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部長のマジギレ
王子目当ての3人は、王子がいないからか不機嫌になってきたようだ。
「マジ腹減った」
「ターゲットいないと入った意味ねーし」
「寝とくから王子来たら起こして」
そう言うと、茶髪の先輩は机に突っ伏してしまった。
それを見た部長は立ち上がる。そして自分の向かい側、小林と呼ばれた茶髪の先輩の後ろに立つ。
「ねぇ何してんの小林」
そう言うと、小林先輩の座っていた椅子をなぎ払った。
「んひっ」
変な声を出して、小林先輩は倒れる。
先輩は笑顔だった。この上ないほどの威圧感を漂わせていた。