非常時のトップのあり方うんぬん
世の中が大変な状況になると、何かしらの組織のトップが非難の声を受け止める事になります。
そういった場面を見ていると、上に立つ人の大変さに思いをはせずにはいられません。
特に色々な創作をしている人などは、そうではないでしょうか。
ファンタジー作品を書いている人だと、お姫様や王子様、王様などを書くことが多いと思います。
私もそういった機会が多いので、トップに立つ人を見ていると、色々と考えてしまいます。
人の上に立つ人は、言い訳をせずに皆の苦しみや悲しみを受け止められる人でいなければならない。
上に立つ人が弱音を吐いてしまったら、人々は組織とか国とか上の人とかにぶつける気持ちを、自分や横にいる人にぶつけてしまうかもしれない。
すると、治安が悪くなって、犯罪が増えて、たくさんの人が泣いてしまう事になる。
だから、上に立つ人は弱音を吐かずに、しっかりとした顔をして、堂々として、苦しいところを見せられないのではないかと思います。
もちろん、中にはそういった事を考えずに、自分の事だけを考えている人もいるかもしれませんが。
しかし、ずっと我慢をして、非難に耐えすぎるのも良くないと思うんです。
誰かに責任を押し付ける事に慣れ過ぎてしまうと、人は人でなくなってしまう気がします。
だからどんな人でも、辛すぎる時は辛いといって、大変すぎる時は大変だと言って良いと思います。
辛いと言ってくれれば、こんな醜い気持ちをぶつけずに済んだのに、後でそう後悔する人がいるかもしれません。
大変だから、これ以上できないから、精一杯だから協力してほしいと言ってくれれば、下にいる人々が過剰な期待を寄せて過剰ないらだちを募らせることがないのかもしれません。
人は弱い生き物だと思います。
だからきっと、親しくない人の気持ちは、あまり分からない。
分からない事で悲劇が増えるのは悲しい事で、防げたかもしれない悲劇が起こるのも悲しい事です。
きっと上の人が我慢していることにも何かしらの理由があると思うんですが、気丈にふるまいすぎていると、人はどこまでも寄りかかって弱くなってしまうのではないかと、そう思うこの頃です