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二重彼氏  作者: 風宮吠魅
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晩御飯

 いつの間にか、教室内は、蛍光灯がついていた。 


 木下君のスパルタ具合は変わらなかったけど、段々と怒られることも少なくなかった。


 時計の短針が7時を指す。あと30分で晩御飯の時間になる。このハンバーグを食べるんだ。


「木下君、そろそろ蓋を開けていいかな?」


 私が訊ねると、木下君は笑顔で頷いた。何だかその笑顔、照れちゃうんだけど。


 私は蓋をゆっくり開ける。


 いい香りだ。焦げ臭くない。


 正直、昼も夜もハンバーグはキツいと思ってた。


 だけど、今では何だか楽しみになってる。

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