表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王さま、働いてください!!  作者: 沢山 綱政
第2章 魔王を辞めたい
15/51

08話 〜アモネのドキドキ計画〜

「お兄ちゃんにお願いがあるの」

「ん? なんだ言ってみ?」


 するとアモネの目は星マークが見えてくるくらいに輝いた。


「私の水着を決めて!」


 アモネは軽く飛び跳ねながらそう言った。

 小動物のようで可愛い動きだ。言ってることはともかく……。


「水着って、まだ4月だぞ?」


 なぜ水着が必要かわからない。水着って早くて6月ぐらいじゃないのか?


「お兄ちゃんと森林浴ならぬ桜林浴(ようりんよく)を裏庭でしたいなって」


 アモネは当たり前のことを言うように言った。


「森林浴って森を歩くだけじゃなかったっけ?」

「浴って言ってるからお風呂のお湯に葉っぱ入れるのでいいかなって」


 アモネはちょっと意味のわからないことを言っているが仕事をしてくれたので仕方なくお願いを聞くことにした。


「わかったよ、仕事もしてくれたしな」

「やったー!」


 アモネはとてもはしゃいでいた。


「バロン! 私も見てほしいのだ!」


 メイラが負けじと言う。


「ならば、私も」


 メイラが言うとセアも手を上げながら言った。

 おい?


「ぐぬぬ」


 アモネが嫌そうな声で唸っていた。


「はぁ、わかったよ」


 ため息をしながら承諾した。


 この日は他になにもなく、アニメを見てから寝た。

 癒しの時間だぁー!


    ━━━━━━翌日━━━━━━


「で、こんな朝早くから城下町へ行くのか?」


 時刻は午前6時前、部屋の前でセアとアモネとメイラの3人は準備を終わらせ俺のことを待っていた。

 もう少し寝かせて欲しかった。


「こんな時間から店なんて開いてるわけな…」

「今日は魔王の妹権限により、1時まで貸し切りにしてあるの」


 アモネは言葉を遮った。妹が権力の横暴してる!?


「え? 今なんて……」

「そんなことより早く行くのだ!」


 今度はメイラがバロンの言葉を遮った。


「少し話を……」

「バロン様、早く行きますよ」


 結局、誰も話を聞かずに城下町の服屋へと転移で向かった。


        ◆◇◇◆


「本当に貸し切りだ」


 転移する前に手にした食パンをかじりったた。あ、結構美味い。


「お前ら、朝ごはんは食べたのか?」


 3人は同時に頷いた。

 まじで早起きだなー。


 そんなことをぼーっと考えながら食パンを食べていた。


「お兄ちゃん、これどう?」


 ちょうど、食パンを食べ終えたときにアモネが駆け寄ってきた。


 フリルの付いたピンク色の水着を纏っていた。

 長い白色の髪に合う柄でグッド!


 心の中でそう思いながらアモネに「凄い可愛いぞ」と褒めた。

 ここでガチな返答をすれば変な目で見られちゃうからね。


「バロン! 私のも見てほしいのだ!」


 メイラは後ろから声をかけた。


 振り向くと白で赤い線が入っている水着を来ていた。

 赤と白で見事なコンビネーションだ。


 心の中でそうメイラにいいながら、「凄い似合ってるぞ」とメイラに直接言った。

 てか、軽く腹筋割れてるじゃん。


 するとすぐさま、セアが声をかけてきた。


「バロン様、どうでしょうか」


 少し恥ずかしそうだ。


 黒いなんの柄も入っていない水着を着ていた。


 いろいろベストだ……。

 逆にそれ以外の言葉が見つからないくらいベストなのだ。

 そう思いながらセアに「さすが、セアだ」と褒めた。


「ところで」


 アモネがそう言うと同時に3人がこちらを見てくる。


「誰が1番可愛かった?」

「誰が1番可愛かったのだ?」

「誰が1番可愛かったですか?」


 3人同時にそう言った。

 シンクロしすぎじゃない?


「えっとだな……」


 目を逸らしながら戸惑ってしまう。

 これ3人ともって言っても聞いてくれないやつだな。

 うん。こういう時こそ……。


「全員可愛いぞ! 転移(ワープ)!」


 逃げるに限る!

 そう言い残し転移したが10分もしない間に捕まってしまいました。

 まじで速かったわー。


        ◆◇◇◆


 俺とセアは3人が水着を決めたあとギルドへ来ていた。


「さてと、どれを受けるかな」


 そう言うとセアが「これなんてどうでしょうか」と紙を出てきた。


「素材集め?」


 とりあえず依頼の内容を読んでみる。


「これ、危険度Bになってるけどかなりレアなやつばっかりじゃねぇか」


 依頼の内容は100匹に1匹しかいない魔物から取れる素材やかなり入手困難な場所にある素材だった。


「でも、バラン様なら転移(ワープ)探知(サーチ)で一瞬で集まるのでは?」


 セアがそう言う俺は目を輝かせた。

 これで俺は大金持ちに……。

 って、元々大金持ちじゃん。


「その手があったか!」


 受付で依頼を受けるとすぐさま依頼に取り掛かった。


         ◆◇◇◆


「まず、始めに奇跡の秋桜(コスモス)と」


 奇跡の秋桜は1年に1度、登ることのできる天空の城にあり、どの時期でも咲いている珍しい花だ。


「あそこは行ったことがあるから余裕だな」


 天空の城へ転移し、簡単に花を手に入れた。

 ちなみに外を見てみると地面が白い雪に覆われてたね。


「で、2つ目が虹鳥(アイニオルス)の羽か」


 虹鳥(アイニオルス)とは煉獄鳥(れんごくちょう)の亜種で100匹に1匹いるかいないかの確率でしか出てこない鳥だ。


「あの鳥の住処に転移して、探知(サーチ)


 バロンが探知魔法を使うとすぐに虹鳥(アイニオルス)が引っかかった。


「あそこだな」


 バロンはそう言うと鳥のいる方向へ魔法を放った。


優しい悪夢(ナイトメア)


 呪文を唱えるとすぐに転移し、鳥の羽を数枚取ると魔法を解除してその場を去った。


 その後、他に5つの素材を集めるとギルドへと戻った。

 素材を集めるのに1時間しかかからなかった。

 この程度、造作もないことよ。


         ◆◇◇◆


「バラン様、おかえりなさいませ」


 セアが笑顔で出迎えてくれた。

 めんどうな素材を集めている間にBランクの魔物の討伐依頼を達成していた。


「セアは大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」


 そう訪ねるとすぐに返答した。

 セアは怪我をしていないようなのですぐに受付へ向かった。


「依頼の達成報告をしたいんですが」

「はい! 達成報告ですね!」


 受付のアスリは元気にそう答えた。


「……はい! 全て揃っています! 依頼達成です!」


 アスリは元気にそう言うと報酬を手渡した。


「次回もよろしくお願いしますね!」


 アスリは笑顔で手を振りながら2人を見送った。


         ◆◇◇◆


 城へ帰るとアモネが「おかえりなさい」と言いながら駆け寄ってきた。


「明日、桜林浴(ようりんよく)することにしたから」


 さすがに唐突すぎない?


「え、明日って急す……」

「明日の9時、裏庭だからね!」


 アモネは言葉を遮り、力強く言う。

 今日は良く遮られるなー。


「……わかった」


 観念し、仕方なく承諾した。


         ☆次の日★


 時刻は午前8時40分。

 私はセアさんとメイラさんを先に桜林浴


「第一回、誰がお兄ちゃんを1番ドキドキさせられるか大会を始めるよ!」


 元気にそう言うとメイラさんは大きな声でセアさんは乗り気ではなさそうな声で「いえーい」と言った。

 もっとテンション上げてこ!


「お兄ちゃんが来る前にルール説明をするよ」


 声を少し小さくして話し続けた。

 大きすぎるとさすがにお兄ちゃんにバレちゃうからね。


「お兄ちゃんの心拍数を測ることもできる追跡魔法で常に心拍数を確認する、1番心拍数を高くできた人が勝利」


 淡々と話を進める。ちなみに追跡魔法を改良して心拍数を測れるようにしました。


「勝者にはお兄ちゃんと1日デート券をゲットだよ!」


 ルール説明をし終わるとお兄ちゃんの部屋へと3人で向かった。


         ◆◇◇◆


 時刻は8時55分、俺は水着に着替え、黒色の上着を羽織っていた。

 てか、よく考えたら俺の服って黒ばっかじゃん。


「やるって言っちゃったからやるしかないよな……」


 少し後悔していた。違うお願いを聞けばよかったかも。


「てか、なんでこんなに嫌な予感がするんだ?」


 そう思いながら立ち上がると誰かが扉をノックした。

 もちろん、3回だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ