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Realigi 18 転章
《よくやった、レアリーギ……。これでおまえは、自由だ》
瞳を開くと、ミストがいる。
「違いますわ……。わたくしではなく━━ビリーヴが、コーラルたちの安らかなる眠りを叶えたのです。わたくしたちは、二人で、生を望んだのです」
《まぁどうでもいい。ともかくおまえは、これであの海域から離脱した。後は、本土へ行き、王宮へゆき、現国王と邪魔者どもを倒し、おまえが王座を奪え。捨てられたおまえにとって、奴らは敵だ━━奴らは、おまえを味方とは思わない》
「ミスト……」
ベッドに横たわったまま、レアリーギは呟く。
「どうすれば、霧を晴らせるの? 幽霊海域の霧が晴れたように━━あなたの、心の、濃い、霧を……」
そのまま彼女は、再び眠る……
「ビリーヴ、ビリーヴ……ッッ!」
体を揺さぶられている。
「ん……」
瞳を開けると、そこに、ブルーアイズにブロンドの、十四、五歳くらいの天使のような少女がいた。
「よかった……ッッ、ビリーヴ……!」
自分に抱きついて、なきじゃくる少女を、ベッドの上で抱き返し、ビリーヴは呆然と咳く。
「ヴィヴィお嬢様……」




