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ᓚᘏᗢ 飼い猫に手を噛まれて怪我をする ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 2023年10月下旬。

 仔猫が家に来て3か月ほどが経過しただろうか。

 朝、Kちゃんを腕枕して寝ていた。

 少し暖かかったために左腕を布団から出していたようだ。

 その日までは仔猫が私の部屋に来ることはなかったために、部屋をKちゃんが出入りを自由に出来るように開けっ放しだったのだ。


「いてッ!?」


 痛みに叫んだ。

 仔猫が手を噛んでいたのだ。しかも加減を知らない。私も教育していないし、兄弟などもいないために反撃を受ける機会もなかった。そして姉はたまにやってきて「痛い痛い」と噛まれて喜んでいる。




 私は猫に対して、人の手は頬擦りをするものだ、という認識を持たせていた。

 猫は頬擦りが好きなため、だ。

 そのため、猫は手を出されると頬擦りをしに近寄って来たりする。

 それを利用して、塀の上で(From)AtoB、AからBへと誘導して呼んだら来るようにしたりしていた。

 躾けの一環だ。




 だが、姉は7月下旬に連れて来てから、カワウソ君――仔猫に与えたぬいぐるみ――を噛みつかせたり、おもちゃなどを持ってきて、噛みつかせたり、紐を使って噛みつかせたり、して遊んでいたらしい。

 そのため、噛みつく行為を平然と行う。

 その結果が寝ている人間の手に噛みつく、だ。


 その時はまだ乳歯だったが、摩耗してないので鋭く尖っていて、皮膚を貫通していた。

 それ以前に飼っていた猫たちは、エサや散歩の催促で手や前腕などを咥えて引っ張ったりされた覚えがある。だが、多少跡がついても、怪我はしなかった。爪の怪我はあるんだけど、牙はなかったのだ。




 翌日は部屋の扉を閉めていたので問題はなかった。

 しかし、その翌日――仔猫に噛まれた翌々日――部屋を閉め忘れてしまった。

 そしてまた仔猫が襲来。また噛んだ。

 しかも私が動いたために穴じゃなく線になった。かなり深く、たぶん何年も、下手したら一生残るだろう。

 デコピンで威嚇していたら、仔猫が突っ込んできてカウンターになった。

 飛んで逃げた。

 だがこちらも仔猫とはいえ、身体ごと突っ込まれたのと門歯に当たったので、かなり痛かった。

 Kちゃんが右腕を腕枕で寝ていたので身動きできないのをいいことに本当に迷惑だ。




 それから仕方なく、仔猫に手は頬擦りするものだという認識を与えるようにし、噛んだら反撃している。

 家族も躾けがよく分かっていないみたいで、噛まれたりした直後ではなく捕まえたときに反撃したりしているので、そういうのは覚えないから止めろと伝えている。


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