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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部中編
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第102話

 星田さんが持っている袋から自分のスマホを見つけ出して手に取ると、それと一緒に向こうが口元をわずかに横へと伸ばすのに私も気づいたけど、それに対してこっちは下の瞼を少しだけ広げるみたいに動かしてから喉を飲み込むみたいに1回動かす。


 それから杏がリビングから私たちの暮らしている部屋もある通路へとつながるドアの方を見ると、そのすぐそばのところで杏がまっすぐに立って私の方を見るでもなくただただまっすぐに視線を向けている姿がある。それから、そこをまっすぐ見ながら下の歯を上のに押し付けて眉毛の両端を少しだけ下げるみたいにしていると、後ろに並んでた女子が唇同士を強く締め付けるみたいにしているのを見ることに。


 それと同じタイミングで小刻みに後ろに下がりながら自分の胸元に手を押し付けてたらお尻も後ろに下げるみたいなポーズをする。でも、それに対してそっちにいる人も貴重品入れの袋へと視線を落としながら手を入れてるせいでもうそっちを弄っているだけだった。


 それからも次から次へと数人の女子がその中に手を入れては取ってを繰り返し終わった後に先生へ空になった袋を手渡してから、いつものとは違うスマホの画面を眺めながら星田さんがこっちに向かって歩いてくるのを気配で気づいてその姿を見る。


「お待たせ。行こ」


 最後の方だけわずかに大きくなる声を出すそっちの姿を見ていると、それに対して私は両方の腕を落っことしたままに少しだけ足を開く。向こうと私の視線がぶつかるのを感じると、その2秒後くらいに向こうからこっちを去るようにして私へと背中を見せた後に歩き出してた。


 それを見てから私も杏の方へと視線を向けてから行こうと小さくその様子にだけ声が聞こえるくらいの感じで出してから、すぐに細かく足を動かしながら進んで行く。そうすると杏もこっちについてくるのを見てから視線を前へと向けると、正面にいる星田さんは笑みを作りながら首だけを使って振り返ってた。


「ここじゃあいつが見てるから、それだと私はちょっと困るの」


 こっちが向こうのすぐそばに着くのと同じタイミングで体をこっちへと近づけるように腰を曲げるのと合わせるみたいにしていて、それと一緒に口元に手を添える。それからわずかな声を出すけれど、それは私の耳からでもリビングで話している他の女子たちの間からわずかに聞こえてきそうな声になっているだけだった。


 その一方で、杏は等間隔で足を動かし続けてて、それのせいで私と体がぶつかりそうになっているせいで背筋をまっすぐにすることしかできない。そんな様子を見ている星田さんは少し笑うみたいに声を息と一緒に出すみたいにしていて、それに続いて「行こっか」と頭文字を上げる声を出したタイミングですぐに体の向きを戻していった。




 部屋の中へと戸を押して入っていこうとしている星田さんの姿を目線だけで追うみたいに、足を止めると一緒に、杏が私の後ろをまっすぐに歩いていこうとしたけれど、わずかにそっちへと「待って」と声をかけるのと一緒に向こうが止まると、周囲から音が消えた。


 そして、それに向こうも気づいたみたいでドアの縁に手を添えたままに首でこっちに振り返ったままにじっと数秒間見てくるみたいにしてて。それから曲がってた顎の角度をまっすぐにする。


 それを見ていたこっちは照明がもうついてるみたいで白い光に包まれている上にそれのせいでどこにも影がないその光景を眺めていたら、唇同士に力を込めているせいでそれが上下に動き続けているのを感じて。それから小さく息を吸い込んだ。そのまま視線を舌を一度だけ動かすみたいにしてから、杏の方へと向ける。


 一方で私の背中側にいる星田さんは目を一瞬だけ開けるみたいにしているままにしていて、それに気づいた私はわずかな声を息と一緒に吐き出すみたいにしていると、視線をどこにもいかないようにしていて。でも、そっちには何もなくてただただ照明も何もついていないせいで夕暮れ時の赤い色と夜の青色が交じり合うみたいな色をしている廊下の床を見ることしかできない。


「杏を、置いてくる」


 一度言葉が止まったタイミングで言葉が上へと持ってくるみたいになるけど、数秒後に続けた声を出すみたいにしところでだんだんと落としていく。


 言い終わったのと一緒に顔を杏の方へと向けながら体全体も同じように向きを変えるみたいにしていると、その瞬間に星田さんは軽く返事をしてから椅子の上に座ってて頬付けをしながらこっちに体を向けるみたいにしてうのが見えた。


「杏、急ごう」


 そう言い切るみたいにした後に足を動かしながら体を前のめりに。さらに、杏の手を掴むとこっち側に近い方が左側だったせいで、手袋の奥からその冷たい感覚を味あわされ続けて。でも、私は頭を前に出すみたいにしながら少しだけ目を細くする。


 そのまま廊下をただただまっすぐ歩いていくのと同じタイミングで開いている方の手を曲げないで肩だけを使って前後に動かし続けた。杏がついてきているのを足音だけで感じながら、他に音がしないでいたと思ったけれど、しばらくしたらまた後ろから次々に他の女子たちが入ってきているのを感じて。一瞬だけ目を閉じながら足を進めようとしたけど、すぐに顔をまっすぐ正面に向けるのと同じタイミングで目を開けながら鼻をすすった。




 私たちの部屋の前のドアを開けると一緒に私が小刻みに足を動かすことで杏が通れる道を作ると、それからラッチの横辺りに体を持っていきながらドアノブに手を当てたままにしている。そのまま顔を下に向けるままに杏へと話しかけたら、こっちが言い終わったタイミングで一歩ずつ足を歩いて進んで行くと一緒にそこでこっちに背中へと向けたままにまっすぐずっと立ち尽くしてた。でも、それに対して私が下唇を上へと押し込むみたいにするけど、それ以外の場所は体を一切動かさない。


 数秒間同じ体勢でいた後、目の角度を変えるみたいにして横目に部屋の中を見つめるけど、窓の向こうでただただ入ってきている夜の青色の光が入ることはなくて杏の背中側は短く切りそろえた姿髪の毛も含めて影になっていた。


 そして、その光景を私は一度だけ戸を閉めるために腕を動かして近づけたと思ったけれど、目を閉じるのと一緒に手のひらだけをドアの横のところを押し込むみたいにする。でも、それに対しても杏が何もせずにただただそこで立っている姿をドアの枠とラッチがぶつかり合う直前までずっと見続けてた。




 杏と別れてから小刻みに足を動かすことで息を吐きながら廊下の中を小さく歩くと、自然とお尻の横辺りを手首だけで手を左右に動かし続ける。でも、それに対して、こっちが部屋に近づいたタイミングで向こうの方からドアを開けるみたいにして来るのに対してわずかな声を出す。


 向こうは首だけを部屋から出しながらすぐに元へと戻っていく。私はそれと視線がぶつかったタイミングで歯を噛めながらその様子を眺めていると、自然と足が止まってしまった。


 そのままいようとしたけど、でも、体を少しだけ前のめりにするみたいにしてそっちに近づいていく。さらに、星田さんが閉めたのと相反するみたいに私はそこのドアノブを押して開けると、向こうはベッドの縁に座りながら片方の手を自分のお尻のすぐ横に沿えながら腕をまっすぐに下ろしてて。そしてもう片方の手を勉強机に併設されてる椅子の方へと、平を向けるみたいに指を反らして向けてた。


 それから、口を強く締めたまま星田さんの方を見つめ続けた後に、また喉を締めつけるみたいにしながらうさ耳パーカーの上からポケットの中のスマホを握り締める。しかし、それに対して周囲では何も音は起きない。なので、同じ表情のままに体を前へと進めて星田さんの椅子の上に座った。


 それから膝の上に両方のこぶしを握り締めた状態で置いておくのに対して、そっちを目線を細めて見つめると、両方の腕を重ねるみたいにして肘を手のひらで包み込みながら、膝の上に置いているようにしている。


 それのせいで背筋も曲がっている様子を横眼で見てたけど、視線を椅子の上に置いたままにしている自分の膝の上に持っていく。それに対してそこから先は椅子の下に入り込むみたいに斜め下へと向かっている。一方で、そこも含めて部屋の明かりに照らされてしまっているせいで、周囲には影になっている場所はどこにもない。


 自分の服も普段のうさ耳パーカーを脱いで学校の制服のままでいるせいで、長袖で覆われているにも関わらず、ほとんど黒いところなんてないししわもなくまっすぐにピンと張っている。そんな姿を見ながら目を一度開けなおしていると、それからスマホを取り出したら唇を前へと押し込むみたいにした。


 それから、改めて目と唇を一旦閉じたらスマホを両方の手で押さえるも、左側はいつもの位置に乗っけているけれど、右手は親指がちょうど電源ボタンと同じ座標になるみたいな位置で置いている。そして、画面の上には親指を上へと浮かせるみたいに。しかし、そのままでいるけれど、そこが痛くなることもない。


「アルバムがないとあいつの情報は出ないよ?」


 体をほとんど動かさないでいる星田さんの声を聴きながらいるせいか、一度目を強く締め付けるみたいにしてから足をもう一回膝同士をくっつけることで、顔の角度も含めてスマホを一身に見るみたいに。それから指を動かして履歴を開いた後にもう一度トップに戻って電話帳を開いた。


「あの……お母さん……」


 わずかな電気が切れるみたいな音を聞きながらスマホが鳴らす音を聞いている間、星田さんが体を前へと進めるみたいにしているのを膝を床の上に立てるのだけで聞きながらいる。でも、それに対して私はスピーカーモードのままにわずかな声を消えるみたいな感覚で小さな声を出す。でも、こっちの足元のすぐそばまで星田さんが来たのに気づいた時を境に周囲では音が何も聞こえないままでいた。

読了ありがとうございます。

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