表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/67

第26話 不思議な落し物

 喜んでいるとの予想に反して、代理人は戸惑ったような様子だ。


「大変嬉しいことなのですが、なぜ突然の依頼を引き受けてくれたのです?」


「魔物から、人々を守りたいと言ったでしょう?」


「そう言えば、そんなこと言いましたね」


「その言葉に、感銘を受けたんです」


「報酬よりも、名誉を重んじる方ですか。こちらとしても歓迎です」


 安心する代理人。


「依頼も約束事も、中身は変わっていません」


「魔物を討伐したら、外に戻って休めばいいんですよね?」


「その通りです。前回のように手早く済ませると、報酬を上乗せします」


「報酬は魅力的ですけど、確実な討伐を優先しますよ」


「約束を破らない限り、あなたの自由です。お好きにしてください」


 満足する代理人。


「今回は、前回とは逆になります」


 下水道に降りると、代理人は左右を示す。


「我々は、右に向かいます。あなた方は、左に向かってください」


「わかりました」


「期待していますよ」


 前回とは異なり、見送りという名の監視はなかった。


「ダーリン、おとなしいですね?」


「それこそ、代理人の望みだからだよ」


「代理人に従順だから、今回も選ばれた?」


 指示された通り、左に向かう。


「今回は、その思い込みを利用する」


「依頼を達成した後に、連中の後を追うんですね?」


「信頼を勝ち得るためにも、迅速に依頼を達成しようぜ!」


 皮肉交じりに、目標を掲げる。


「探索は俺とスラマロが担当するから、ゴレスケは清浄に集中してくれ」


 準備を整えると、奥に進む。


「ネズミ?」


 狭い通路を抜けると、広い場所に着く。

 そこには犬ぐらいの大きさの、黒いものが集まっている。

 ただし、その見た目は犬というよりもネズミだ。


「ジャイアントラットですね」


「もう少しひねろうぜ」


「マロは、苦情担当じゃないですよ!」


 抗議するスラマロ。


「そういうダーリンは、どんな名前がいいんですか?」


「G・ラットとか」


「パクリですよね!」


 憤慨するスラマロ。


「そんなことよりも、目の前の敵に集中しようぜ!」


「先に言い出したのは、ダーリンですよね!」


 ブルブル!


 口論を仲裁するように、ミントアミュレットが震える。


「叱られたな」


「叱られましたね」


「ゴレスケに負担をかけないためにも、依頼を達成しよう」


「ジャイアントラットの強さは、ジャイアントバットと同じぐらいですよ」


 叱られた俺たちは話を先に進める。


「でも、ネズミの魔物らしく数だけは多いな」


「下手に突っ込むと、囲まれてやられますね」


「それなら、どうする?」


「集団戦に特化した武器に変化します」


「行くぞ!」


「ほーい!」


 息を合せる。


「「『性質変化』!」」


 次の瞬間――


 スラマロの変化した武器は、ブロンズスピア!


「スピアの戦闘特技は、スウィングですよ」


「スウィング? マナスウィングだろ」


 確認を済ませると、ジャイアントラットの群れに突っ込む。


「マナスウィング!」


 ポーン!


 数匹のジャイアントラットをまとめて弾き飛ばす!


「一閃かよ!」


「一閃ですよぉ!」


 驚く俺と、喜ぶスラマロ。


「チュー!」


 敵の存在に気づいたらしく、ジャイアントラットは牙を剥く!


「一気に倒すぞ!」


 牙を避けつつ、群れの中に入る。


「マナスウィング! マナスウィング! マナスウィング!」


 ポーン! ポーン! ポーン!


 玉突きみたいに、ジャイアントラットを弾き飛ばし続ける。


「チュー……」


 鳴き声を残して、ジャイアントラットは次々に通路に倒れ込む。


「依頼達成だな?」


 見渡すと、すべてのジャイアントラットが死んでいる。


 その時、心地よい音色が聞こえ始める。


 テレテレッテッテッテー♪


「「「レベルアップ!」」」


 ゴレスケも加わり、成長を喜ぶ。


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 名前・アルト

 職業・レジェンドテイマー

 レベル・8

 攻撃・170(レベルアップによる能力値上昇+10)

 防御・170(レベルアップによる能力値上昇+10)

 敏捷・170(レベルアップによる能力値上昇+10)

 魔力・170(レベルアップによる能力値上昇+10)

 技能・性質変化

    レジェンドの眼光

    レジェンドの御手

 耐性・レジェンドの証

 契約・あり


 名前・スラマロ

 職業・イータースライム

 レベル・8

 攻撃・80(レベルアップによる能力値上昇+5)

 防御・80(レベルアップによる能力値上昇+5)

 敏捷・80(レベルアップによる能力値上昇+5)

 魔力・230(レベルアップによる能力値上昇+5)

 技能・大食い

    武器化

 耐性・毒耐性

 契約・あり


 名前・ゴレスケ

 職業・エレメンタルゴーレム

 レベル・8

 攻撃・85(レベルアップによる能力値上昇+5)

 防御・85(レベルアップによる能力値上昇+5)

 敏捷・85(レベルアップによる能力値上昇+5)

 魔力・155(レベルアップによる能力値上昇+5)

 技能・精霊の加護

    防具化

    アーティファクト化

 耐性・麻痺耐性

 契約・あり


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲


 今回もレベルが上がって欲しい。

 その期待通り、レベルは上がっている。

 今後も順調に成長して欲しいなぁ。


「戦利品を探そう」


「探したいけど、大変そうですねぇ」


 ブルブル!


 迷っていると、ミントアミュレットが震える。


「落し物……?」


 ミントアミュレットの照らし出した先には――


 真新しい人形。


「本当に落し物か?」


「お金になりそうですよね?」


「貰っておこう」


 俺は困惑しながら、区切りとして戦利品を回収した。

 お読みいただき、ありがとうございます。

 落し物は、伏線ですね。

 その所有者に注目してください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ