第1章 第1話
第1章
第1話
よく晴れた、冬のとある日、貴族の家に子供が1人生まれた。
「ーーおぎゃぁぁぁああ!!」
「奥様!生まれましたよ!元気な男の子です!!」
抱き上げられた子供のそばには、輝くような金髪で、エメラルド色の両目を持つ人が、いた。この子供の母親である、レクラエル=エルガストである。
「はぁ...はぁ...エミル、私の子供を、見せてちょうだい」
エミルと呼ばれたメイドは、優しくレクラエルに子供を差し出した。
「あぁ、なんて可愛いのかしら。とても愛しく感じるわ」
子供は安心したのか、穏やかな顔で眠ってしまった。
「この子の名前、グラム、グラム=エルガストにしましょう!」
「はい!いいお名前です!!」
こうして、ここ魔導国ハルフレアスにグラムが生まれた瞬間だった。
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この世界では、5歳になると教会に行き自分の自分の魔力の量を、計りに行く伝統がある。
そして、5歳になったグラムもその日家族である、レクラエルと、その夫であるクライス=エルガストと一緒に教会に来ていた。
「グラム、教会に行くのは楽しみ?」
「うん!!お父さんみたいにカッコよくなりたい!!」
「はっはっは!グラムは嬉しいことを言ってくれるな!だが、お前は俺の跡取りになるんだから、しっかりしないとだめだぞ!」
「わかった!!」
そして、グラム達は教会についた。
その時には、多くの子供たちが教会に来ていて、何事かと思ったクライスが、神父に尋ねた。
「ちょっといいかな。」
「!これは、エルガスト家の皆様。ようこそお越しくださいました。どうかなされましたか?」
「あぁ、何故こんなに騒いでいるのだ?」
「それはですね...」
神父が説明しようとした時、
「「「おおぉぉ!!!」」」
教会の中で、大きな歓声があがった。
「な、何事だ?」
「おぉ、また出ましたな。」
「また、とは?」
「今年の子供たちは、魔力量が多い者達が多いのですよ。そして強力な魔力を持つ子供達もチラホラいて、『新時代』とまで言われてるんですよ。」
「なんと、それはすごいな。よし、グラム!お前も計ってもらうぞ!」
「うん!わかった!!」
そして、グラム達は教会の中に入っていった。
一応初めての投稿です。
わからない点なども沢山と思いますが、頑張っていきたいので応援お願いします!