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ジシン
他人に触れることは難しいけれど
自分に触れることもとてもこわい
真意はいつも
有耶無耶に伏せてあって
本心はいつも
それっぽいことを紡いでいる
“ 私は何を考えているんだろう ”
なんて、時々わからなくなって
こうして言葉に出してみる
大声で叫んだり
小さく飾ったり
努めて笑顔で
不本意に涙が
自分の心に手を突っ込むのは
胃が抉られるように痛いけど
責めるでもなく
誇ることもなく
ただ、その存在を認めてあげるだけで
自分はどれだけ救われるだろうか
ただ、その自身を認めたら
自信と呼べる日が来るだろうか