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染まる頬
木下君の話を聞き終わった時、私の顔は今までの人生で1番真っ赤になっていた。穴があったら入りたい。
それにしても部長は何考えてんだろう。急に抱きしめられたら普通セクハラだって。
「だから、俺は千鶴の事好きじゃない」
「分かったけど……何でそんなに親しいの?」
もしかして、元カノかな?
「家が隣だから」
「なるほど」
隣の部屋から器具を取り出す音がする。それを聞いて私は我に返る。
「急いで行かないと!」
「大丈夫だよ」
そんな私を引き止める木下君。
「俺達は特別行動」