Realigi 25 第二部 第二章 第三話 「わたくしの弟のことですの?」
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本土へ辿り着いたレアリーギたちは、王都ブルージャスティスを━━王宮を目指していた。
「王が、また変わった⁉︎」
「なんでも、ミザント様の弟にあたるリアライズ様が、ミザント様を殺し、ご即位あそばされたとか……」
「……弟……」
「青と紫の、不思議な瞳の持ち主だとか……」
街の者たちから聞いた情報に、レアリーギは瞳を大きく揺らす。
「……時代が……王位が、動いている……? 次々と王が……」
もしも王座に意志があるなら。
誰を求めているの……?
レアリーギ、ビリーヴ、そして、脂の色で差別されることのない世を創りたいというレアリーギの心を知り━━半ば無理やりついてくることになったヴィヴィとアクティを含む四人は、そびえる王宮インヴィンシブルブルーを前にし、息を呑む。
ヴィヴィは今はもう、令嬢然とした格好ではなく、赤を基調とした動きやすい格好をしている。レアリーギも、黄色を基調とした、街で買った活動的な服装だ。アクティは、紫や青のラフな格好。ビリーヴは、黄緑と水色を基調とした、優しい色遣いの服を着ている。
ほとんど無一文のレアリーギたちを、ヴィヴィが金銭的に助けてくれた。彼女の持っていた荷物は、アクティが返してくれたので、家出してきても貴族の令媛たる彼女には、当分の間困らないだけの金銭的余裕があった。
アクティも海賊のキャプテンだけあって、懐は暖かそうだが、サイフの紐はきついらしく、必要のない物はほとんど買わない。しかし、某宿屋に泊まった日には、なぜか、しょ~もない激安のオモチャを大量に買ってきて、「人生、ムダっぽく見えることも、案外大切だぜー? キッチリキッチリじゃ疲れちまうし。走ってばっかで、足元の花に気づく余裕もなかったり、大切なものを落としても気づかないようじゃさ、悲しいしね。余裕っつーか、時には立ち止まって周りを見たり、誰かと話して微笑んだり。そういうのも、大切だ、と思うわけよ、俺は」なとどいっていた。だが、最初ヴィヴィにはど~してもガラクタにしか見えなかったらしく、「こんな大切な時に」などといってかなり怒っていたが、レアリーキは気に入ったらしく、国のこともこれからのことも一時忘れて、心からそれらで遊んで喜んでいた。ビリーヴも一緒に遊んでいるのを見て、ヴィヴィも折れ、不承不承参加した結果、最後には一番遊び騒ぐのはヴィヴィだったりした。ヴィヴィやアクティといるのは楽しく、精神的にも、レアリーギたちは助けられたのだ。
「レアリーギが逢いに来たと、王にお伝えください」
衛兵へ、レアリーキは言った。
城へゆくための橋が、下ろされてくる。
「もう一人、神王候補はいるのだからな』
……それは、リアライズ━━わたくしの弟のことですの、ミスト……?




