表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/33


五線譜に囚われた空の下

小鳥の影は音になる


詩集の栞を捨てながら

僕は白のカップを口にする


胸の内を蹂躙するような痛み

呼吸を捩じ伏せる圧力に追われ


毎日の終始はベットの上


真っ青なシーツを天井に広げ

真っ白なペンキを打ち付ける


僕の知る空はそんなもの


この世界がどれだけ広かろうと

僕が知りたいことは変わらない


この世界がどれだけ狭かろうと

僕が手を繋ぎたい人は変わらない


視線が翼になって翔けるとき

胸のつかえも拭われるように


また空が遠くなったとき

胸のなかみが報われるように


ときどき痛くなる君の笑顔も

ときどき強くなる君の言葉も


全部捩じ伏せて僕の一部だから


浮いて通り過ぎる僕の名前は

身体と一致しないことが多い


ただ香る 琥珀の液体に

指を馴染ませ赤い舌でしゃぶる


そろそろ

翔んでいってしまいそうだ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ