04話 〜1日の終わりに〜
今回の話で第1章は終わりになります。
「転移」
前回のあらすじ!
色々あった末に椅子と一緒にメイラの元へ来たのでした。(てへっ☆)
◆◇◇◆
メイラの部屋の扉をノックした。
もちろん3回だぞ?
「誰なのだ……?」
「よ、よう。 さっきぶりだな」
突然、俺が自分の部屋の前に転移してきて驚いているようだ。
「な、なんだ? 夜這いしに来たのか?」
メイラの顔は赤くなっている。
「そ、そんなわけないだろ! この魔法を解いてくれないか頼みに来たんだ!」
椅子に指を指した。これで意味が分かるといいんだが……。
「それは、呪いの魔道具なのか?」
「ちょっと、魔法をかけられちゃってな」
そう答えると同時にメイラの前に剣が現れた。
メイラがその剣に魔力を流し、椅子を軽く叩くと、魔法が解除された。椅子は無傷だ。
「ありがとな。恩に着る」
「これくらい別にいいのだ」
そう言うとメイラは微笑んだ。
「それにしてもどうして椅子に魔法をかけられていたのだ?」
「そ、それは話すと長くなるから……。それよりも今日はここら辺で帰ろうと思うよ」
無理やりに話を終わらせた。ここで油を売ってるとセアが風邪を引いてしまうからな。
「うむ、そうだな。じゃあ、今度こそまたなのだ!」
「ああ、またな」
今度こそ本当の別れの挨拶をすると椅子を持ち、転移魔法で仕事部屋へと帰って行った。
◆◇◇◆
仕事部屋に帰えると、セアはソファーに横たわっていた。
「眠ってると凄い可愛いんだな」
独り言を呟いてしまう。それほど可愛いのだ。
「とりあえず、あそこでいいか」
セアにお姫様抱っこをして、来客用の部屋のベットまで運んだ。
▽▲▽▲▽
私はバロン様が帰って来る少し前に目が覚めていました。
いつの間にか眠ってしまったようですね
机の上に置いてあった「セア専用」と張り紙があったチョコを2、3個食べてからの記憶が全くありません。
起きてバロン様を探さないとですね。
そう思い、体を起こそうとした瞬間でした。
「眠ってると凄い可愛いんだな」
なっ、なっ、なっ!!
絶対、自分の顔、赤くなってます。
自覚したので寝たフリをすることにしました。
「とりあえず、あそこでいいか」
そう言うとバロン様はお姫様抱っこしました。
え? お、お姫様抱っこ!?
嬉しさと恥ずかしさとアルコールで顔が余計赤くなっている。(気がしている)
ば、バロン様の匂いだぁ♡
……はっ!? 私は今何を!?
しかし、バロン様は気づいてないためこっそり心の中で安堵しました。
バロン様は来客用の部屋に入ると、丁寧に私をベットに寝かせ、毛布をそっと掛けもらいました。
バロン様が部屋から出て、少し経つとつい足をバタバタさせてしまいました。
バロン様が、バロン様が可愛いって言ってくれた、お姫様抱っこしてくれた! 嬉しい! やった!
まるで子供の頃に戻ったように心の中でとてもはしゃいでしまいました。
気づくと私は眠ってしまって……。
▽▲▽▲▽
「今日は全く休めない日だったな」
朝に魔王に任命され、セアと会った。
昼は初めて知った許嫁に会い、手合わせをした。
夜はセアに魔法をかけられたりした。
「さて、部屋に戻ってあれをするか……」
そう無意識に言いながら部屋へと戻った。
◆◇◇◆
「恐らく、これがバレれば魔王としての威厳を失うな」
少し苦笑いをしながらアモネに言う。
「こんなので威厳失うとは思わないけどなぁ」
アモネはそう言った。何故か足をばたつかせている。
「まあ、とりあえずやるか」
「じゃあ、早く隣に座りなよ」
アモネは自分が座っているベットの横を軽く叩いていた。
「ああ」
そう答えるとアモネの横に座り、リモコンのボタンを押した。
「今日もやってこー! アニメ鑑賞会!」
大きな声で叫んでしまう。防音魔法かけてあるから問題はなし!
「いえーい!!」
アモネも叫ぶ。
今の時刻は1時過ぎ、2人とも深夜テンションになってしまっていたのだろう。過ぎたことは気にしない、気にしない。
「朝まで見るぞぉ!」
その日眠ってしまうまでアニメを見た。
━━━━━━バロンの部屋━━━━━━━
久しぶり? はじめまして? ティクちゃんだよ!!
今回は、バロンの趣味部屋について軽く話すよ。
バロンはアニメを見るためだけに370インチのテレビを使ってるよ。
このテレビの大きさは4.6m×8.2mだってさ!
全然、想像できないね。
君たちの世界では確か2台しかないはずだよ。
テレビの周りには何の変哲もないベットが1つ、それにアニメグッズやライトノベル、Blu-rayとかがあるよ!
今回はここまで! またね〜!
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「あれ? 俺は確かアモネとアニメ見て寝ちゃったはずじゃ……」
気づくととても賑やかな城下町に立っていた。寝ぼけて転移魔法使っちゃったかな?
「ここって確か魔王城のすぐ前にある街のはず」
そう考えているとすぐ横を黒いフードを被った子どもが走り抜けて行った。
その子供――少年に心当たりがあった。
「まさかあれって……」
少年を急いで追いかけた。てか、無駄に速れ
少年は街を元気に駆け回り、とてもはしゃいでいる様子だった。
少年はある家の前で止まるとチャイムを鳴らした。
すると灰色の髪に薄い赤と青の瞳を持った少女が出てきた。
「バロン! 今日も来てくれてありがとう!」
少女は満面の笑みで元気にそう言った。
「今日も遊びに来てやったぞ!」
バロンと呼ばれた少年は笑顔で少女に言っている。
あれはやっぱり、昔の俺か。確かあの女の子は初めて好きになった……。
その時、目の前は真っ白になった。もういい所なのに……。
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「……ちゃん……て、……にい……起きて、お兄ちゃん起きて!」
アモネが体を揺すり起こしている。
「お兄ちゃん、もう6時だよ?」
「ああ、そろそろ起きるよ」
あくびをしなからアモネに返事をした。
なんだか懐かしい夢を見ていた気がするな。まあ、重要なら思い出せるか。
「お兄ちゃん早くご飯食べに行こ!」
「そうだな、行くか」
そう言うと食堂へと向かった。もちろん、歩いて。
◆◇◇◆
「お兄ちゃんがご飯作って!」
「いいぞ、何が食べたい?」
「オムライス!!」
アモネが元気に答えるとフライパンを持ち、調理を始めた。俺はなんでも出来ちゃうからな!
少し経つと扉が開く音がした。
「ここにいらっしゃってたんですね」
食堂に入って来たのはセアだった。セアは人差し指と中指でこめかみを押さえているり二日酔いと言うやつだろうか?
「ああ、おはよう。セアもオムライス食べるか?」
セアにそう尋ねてるとすぐに答えが返って来た。
「はい! お願いします! あと、おはようございます」
セアはとても嬉しそうだった。
それと同時にアモネから舌打ちが聞こえた気がした。うちの妹が最近怖いんですが……。
「よし、2人とも出来たぞ」
出来上がったオムライスを2人の前に置いた。会心の出来だ。
「いただきます」
3人同時にそう言い、食べ始めた。
「お兄ちゃん、美味しい」
「バロン様、ふわふわしてて美味しいです!」
「そうか、ありがとう」
2人とも喜んでいたので心の中で安堵した。べ、別に心配してた訳じゃないんだからな!
「ごちそうさまでした」
2人は本当に満足そうだ。
「では、バロン様」
「じゃあ、お兄ちゃん」
2人は同時にそう言った。またもや不穏な空気だな。ははは……。
「仕事しよ?」
2人は声を合わせて言い寄ってきた。こうなれば選択肢は1つだよね。
「……転移!」
即座にどこかへ逃げていった。どこかは内緒だよ。
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「セア、アモネ、メイラの3人がバロンをにあんなことやこんなことをするのはこれから!」
「1章はこれで終わりだけどこれからこの4人や他の人達の行動を楽しんで行ってね!」




