表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/25

対 面

今日中には今日中なのですが、これはひどい。


まさかこんなギリギリに更新するとは思いもしませんでした……。


只今、現在。


細身で筋肉質な男と、麒麟さんことニコが公衆の面前で喧嘩をしております。


……恥ずかしくないのかなあ。


喧嘩の始め、ボクシングなどで使うゴングが、鳴ったような気がしたのは空耳だと思いたい。


ニコは舌打ちをする。


「貴様、何故、ここにきた!!」


「迎えに決まっているだろ? 詫びがほしいなら、いくらでも詫びる。戻れ」


男は、表情なく言った。


男が何を考えているのか、あたしにはわからない。


ただかつてないほどの威圧を感じて、二人の会話を止めるのもはばかりかねた。


ニコは、その下にいたというのだから、おくびにもださず平然とした様子。


……男もすごいと思うけど、ニコもすごいと思った。


「ここでも命令するのか。詫びなど結構だ、それにしばらく我は暇をもらう。手紙にも書いたであろうが」


「……机に放り出されたあの落書きのことか?どう理解しろと」


「貴様! 我が、まがりなりにも、一生懸命、書いた文字を、愚弄するとは、何事だ!!」


「事実だ、現に周りは誰一人解からなかったぞ。誰一人、な」


「強調するな!!」


辛辣ッ!!


男が話す言葉を、一言で表すならこれだろう。


きつい。


他人事ひとごとだけど、泣きたくなった。


だけど男の言葉より何より、疑問に思うことが一つ。


……その4足で、どうやってニコは文字を書いたと。


男とニコのやりとりをしばらく聞いていると、なんだか子供が大人に食いかかっているような感じだった。


兄と妹の喧嘩のようだと思い、微笑ましく感じる。


「ああ、こんな男よりハナがよかった。ハナであれば、我を優しく労り、おやつも充実していたというのに」


「お前……結局、それか。そもそも家出の原因もこれだと思うと、呆れて溜め息がでる」


「うううるさい!! こおひいぜりいの怨みは末恐ろしいぞ!!」


……ん?


今、コーヒーゼリーって言った??


この世界に、コーヒーゼリーがあったのか。


いやいやそれにしてもニコの家出原因って……。


「下らんの一言に尽きるだろう?」


男は、あたしを見て言った。


よ、読まれてる?


……いえいえ違いますよ何も思ってないですよ。


思ってませんから!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ