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残酷な世界を謳歌  作者: やきそばへっどふぉん
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幻覚??

どーも。やきそばへっどふぉんです。

今回が初めての投稿になります。

もし、誤字脱字等ありましたらご連絡ください。

おやすみなさい。   


          2/29 AM4:00 やきそばへっどふぉん


この世界は残酷だ。

一日で何十、いや何百人と死んでいる。

そこには慈悲も選択肢も対抗手段もない。

人に与えられるものは内容も量も質も違う。

しかし皮肉なことに死だけは遅かれ早かれ皆平等にやってくる。

死の上で成り立っている商売、ビジネスも多い。

それは決して悪いことではないけども。




     この世界は残酷だ。本当にどうしようもないくらいに……


 




 「友ー?起きなさい?もう時間よー。」あー、もう朝か。僕は学校に行く準備をするために寝床を抜け出た。今日は近所の幼なじみと登校する約束をした日だ。いつもより早く家を出なければ。そんなことを考えながら階段を下りる。

「おはよう。母さん。」

「おはよう、友。朝ごはん出来ているわよ。

           弁当のおかずは出来てるから、自分で詰めてちょうだい。」

「あいよ。その前に顔洗って来る。」

僕はいつも通り洗面所に向かった。適当に顔を濡らし、それから顔を泡で包んでいく。そして、水で泡を流す。朝に顔を洗うと何となく気分が晴れる。いつも通りの朝だった。だったのだ。顔に泡が残っていないか確認するために、鏡を見た。しかし、鏡に映る顔に視線は行ってなかった。自分の顔より奥にある、鏡に映る窓に目は釘付けになっていた。

なぜならば…

 

 





その窓は赤い油性絵の具で塗り潰されていたからだ。




……!!!

驚きで呼吸が止まった…しかしその光景は瞬きと同時に消えいつもの青空が写っていた。

……………………思考に空白が生まれる。

何だったのだろうか。

       疲れているのか…?

    いや、疲れていたとしても幻覚というものはあんなにはっきり見えるのか?



何よりその光景にどこか親しみを持っていた僕がいた。




どういうことなんだ?いくらなんでもあの光景を昔見たことはなかったし。親しみがあるって。でも確かなことなんだ。あの時驚く自分と安堵する自分が居て、そうまるで自分が二人いるみたいに。もう一人の自分?一体誰だそいつは?そんなのがいるはずがない。いていいわけがない。とりあえず、今は疲れているんだ深呼吸をしよう。このままではきっと自分が壊れてしまう、落ち着け自分……


「ふぅ…」


っと、今日は幼なじみと学校に行く約束だった。早く行かなければ。

「あんたー。朝飯はー?」「わりぃ。母さん。急いでるから、コンビニで買うよ。」「わかったー。気をつけて行くのよ。朋ちゃんによろしくって伝えてね。」「あいよー。行ってきまーす。」何気ない母との会話のやり取り。それでも今の自分はこの日常に安心を覚えた。

 




「おっはよー!友くん!おはようございます!友くん!おひさだね、友くん!いやー君の顔をまた見られて私は幸せだよお。スリスリ」

「スリスリじゃない。僕にくっつき過ぎだ。そもそも、土日あってないだけじゃないか。僕は戦場にも行ってないし。とりあえず離れて。」

「えーー!!せめて、手を繋ぐことぐらいいいよね?ね?」

捨てられてた小動物のような顔で近づいて来る。

その捨てられた子猫のような顔はずるい。

「あー、もうわかったよ。ほら手だして。」

「あ!今日は自ら手を差し伸べちゃうの?!大胆だねえ、私また君に酔いそうだよ!」

結局のところ朋の可愛さには勝てなかった。この幼なじみは佐久間朋(サクマトモ)といい、三軒となりの家に住んでる。見た目は純粋な高校生だが性格としては小悪魔に近いのだと思う。少なくとも僕の経験では。


「早く学校にいこっ?」小悪魔な彼女は僕の手を引いて学校へと進んでいった。

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