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魔王さま、働いてください!!  作者: 沢山 綱政
第2章 魔王を辞めたい

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07話 〜魔王とメイドは奮闘する〜

「それじゃあ、俺が前衛で切り込むからセアは後衛でサポート頼むぞ!」


 そう言うとアイテムボックスから漆黒の剣を取り出しスケルトンへと斬りかかった。

 

        ▽▲▽▲▽


 スケルトンはバロン様の剣を軽々と受け流すと無数の骸骨兵達を召喚してきます。


「セア! 周りの骸骨達を頼む!」

「はい! 分かりました!」


 返事をすると骸骨兵達に向かって魔法を打つために照準を合わせます。


危険な風(シャナグ・ウィング)の刃(カッター)


 無数の風の刃が骸骨兵達の頭を砕いていていき、全滅させました。


 しかし、またすぐに骸骨兵達が召喚されています。全てこちらに向かってきます。

 そこまでは想定どうりです。


「厄介ですね」


 次は骸骨兵達の足元に魔法の標準を合わせます。


地割れ(ザ・クラーク)


 骸骨兵達の足元の地面が割れ、骸骨兵達が落ちていくと地面は元通りに戻っていきました。


「どうやらバロン様を終わったようですね」


 骸骨兵が現れないのでバロン様は倒したのでしょう。


         ▽▲▽▲▽


「さて、どうやって倒そうか」


 上位スケルトンは剣術がとても強く、やわな魔法だと相手の魔法で相殺されてしまう。

 エンペラーは最上種のひとつだ。


「生きてる間は名のある騎士だったんだろうな」


 そう呟きながら魔法の準備をしていた。


真の漆黒の爆裂弾(ザ・ダークボム)


 魔法を唱えると無数の闇の球体がスケルトンの周りに漂うが、全て剣と魔法で消滅させてしまった。


「爆裂弾が効かないとなると……」


 独り言をしながら魔法の準備をする。

 闇魔法とスケルトンでは少々相性が悪い。


真の悪夢(ザ・ナイトメア)


 スケルトンの周りが闇に満たされるが1秒もしない間に消滅してしまった。

 てか、骨だから寝ないんだった。(てへっ☆)


「身体強化からの全力兜割りッ!」


 全力でスケルトンの後頭部に攻撃を直撃させるがよろめきもしなかったが兜を割ることはできた。

 当たり前のように反撃が返ってくる。


「大会の時はこれだけで勝てたのに……」


 疲れ気味にそう呟くと深呼吸をした。

 帰ったら心の疲れを癒さなければ……。


「少し本気を出すぞ」


 視界は紫色に変わっていた。


悪魔の領域(デーモンフィールド)


 辺りが闇に覆われる。

 その闇を斬ろうとスケルトンが動こうとするがその前に俺の魔法が発動した。


地獄門(デスゲート)


 そう唱えるとスケルトンは塵になっていた。

 これを使わせるとはなかなかの強者だった……。


「やっと終わったぁ」


 満足してから少し経つとセアが戻ってきた。


「バロン様、これで依頼達成ですが、討伐の証はどうするのですか?」


 あ、やべ……。

 立ち上がり、スケルトンの塵をかき集め小瓶の中に入れた。


「まあ、これでいいだろう」


 苦笑い気味にそう言うとセアはため息をした。


「とりあえず、ギルドへ行くぞ」


 セアは無言で頷き、2人は街の路地裏へと転移した。


         ◆◇◇◆


 ギルドへ入ると真っ先に受付のアスリの元へ行った。

 早く家に帰って心の疲れを癒すんだ!


「ご要件はなんでしょうか!」


 元気に笑顔でアスリはそう言った。


「依頼の引き受けと依頼の達成報告にしに来ました」


 バロンがそう丁寧に言うとアスリは「どの依頼ですか?」と聞いてきた。


「その依頼がこれで、この依頼の討伐の証がこの瓶になる」


 そう言うとエンペラースケルトンの依頼の紙とスケルトンの塵(討伐の証)が入っている小瓶を出した。


「SSSランクの依頼ですか!?」


 アスリはギルド全体に聞こえるような大声で驚いていた。

 ギルドの空気が(どよめ)いた。

 これくらいは普通じゃないの?


「でも、ギルドの……少々お待ち下さい」


 アスリは少し狼狽(うろた)えたあと受付の奥の扉にへ入って行った。


 3分程でアスリはジョンを連れて戻って来た。


「エンペラースケルトンを倒したというのは本当か?」


 ジョンは少し睨みながらそう聞いた。だからそれ、ちょっと怖いって。


「はい、本当ですよ」


 怯むことなく答えた。もちろん、笑顔で。


「嘘はついてません」


 アスリが首を横に振りながら言う。


「本当はギルドの規定でFランクでSSSランクの依頼を受けることは出来ないが今回だけ特別にしよう」


 ジョンは少し悩みながらそう言った。

 やったね!


「ありがとうございます」


 笑顔でジョンにお礼を言った。(これくらいは当然だ)

 計画通りにSSSランクの依頼を達成できた。


「こちらが依頼達成の報酬になります!」


 アスリが元気にそう言いながら手のひらサイズの袋を手渡した。ジョンと話をしている間に準備をしたようだ。


「ありがとう」


 袋を開けると白銀貨が10枚入っていた。

 え……?


 ━━━━この世界のお金について━━━━


 久しぶり? それともさっきぶり? 僕の出番だよ!


 この世界のお金について話していくよ!


 この世界は銅貨、銀貨、金貨、白銀貨があって白銀貨以外は小銅貨、中銅貨、大銅貨のように大中小があるよ!


 君たちの世界の値段にすると小銅貨が1円、中銅貨が10円、大銅貨が100円と小→中→大と1桁ずつ価値が上がっていくよ! ちなみに大金貨が1億円になるよ!


 白銀貨は1枚で約100億円になるよ!


 今回はここまで! またね〜!


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「……これ間違えてないですか?」


 セアが袋の中を見てそう呟いた。


「いいえ? 間違えてませんよ。報酬は白銀貨10枚ですから」


 アスリがそう言うとセアは依頼の紙を見て、絶句していた。


「バラン様、この依頼の額をしっかり見たんですか?」

「……」


 セアがそう聞くとセアから目を逸らした。

 ごめん。まじでそこは読んでなかった。


「とりあえずこのお金の内の5枚はセアのってことで」


 セアに白銀貨5枚を渡した。

 俺は魔王だ。こんなに要らん。


「私は周りの骸骨兵を倒しただけですからこんなに頂けません!」


 セアはキッパリと断った。


「骸骨兵を倒してくれなかったら、スケルトンに集中出来なかったよ? 使わないならお母さんとかに仕送りすればいいし」


 セアは仕方なく白銀貨を受け取った。

 これでセアも共犯っと。なんの共犯かは知らんけど。


「あと、お2人はFランクからBランクへランクアップしました!」


 アスリは2人の会話の間を見極めて話に割り込んだ。


「さすがに上がりす……」

「これくらいでも足りないくらいです!」


 言葉を遮り、ハッキリとそう告げた。

 でも、そんなに上がっちゃったら目立つじゃん!


 まあ、仕方ないか


 時刻は午後7時過ぎだったのでアスリに別れを告げ、魔王城へ帰った。


         ◆◇◇◆


「ただいま〜」


 疲れ気味に言うとメイラが近寄ってきた。

 アモネは何故か仕事用の机の椅子に座っている


「お兄ちゃん、セアさん、おかえりなさい」

「バロン、セア殿、おかえりなのだ!」


 メイラが嬉しそうに話を始めた。


「バロン! 今日、ギルドの方でSSSランクの魔物を2人で倒してFランクからBランクに上がったのパーティがいるようなのだ!」


 メイラは興奮気味にそう話す。


「へ、へぇー。そんな凄いやつがいるのかー」


 かなり棒読みでそう言った。


「む? バロンなんか様子が変だぞ?」


 そう言ってメイラは近づいてくる。

 まさか、バレた?


「いや、なんでもない」


 目を逸らしながらメイラに言った。


「なにもないならいいのだか……そうだ! バロン! 今度一緒に探しに行かないか?」

「え、えっとそれは……」


 狼狽えてしまう。自分のことをどう偽れと?


「ダメだろうか?」


 メイラは少ししょんぼりしながらそう言った。

 そ、その顔はずるいな……。

 様子は遊んでもらえなくて落ち込んでいる犬、細かく言えば落ち込んでいるトイプードルのようだった。


「わ、わかったよ」


 メイラの頼みを承諾してしまった。

 そうだ。忘れたことにしよう。うん、もう記憶はありませーん!


「終わったぁ!」


 アモネが大きな声でそう叫んだ。


「ど、どうしたんだアモネ」


 アモネは駆け寄ってきた。


「お兄ちゃん! 書類の承認終わらせたよ!」


 アモネが元気にそう言う。

 うちの妹が超有能なんだが!


「ほ、ほんとか!? ありがとな」


 アモネの頭を撫でた。

 これは昔からの決まりというか癖だ。


「えへへー」


 アモネはとても満足そうだ。こっちは猫だな。

 じゃあ、セアは動物で例えるとなんだ?

 まあ、いつか分かるだろう。


「お兄ちゃんにお願いがあるの」

「ん? なんだ言ってみ?」


 このとき、アモネが頼んだことが後にセア、アモネ、メイラの3人のラブコメの幕開けになることをまだ4人は知らなかった。


 ……まじ?

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