瞼をわずかに落っことすみたいにしたまま視線をもう一度私たちをそれぞれに見るみたいにしてから、こっちの制服を見るように体全体へと視線を上げたり下げたりしていた。


 私もそっちに気づいてから一歩足を前に出して星田さんの横に出てから自分の胸の前で両方の指を重ねつつ、そこを何度も動かし続ける。それから一度視線を横に逸らしながらわずかな声をまっすぐに伸ばしながらしばらくいた。


「久しぶり……」


 声が震えるみたいにして出たのをそのままにしているけれど、それが言い終わったあとにわずかに手の平をそっちに見せるみたいにしながらまた声を出すみたいにしてる。でも、それに対して久保田さんが目を大きくするみたいにしていたと思ったけれど、すぐに元に戻った。


 それから、周囲の話している声と風が吹いている音が聞こえるくらい私たちの間が静かになってしまって。それに気づいた途端私もわずかな声を出そうとするけど、また何も意味のないわずかなものだけになる。


 それを私が出している間指も同じように動かし続けるのに、私は一度目線を歩いて行っている人が誰もいない方へと向けた後上へと向けるみたいにしている。でも、そっちには青色の空とわずかな雲があるくらい。それの上を黒いカラスが飛んでいるけれど、その場所も含めて太陽が雲に隠れてしまっているせいで、周囲が灰色に染まりそうだった。


「あの、前、私の机に座ってたよね……」


 最初だけ声を上にあげるみたいにしながら顔を前へと出すけれど、自分の胸元で指を下へと向けるみたいにしながら肩も軽く持ち上げる。その後に続いた声も同じように出すみたいにしながら、また前へと向けてた指の甲を重ね合わせる。


 しかし、久保田さんはもちろんそのままでいたし、少し早口目で出てしまった最後の声が消えた後の私と視線がぶつかったタイミングでメアリーもまた体を恋人へとよりぶつけていた。そんな光景をしばらく見ていたら、前者のほうがわずかに体を上へと持ち上げながらほんの少しだけ口を開ける。


「あぁ」


 その語尾が持ち上がるみたいな素っ頓狂な声を聴いたと思ったら、その後顔を斜め下に向けながら髪の毛の中へと手を入れて。そこを掻くと一緒にゆっくりと声を出していっていた。


「ごめん、名前、なんだっけ?」


 頬を持ち上げながら顔の角度を上へと変えるのを見ていたら。メアリーの方から掴んでいる側の腕を引っ張って揺らしてたら、肩を向こうの体から離していると、手の指同士だけを絡めた。


 それを見ていた私は、目線を斜め後ろへと向けながら反対側の腕を落っことしたままにそこの肘のところにもう片方の手をくっつける。さらにそこを引っ張りながら首に力を入れて。でも、それから下の唇と歯も同じように。


 もう一度そっちの方を見るけれど、ポケットに手を入れたままにしている久保田さんとそこの横へと伸びた肘にまた体をくっつけてた。


「ねぇ、もう行こうよ」


 語尾ごとに声を持ち上げるメアリーのそれに対して、言われた方も口を持ち上げていて、それからすぐにこっちを見ることなく私たちの間を通り過ぎる。


 それに、真横を通り過ぎるタイミングで体はまっすぐにしたままだけど目線だけをそっちに向けたこっちに対して、2人はただただ笑いながら歩いて行っているだけだった。


 数秒後にまた2人の方へと振り返るけど、そっちは背中をこっちに向けているだけだし、その様子も他の人たちと同じような制服の姿しか見えなくなってしまっていた。それに、2人以外の人もこっちを見ることもなくただただまっすぐに進んで行っているだけ。


 一方で、体はそっちと90度分しか振り返れてないせいで、視線を元へと戻すみたいにすると生徒たちの姿は見えなくなってしまう。しかし、その横に影が入ったのに気づいて顔を下に向けたままそっちを見たら星田さんがいて。こっちの肩に手を乗っけるみたいにする。


 そっちがこっちに乗っけている手の肩だけを持ち上げると一緒にそこへと顎を近づけていると、私もそっちに体を向けながら体同士の隙間を埋めるみたいに近づく。でも、その瞬間星田さんの方から手を前後に小刻みに動かすみたいにしていると、私ももっとペースを早い感じで足を動かして星田さんから距離を取ってた。

読了ありがとうございます。

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