日本の未来....
連載希望ですので、今は、なんともいえませんが、
頑張って書いた物語ですので、ぜひ楽しんで頂けたら、光栄です‼︎
煙幕
この国、日本は江戸時代後期から、煙幕、いや煙幕とも言えぬ、パチパチとした煙幕"らしき"ものは、多くの人の脅威になった。煙幕"らしき"ものは国に必要な人物、偉業を成し遂げる事ができた者でさえ、巻き込まれてしまった。
だが、巻き込まれてしまった人達は、何か闇を抱えて、逝ってしまったのだろう。
「おい、おぉぉぉい、何度言ったらわかるんだよ...。配置は、こっちだっつうの。矢尾、煙幕防止隊によく、入れたなぁ。」
「矢尾、この資料を、早く別部署に!」
この頃新卒の、矢尾多焼は、仕事を上司から学んでいる。
「多焼、お茶っ‼︎」
「すいません...。どれもやって置きます。」
この国には、謎の煙幕があり、持っていかれた→連れ去られた巻き込まれた→殺された
という言葉ができた、そして煙幕防止隊は、持っていかれた、巻き込まれた、被害者の遺族、ともだちなど、が主に、防止隊の者達。
大体、煙幕が起きる時、周りの人も巻き込まれてしまう。
「柳原さん、別部署ってどこでしたっけ...?[#「?」は縦中横]」
その時、サイレンが鳴った、キュィーンキュィーンと音が流れている。流れている間は、防止隊のものは喋らない、サイレンが沈黙を消しているようだった。
「柳原さん、場所はどこですか?」
「あぁ、横浜の旭区だ。」
「えっとそれじゃあ...........車でいきましょう。」
柳原は、そうだよと言わんばかりに、車に振り返った。
「早く行くぞ。」
「はいっ。」
柳原と、矢尾は、急いで現場に向かった。
防止隊は、警察や救急車でもない為、赤信号を無視したり、サイレンを鳴らす事も出来ない。
「あの、僕達の部署って、東京都の23区が担当じゃないですか、どうして横浜を?」
「お前、煙幕防止隊は、いつも人で不足なんだよ。先に現場に着いたらまだ煙幕があって、死んじまった人も入れば、まぁこれは特別なケースだが、特別な、煙幕で、時間が設定されてある、煙幕でやられた人もいるんだ。」
その言葉をいう柳原は、矢尾は、物凄く強い憎悪を感じた。
それは、”自分”も同じだった、
煙幕防止隊の過去は、言ってはいけないという。鉄の掟がある。
そのあと、沈黙が続き、喋れないままでいた。
「柳原さん、ここですか?」
現場に着くと、案の定、遺体が、いくつか転がっていて、悲惨な光景だ。
「あぁ、そうだ。」
「えっと、僕らが、一番ですかね........?」
「あぁ、恐らく。処理班は、いつも先に来てるはずだがな、今日は、なんなんだまっく... 」
数分してから、処理班は、やってきた。
車から、処理班と3年生くらいの1人の子供が出てきた。
柳原は、その子供にこう言った。
「おい、今日は、どうしておそい?」
「あぁ、柳原、申し訳無い、近くで、煙幕が、あってな準備するのに、手間が掛かってじまった。」
見た目は子供なのに妙に大人びた口の利き方をしている。
「そうか、理由がわかってよかった。それに、ザジズゼゾ癖、そろそろ治した方がいいぞ。」
そう言い、遺体の方へと、歩み寄り、しゃがんだ。
しばらくすると、矢尾が、首を傾げて、小さい声で柳原にこう言った。
「柳原さん、あ、あれ……こ、子供じゃないですか、妙に大人びた口の利き方ですけど、この現場にに居ていいんでしょうか?」
「あぁ、アイツは、子供じゃない、」柳原は、それを聞いて来ることを予想してきたと言わんばかりこういった。
「そういう難病なんだ。」
矢尾は、桜小路に振替ってから、驚いたと言う顔しながら柳原に言った。
「そうなんですか‼︎そんな難病あったんですね。」
「フン、2度は言わねぇ、ちゃんと人の名前、特徴を覚えておくんだぞ。お前は、別部署も覚えてられん奴だからな。」
「はい!.............っていうか、処理班って、遺体回収担当ですか?」
「フン、本人に聞け。」
柳原は、そういうと、情報班の方へと急いだ。
矢尾は、処理班の方に向かい、桜小路に話しを聞く事にした。
「松締、あちらの遺体の処理、向島は、その隣の遺体の処理を頼む。」
桜小路は、その小さな体で部下に位置を伝えていた。
矢尾が、桜小路の方に着くと、矢尾は、しゃがみ、桜小路が持っている、バインダーを、手でクイッと下げ、顔を覗かせた。
「あぁ.........えっ......と、さ、桜小路さん......ですよね。」
「.........えっと、誰だ?」
あぁやってしまったと言わんばかりの顔をしてこういった。
「すいません...名乗っていませんでした.....矢尾 多焼です。」
桜小路は,頭を掻いてこう言った。
「フーン、多焼か....今問題になっているキラキラネームか、.....よろしく、矢尾 多焼。」
その日は情報班と処理班に任せ車に乗って柳原と矢尾は自分の部署に帰って行った。
「あーそういえば桜小路さん下の名前直名乗っていませんでしたね。」
「はっ、お前何を言ってやがる俺の下の名前もしわからんねぇだろうが。」
「はっ、た、確かに、そうですね。」
「でもな、下の名前なんか名乗らなくても大丈夫なんだよ。上の名前で呼べばいいしな。」
矢尾は、前を見たまま自分の顎に、手を添えると、
「でも、一応同じ、仕事仲間ですから、名乗りましょうよ!」
柳原は,ゾッとした目で、矢尾を見た。
「すまん、俺は無理だ、本当に、すまん。」
柳原は、何かを恐れるように、そう言った。
(あっ、そういえば、ディスクの名前、先輩方は、フルネームだな.....。でも、柳原さんのディスクは、苗字だけだったような.....?)
矢尾は、柳原がどうしてそんなに下の名前隠しているのか?という事を頭が、巡った。
(もしかして、下の名前が、無い、とか、俺と同じでキラキラネームとか、女子っぽい名前とか?かな?)
矢尾は,そう柳原が下の名前を名乗らない理由を、考えては,みたが結局自問自答で終わった。
そんな事を考えている合間に、23区担当署に、戻った。
扉を開けると、
「矢尾、はぁはぁ、今夜打ち明け、あるんだけど、来る?」
矢尾が、戻って扉を開けると、同僚の、刻刀 駐兵が何故か疲れた、様子で現れた。
「うん!打ち上げいきますよ!」
「あぁ、はぁ、わか、はぁ、った」
「どうしたんですか、刻刀、凄く疲れているみたいじゃないか?」
「はぁ、ちょ、笑わせんなし、フッハハハハ、あんたが、桜小路さんの、下の名前聞き出そうとして、桜小路さんに、付き纏ってたんだろっ。」
「......あ、あれ?そうだっけ、忘れたわ。」
30分前
「矢尾、すまんが、着けてくるのやめてくれんか?」
柳原は、下の名前を言う事に、酷く躊躇していた。柳原は、後輩に、腰を低くして頼んでいるのだが、矢尾は気づいていない。矢尾は、探究心で心は満タンだった。
「嫌です。下の名前知るまでは。」柳原の後ろの角に隠れながら言った。
(はぁ、俺の下の名前だけは、いいたくない。知らなくても良いじゃない。ったく。)
そう思いながら、建物内を走り回っている。
(はぁ、はぁ、さすが、柳原さん、めちゃくちゃ速い。)
と思いながらも走っている。
その頃、柳原は、
(クソッ、やっぱり、若い者の、走りには、負ける。)
そう思いながら、走っていると、ガンッ、柳原は、何かにぶつかってしまった。
「すいません、急いでいぃ...」
「すいません、走ってぇ.....」
二人共、言いかけた事をやめ、二人は、睨み合った。
「あぁ、お久しぶりですねぇ、木栄さん...。」柳原は、木栄を睨みながらも、敬語で、話している。
「あぁ、こちらこそ、お、ひ、さ、し、ぶ、り、ですねぇ。」
(ちょっと‼︎嫌な予感しかしないんですけど....)
そうすると、木栄が、柳原の肩を叩くように、手を置いて、不気味な笑みを浮かべて、こう言った。
「すいません〜、手が滑ってしまって〜」
しばらくして、柳原が、木栄の、頭を殴るように、手を置いた。
「あぁ、ごめん、こちらこそ手が滑ってしまって...」柳原は、そう言いながらも、不気味な笑みを浮かべて木栄を見た。
しばらくして、刻刀が通りかかった。
「え.........っと、どう言う状況なんでしょうか?」
二人は、手を離して、刻刀の方に振り返った。
「はっははは、両手が滑ってしまって...」
「あぁ〜、柳原の言う通りだ、ははは。」
「.........俺ここにいるんで、続けて下さい。全力で止めるんで」
「って言う事があったんだよー。お前もいたけどな。」
矢尾が、不思議そうな目で、刻刀を見た。
「おい、それ、俺が追いかけ回してた事無関係じゃね〜かよ。」
「おっ、た、確かにメンゴ、メンゴ〜.......あっ、そういえば、...」
「ん?どうした?[#「?」は縦中横]」
「だから、木栄さんから、聞いたんだけど....」
キュイーンキュイーンとその時サイレンが、なった。
「ちょっと、俺、さっき事件現場行ったばっかりなのに.....。」
「ちょっと何言ってんだよ。お前は、さっきの、事件の事まとめるんだろっ。」
「そうだった....、じゃあ、お前と.....お前誰と行くんだよ。」心配そうな目で、矢尾は、刻刀を見た。
「う〜〜ん、多分だけど、移動で来た、木栄って人だと思う。」
「......ッ、ハハハハ、頑張ってねぇ〜、行ってら。」
「おう‼︎」
次回 刻刀と木栄 〜柳原フルネーム明かされる⁉︎〜
楽しんで頂けたでしょうか?
連載していきますので是非また読みに来てください‼︎