お世話係じゃないけど!?
ちゅんちゅん、、鳥の鳴き声が聞こえる。
ついでに私のアラームの音も。
昨日あの後ぐっすり眠っちゃったんだった!
ここ数日だけで本当に色々あったなぁ。
急展開すぎる私の人生、、、!
ひとまずお仕事へ行く支度〜っと!
顔を洗って着替えてメイクして、とりあえずトーストをもぐもぐ。
ピンポーン!!
また朝から、、、思いあたるのはやつしかいない……!(慣れてきた展開)
ゆき「ふぁーい。」
怜央「起きてたか。聞きたいことがあって来た。」
パジャマのくせに、くしゃっとした髪でも寝起きもちゃんとかっこいいのね。悔しいけど。
ゆき「なによ、朝から!」
怜央「この世界はお金はどうなっている?仕事は?父さんから昔聞いた話ではアルバイトというものがあると聞いた。それをしたらお金を貰えると。」
まぁ来たばかりじゃこっちの世界のことなんにもわからないよね。
ゆき「そうね。アルバイトでお仕事をするとその後お金が貰えるの。そのお金で買い物をしたりできる感じなのよ。」
怜央「ゆきはどこで働いているんだ。」
ゆき「私はお花屋さん!」
怜央「花屋、、こっちの世界にもそんなようなものがあったな。俺もそこについて行くか。」
おや???
まさか私についてくるつもりですか?
こんな黒づくめ厨二病男が花屋に!?
ビジュアルは整ってるけど(小声)
ゆき「そんな!いきなりなんて困る!たしかにニートも困るけど、、」
怜央「見学に行くだけだ。」
その見学が不安だらけなんですよ〜!!汗
結局支度を終えると怜央は私のあとを追って花屋さんまで着いてきてしまった。
向かっている途中、ヴァンパイアなのに日差しとか日光は大丈夫なのか気になって尋ねると、今はヴァンパイア界のアクセサリーやアイテムを身につけていれば見えないコーティングのようなものでそういったものから体を保護してくれるガードのようなものがあるらしい。そんなに未来化してることにびっくりだけど、、、。
いつもの黒王子コスプレみたいな服装で連れてくるのはまずいので、前にお兄ちゃんが私の家に置いていった服にとりあえず着替えさせた。
これでとりあえず不審者感は抜けてるかな。
でもこの人ついてきて、どこにいるつもりなんだろう。
お花屋さんに到着すると店長さんが驚いた顔で、まぁゆきちゃん!彼氏!?と聞いてきた。
ゆき「ち、違います!!」
店長「いやぁ〜かっこいい!イケメンね!彼氏じゃないの!?」
店長さんはキラキラした目で怜央を見つめている。
怜央「見学だ。」
店長「見学??」
ゆき「お花屋さんのお仕事を見たいみたいで、、、」
あーもう!なにが、見学よ!
店長「そうなの!?是非是非ゆっくり見ていってね!ついでにゆきちゃんのお仕事もたくさん見学してね!♡」
ごゆっくりー!と言わんばかりのウェルカムオーラを出す店長さん。
やっぱり女性はイケメンに弱いのね、、、。
そして数時間店長さんとお店で接客をして、怜央はそれを店内の椅子に座って、たまにうろうろ徘徊して眺めていた。
店長「私ちょっと出てくるから、ゆきちゃん店番お願いね!あ、怜央くんも!」
ゆき「はーい!」怜央「、、あぁ。」
ということでワンオペ開始!、、、実質怜央もいるから2人だけど、、、。