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色彩のファンタジア ~ 白と黒の英雄讃歌 ~  作者: 小塚 正大
第一章  最弱の白と最強の黒
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プロローグ 《 白と黒の邂逅 》

初めまして小塚 正大です。まず最初、この作品を読んで頂きありがとうございます。

これは、自分の処女作なので色々とおかしな点もありますが最後まで読んでもらえると嬉しいです。


 

 奥深い森の中、空に満点に輝く星空と満月。

 

 月の光が森の広場を照らし、今現在進行している事態を理解させられる。


 息を飲む音が聞こえた。身体から冷や汗が止まらない。下半身から草の感触が伝わり、かすかに血の臭いが辺り広がっていく。


 それが、自分の口から漏れたことすらも知れず、ただ目の前の光景を眺めることしかできなかった。

 

「ギシャアアアァァァァァァーーーー!?」


 橙色(だいだいいろ)の鱗を持つ長い巨体。剣のような鋭い牙、牛ですら丸飲みしそうな(あぎと)

 全長三十メートル以上あるであろう大蛇が悲鳴をあげながら()()ぶ――光景が飛び込んきた。

 

(……アレを吹き飛ばした!? いや違う、素手で殴り飛ばしたんだ、あの子が!?)


 その人物の周囲には砕かれた鱗の欠片が降り注ぎ、振り上げられた握り拳を下げ、辺りを見回す。すると、後ろにいる白夜の気配を感じ振り返る。


 尻餅(しりもち)ついて、口を開け驚愕する自分と視線を交わす。


「おい! そこの小僧。さっきのアレはなんじゃ?」

 

 眉をひそめ覗かせる横顔、一瞬、男の子かと思ったがその声を耳にして、初めてその人が女の子だと気付く。

 

「……おい、聞いておるのか小僧?」

 

 少女の見た目は十六、十七といったところか。身長は自分と比べて頭一つ分低いくらい。


 紅玉(ルビー)のような淡い赤色の瞳。彫像みたいに整った顔立ち、淡雪(あわゆき)のような綺麗な肌。

 

 月の光に耀(かがや)白銀(しろがね)色の短い髪に牡牛のような角。


 力強さ感じさせる声、可憐(かれん)凛々(りい)しい中性的な少女の横顔。


 美人は見慣れていた筈の自分ですら見蕩(みと)れるぐらいだった。


「おい小僧! 貴様、いつまで(われ)を無視しておるつもりじゃぁ! はよ、返事せんか!」


 いつの間にか正面。(けわ)しい目つきで少女は腕を組んで白夜を睨みつけていた。


「あ、はいぃっ!?」

「……うむ、ようやく返事したか。それでお主、名はなんと言うんじゃ?」

 

 少々不満げだったが少し考えた後、少女は満足げに口を緩ませ、尋ねてきた。


「え、名前ですか?」

「そうじゃ、お主の名を聞いておる。……名無しでは無ればあるじゃろう?」


 突如、目の前の少女が殺気を放ち、拒むこと許さない雰囲気をかもし出した。


「はい!? 僕は白夜(はくや)……天城(あましろ)・白夜です! ……ところであなたは?」

 

 その殺気に、ビクビクと怯えながら白夜は名乗り、目の前にいる少女に問い返す。

 少女はしばらく思案したあと、腕を組んだままドヤ顔を作り――


「フフ、我か? ……我の名はクロア! 

 七罪魔王が一人――クロア・ノース=スペルビア! 

 人は我のことをこう呼ぶのじゃ、傲慢の魔王クロアとッ!!」 


 自信満々にそう叫んだ。そして、傲慢の魔王と名乗った少女――クロアは「フフフ、どうじゃ?」と白夜がどんな反応しているのか眺めた。


「………はぁ? 魔王? 誰が?」

 

 呆気(あっけ)にとられ、気のない返事(へんじ)してしまう。

 そんな白夜の見て、期待していた反応とは違ったのか、クロアはつまらなそうに口をとがらせる。


「なんじゃ、つまらんのう~。お主の目の前におるではないか(われ)じゃ」

「ええっと、アメリカンジョークみたいな冗談だよね?」


 冗談と思い苦笑する白夜。真意の確かめるため、クロアを見つめた。だが、


「あめり? なんじゃそれは? 食べ物の何か……」


 言っている意味が解かっていないようで、クロアは首をかしげる。


「――っておい!? 冗談でもないぞ!」


 すると、何故か白夜が本気で信じていないと、察して怒鳴ってきた。


「いや、違うから食べ物じゃないから!! ……そのあなたがあのクロア(・・・・・)なんですか?」

 

 咄嗟にツッコんでしまった白夜は(あわ)てて、(おそ)(おそ)る聞き返す。

 目を閉じてう~む、と唸りクロアはしばらくして目を開けた。


「どのクロアかは知らんが? 少なくとも我の知る限り、我以外のクロアの名は聴いたこともないじゃが?」


 魔王(クロア)は平然と真顔(まがお)で言葉を返す。


「はあぁ!? ウソでしょ、君が!?」

 

 もう何度目になるか、仰天(ぎょうてん)する白夜。その様子をクロアは不思議そうに眺めていた。


(ええぇぇぇぇぇ! 何が起きたの!? 助けてくれた人がジャンが教えてくれたあの魔王? だ、ダメだ、状況が深刻すぎてもう何がなんだか訳が分からないよ!)


 と、現在の状況に混乱した頭を悩ませながら、白夜はこの事態の原因でもある過去。一ヶ月前に起きた不幸なまでの経緯を思い出すと同時に、


 ドオオオオォーーーォン!!!


 近くで巨大なモノが落下し、轟音と共に小規模な地震が引き起こした。


 それが(ハクヤ)(クロア)邂逅(かいこう)、初めての出逢いであり響き出す運命の歯車(オルゴール)序曲(じょきょく)


  白と黒(色彩)の物語の一貢(ページ)が今、紡がれ始める。

お読み頂きありがとうございます。素人作なの色々と間違いや解りづらい文章のあるとも思いますが試行錯誤しながら頑張っていきます。ご感想やご指摘、評価などを貰えると嬉しいです。今度ともよろしくお願いします。


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