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二重彼氏  作者: 風宮吠魅
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気になる。

「ちょっと。みんなうるさいよー」


 顔をしかめながら、部長が戻ってきた。その表情は照れ隠し?私には分からなかった。


「部長もババ抜きしましょーよ」


 小林先輩が笑いながら、自分の持っているトランプを見せ付ける。


「やろうかなー」


 部長は小林先輩の横に座る。そして私を見て


「鈴本もやろ?」


 そう言って手招きをする。


「はい」


 私は部長と小林先輩の間に座る。


「よし、じゃあ鈴本さんも盛り上がってねー」


「はい」


 私は笑顔を作った。告白してるの聞いたから、どう接すればいいのか分からない。


 聞かなきゃ良かった。何でこんなに気まずくならなきゃいけないんだろう。

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