転生、デュラン世界へ。
助言により、十八禁ではないバージョンを連載します。
当分内容は同じですので、よろしくお願いします。ぺこり。
追記
書き直し始めました。
長いこと、ぼーとしていた。
ぼんやりとした意識が目覚めると、俺は三歳になっていた。
……俺の名前は
神川陸弥、もしくはリュクヤ
現在、三歳…陸弥では十七歳だった。
転生…かぁ……と、シミジミ呟いた三歳のある日だった。
神川陸弥
基本は普通の高校生だった。
趣味は料理
特技も料理
和洋折衷・デザート、なんでもござれで、身内からはプロ並みの腕前と持て囃されたものだ。
勉強も運動も普通
顔立ちは……少々中性っぽいが普通だと思う。
いや、いっそのこと女に産まれてたら、美人の範囲に入っていたのかもしれないが、性別・男で、男としての骨格やら成長やらで普通に傾いた顔立ちだ。
個人的には男に産まれてよかったと思っている。
俺には一人、規格外な姉がいた。
見た目は人畜無害、ほんわかふんわかした美少女で
中身はヒーロー、老若男女を問わない人たらしで、ジゴロ
そして、おたくで腐女子だ。
男でも劣等感を感じるハイスペックな見た目と中身
同性だったら、もっと精神がねじ曲がってたか……姉の信者になってたかもしれん。
俺が料理が趣味で特技になったのも、姉と姉に影響されない強い精神をもった姉のただ一人の親友……(彼女もとんでもハイスペックな、クール系美少年と規格外な女性なんだが)が、あまり得意ではなく比べられることがなかったからである。
死んだ直後のことは、よく思い出せない。
何だか姉と姉の親友で…………俺の初恋の人、が話し合ってたような気がする。
姉に殺されたか?
俺の初恋の人の思考も、一般道からずれてるからな…崖側方面へ。
「大丈夫っ、絶対あるわよっ」
「うーん、まぁ可能性としてはあるかも」
「命の危険は少ないし、ちゃんと魔力関係は実感出来るでしょ?」
「聞いた設定だと、そうゆう人種みたいだしね」
「よし、そんじゃあやっちゃおう」
「ちゃんと魔術師になるよう祈ってね、血縁者の強い願いが大きく影響するんだから」
「おう、魔術師~魔術師~、受け~」
「受け?うん、まぁいっか……じゃあ…………」
ちょっと待って、姉の言動を「まぁ、いっか」で済まさないでぇぇぇぇぇぇぇっっっ
最後の遠くに聞こえた二人の会話は、そこで終わっている。
思い出した範囲の中でも、不安山盛りである。
この世界の名はデュラン
世界の中心には魔術師の塔と呼ばれる学園都市があり、魔術師体質で生まれた者は一流の魔術師を目指す。
魔術師体質とは、ありとあらゆる物質を魔素として取り込める体質を持つ者達のことで、一般人より長寿で美しい……らしい。
魔術師は人々を助け、ある意味毒素でもある魔素に侵された魔物を浄化し、世界に安定をもたらす者達のことである。
魔術師体質……狭量が大きければ大きいほど、大食い。
排泄器官がほとんど必要なくて、一種生殖器官と変わらない進化を遂げてる。
まだ三歳の俺の耳には、あまり詳しくは知らされることはないが、魔術師体質として生まれても、食費を稼げない経済状況の家の子は……娼館とかに売られてしまうらしい。
なにせ魔術師体質は、えっちで魔素を高められ、沢山食べなくてもよくなるのだ。
………あぁ、この設定見たことあるさ。
姉にやらされた、十八禁エログロファンタジーゲームの設定である。
そう、推測がつくだろう。
姉は腐女子だ。
見た目は人畜無害、ほんわかふんわかした美少女で
中身はヒーロー、老若男女を問わない人たらしで、ジゴロ
そして、おたくで腐女子だ。
………
見た目は子羊系で、中身は食虫花。
実は両刀で、ガチ攻め気質…あぁ、俺の歴代のガールフレンドも取られたさ、姉と鉢合わせして数時間後には姉のハーレムか信者の一員になってたさっ
「私に靡かない女の子か、ボーイフレンドなら祝福してあ・げ・る」
そんな人、姉の親友である彼女しかいねぇしっ、男なんて冗談じゃねぇぇぇぇぇぇっっっ
この世界はきっとたぶん、『デュランの魔術師』の世界。
もう一度言おう、姉に脅迫され、泣く泣く全パターンクリアしたことのあるゲームの、十八禁エログロファンタジーゲームの世界。
十八禁エログロBLファンタジーゲームの世界だ。
絶対、姉が原因だろぉぉぉぉぉぉっっ!!!
ゲーム主人公・異世界より落ちてきた男子校生(名前入力)日本の普通の高校生だったが、ここデュランの世界…魔術師の塔に、魔法陣の失敗で落ちてきた。世界を越えた影響でか、魔術師体質となる。一流の魔術師になれば、元の世界に帰れる可能性も?魔法陣を失敗した魔術師の保証人の元、魔術師の塔の一員となる。
神川陸弥・この話の主人公。理不尽で貴腐人な姉をもっていた陸弥の転生体。死の前後はよく覚えていないが、この世界に生まれ変わった原因は姉と姉の親友で初恋の人にあるらしい。