背負いし者たち
初めての投稿です。日本をテーマに戦争をえがきます。随時更新しますのでよかったら読んでください!
西暦 5318年 今より約3000年前宇宙で生じた衝撃波により人類は特殊な能力を有した。その力を人類はこう呼んだ「フォルテギア」と。
「あー寝た寝た。もう昼か。ラーメンでも食い行くか。」
ぼさぼさの青髮を乱暴に搔きむしり、とぼけ顔で起きたのはこの物語の主人公 軍事学校に通う18歳 鬼月 真也である。
「塩ラーメンにするか、豚骨か悩むとこだな〜?
ん?」
その時、腕につけていた腕時計にピロンと音を鳴らし連絡が入った。
「あっ!もう昼だよ!?2日目からもう遅刻?早く来ないと!教官に怒られるよ!?」
「ん?誰だっけ?お前」
「え〜!?覚えてないの?真也くん!同じクラスで隣の席の 雪乃 サリだよ!」
「う、あ、あぁーはいはいはいあれだよねうんうん。」
「覚えてないならいいよ!もう!もう忘れないでね!」
「わりぃーわりぃ。今行くわ。」
真也はすぐに身支度を整え学校へ向かった。
「あーついたついた。うーす。」
「あー!やっときた!もう本当に遅いんだから!早く座りな!」
そこには、先程の通話で聞き覚えのある声がした。
ピンク色の長髪がひらひらと舞い満面の笑みでこっちをみていた。
「おっ、サリか。おはよう。」
「う、うん!おはよ…ってもう昼だよ!」
突然の名前呼びにサリは少し頬を赤らめながら明るく答えた。
「おし、お前ら全員席につけ。午後の講習を始める。
ん?きたか。」
黒髪で大柄の男が颯爽とはいってきて、真也の存在に気付いた。
「2日目から遅刻してきたのはお前で二人目だ。軍を舐めてるのか?」
「いや〜申し訳ないっす教官。寝坊してたらこの時間でした。」
右手で頭をボリボリ搔きむしり面倒臭そうにこたえた。
「ほう。反省する気もゼロか。まぁいい。時間もない。さっさと座れ。」
真也は言われた通り席に着く。
「ちょっとちょっと!しんや!」
隣に座るサリが真也に耳打ちしてきた。
「だめだよ!あんな態度じゃ!ちゃんと悪いことは謝らないと!」
「わりぃわりぃ。これから気をつけるよ。」
またしても真也は適当にこたえた。
「では、午後の講習ではこれからの流れ 今の現状など様々な事を説明する。お前らも知ってるいると思うが約3000年前には200程の国があったが今やたった20の国しかない!ここ日本もいつ他国から攻撃を受けるかわからん。そこでお前らに求められてるのは力だ!
各国の防衛力というのはフォルテギアを有して以来、個の力によるものだ。今日本の防衛力は世界で10番目だ。まーこれは個人に基づくものだから、お前らが意識するべきは個人防衛力ランキングだ。ランキング100位以内ともなると一人で一国を滅ぼせる程の力を有していると思え。日本の個人最高位は16位、まーそこから同じ国のやつを抜いて考えて上から10番目ということだ。しかし50位から上のやつは誰が一番強いかは明確にわかっていない。だから未だに20の国が存在してると言うことだ。しかしだ!だからといってぬくぬく過ごしてるわけにはいかん。お前らには即刻力をつけて前線で戦ってほしい。まー口で言っても伝わらんから今から移動するぞ。」
一同を言われた通り軍の施設の訓練場に移動した。
「よし、お前ら。主に軍の任務は4人1組で任務にあたる。フォルテギアを有して以来ミサイルなどの兵器は意味をなさなくなった。まー説明はこのぐらいにして、よしお前らファルテギアを使い武器を具現化しろ」
一同はフォルテギアを使いそれぞれが持つ武器を具現化した。具現化された武器は多種多様だが、主にわけると 剣タイプ 銃タイプ 杖タイプである。
「よしお前ら具現化したか。次はそれぞれのタイプにわかれて講習を行う。お前ら入ってくれ。」
教官がそう言うと、赤髪の男と銀髪で長身の男そして
薄紫色の長髪をした女が入ってきた。
すると赤髪の男がクラスの前に立った。
「やぁ!どうも、こんにちわ。僕の名前は神崎 ユーマ。剣タイプの教官だよ!」
続けて銀髪の男たちも自己紹介をはじめた。
「俺の名前は八神 シンだ。よろしく。銃タイプの教官だ。」
「私の名前はリーデュ・アルシア!アルシアって呼んでね!杖タイプの教官だよ」
3人の紹介が終わったところで火神教官は再び前にたった。
「今紹介した通り、お前らの教官だ。これより各自別れてそれぞれの教官の指示に従え。以上だ」
一同は言われた通り三つにわかれる。
「あ!ちょっとちょっと!真也〜!真也は何タイプなの?」
移動しようとした真也をサリが引き留める
「ん?俺は剣タイプだ。お前は杖タイプか。」
真也はサリの質問に答え、彼女が持っている武器を見て杖タイプだと判断した。
「そうだよ!杖タイプなの!意外だった〜?」
「別に。」
「あ〜冷めたい反応!」
微笑みながら問うサリに対し冷たく返す真也。その反応にサリは少し残念そうにしながらすぐに笑顔を取り戻した。
「じゃあ!また後でね!」
剣タイプである真也と他の生徒は神崎教官の前に集まっていた。
「よし!全員集まったかな。じゃあ説明に入るよ!っていうか説明する事なんてあんまりないんだけどね」
神崎は少し苦笑いをしながら説明を進めた。
「まず火神教官からあったように任務は主に4人で行われます。その中で剣タイプは敵国と衝突した時に敵に直接攻撃する近接タイプなんだ。だから求められるのは剣術は勿論、体術も求められる。まーその辺は訓練で覚えていくしかないんだけど…今君達が具現化した武器でこの施設ぐらいは真っ二つにできるかな?」
神崎は微笑みながらそう皆に問う。
「当たり前だ。」
即座にそう答えたのは、同じクラスで大柄で筋肉質な坂上 猛であった。
坂上の具現化された武器は剣というよりどちらかというとオノのような形状をしていた。
「うん!まーフォルテギアで具現化した武器ならできて当然だね!でも実戦の時はもっと強くならなきゃだめだよ!その為に日々の訓練を怠らずにね!」
神崎はそういい。皆の具現化された武器をみていった。
すると真也の前で立ち止まった。
「へぇー!日本刀の形をしているタイプは珍しいね!
僕もみるのは二度目だよ!」
珍しいそうな眼差しで真也の具現化された武器をみていた。
「そうですか。まーでも、具現化された武器なんて1つとして同じものがないじゃないですか。どんな形をしていても珍しくないですよ。」
真也は冷静にそう答えた。
「まー確かにそうだね!さぁ!あーもう時間か!
訓練もやりたかったんだけど、今日はこの辺にしとくか!はい!今日は解散!」
神崎にそう言われた真也たちは施設を後にし、それぞれの自宅へ帰っていった。
「おーい!真也〜!待ってよ。一緒に帰ろ?」
帰宅途中の真也をサリが小走りで追っていった。
「どうだった?剣タイプの講習」
「特に変わった説明は受けてないな。」
「ふーん!こっちは杖タイプの説明だったんだけどさ、杖タイプが使える魔術なんだけど攻撃魔法 防御魔法 回復魔法の3つにわかれててさ、人によってどれが得意かわからないから明日、それの適性検査をするんだって!楽しみだな〜」
「ほー。ま、なんでもいいだろ。」
子供のような笑顔で話すサリに対して真也は素っ気なく返す。
「明日は寝坊しないでね!真也がこないと隣がいなくて暇だもん!絶対来てね!バイバイ〜」
お互いの分かれ道につきサリはそう言ってわかれる。
これからの日本の将来を担う若者たちそのもの達に与えられた力と使命その運命が今始まろうとしていた。
まだ序盤の序盤なので次回に期待してください!