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8.お説教のお時間よ!

「あの子...気味が悪いわ...いつも一人でぼそぼそ喋ってるし」


違う。


「この前授業中にいきなり叫び始めたと思ったら耳を抑えて大声を出したんだ。きっと頭がおかしいんだ」


…違う。


「高橋さん、あまりこういうことは言いたくないんだけど、もう少しクラスメイトと打ち解ける様に努力できないかな?先生も一緒にいい方法考えるから、ね?」


…...違う。


「ああ、あの転校生でしょ?なんか事故で親がいないらしくて、暗いよね。付き合いも悪いし、たまに一人で笑ってることもあるし。え?やだよ、じゃんけんで負けたらって罰ゲーム重すぎ」


.........違う。


望んで一人になったわけじゃないの...。違うの...。


ちg...


「せいじょさま?せいじょさま?」


「ぁああ〜...あぁ~...いーす」


「はい、聖女様。イースです。」


そうか、私は不安になっていたのか。

いつも不安で一杯で悪夢ばかり見ていた。


最近は見てなかった...。

悪夢にうなされる私を見かねてアルマが添い寝してくれてから最近は見ていなかった。


「お嬢様には内緒でお願いしますね」って念押しされたけど。アルマは優しい。流石お姉ちゃんである。


「聖女様、うなされてて...。おこしちゃまずかったですか?」


「ううん、ありがとう。私いつ寝たん...だ!あ!フィリップさん!」


そうだ、馬車に移動する時、私は寝てしまった。


「フィリップ様はみさと様を送り届けてカスパール殿下の所に行かれました。そろそろ夕食のお時間ですので、イースに起こす任を与えました。


恐らく明日は大変な一日になるかと思います。英気を養うためにも、よく食べ、よく寝るのが良いかと思います。


それと、イース」


「は、はい。聖女様、たすけていただいてありがとうございます」


ああ、今日は慰問訪問して買い物する予定が色々滅茶苦茶になってしまったのだった。


「痛むところは無いイース?あと、ここでは聖女様じゃなくて孤児院で呼んでいた様にみさとお姉ちゃんでいいよ」


私が寝ている間にアルマにお風呂に入れてもらって着替えたのだろう、一体どこに準備していたのかイースのサイズに合ったメイド服を着ている。かわいい。


「はい、だいじょうぶです、おみさと姉ちゃん。おふろも、ごはんも、ありがとうございます...」


「それはフィリップさんやアルマにきちんと言うのよ、それと...、イースにはアルマにも言われたかもしれないけどお説教しなければなりません!」


私はイースに道路を渡る際の注意事項を守る大切さをきちんとお説教したのだった。


本当に助かってよかった。死んでしまった人には何も伝えられないから。





「みさと様、先ほどフィリップ様から伝言を預かっております。近日中に陛下との謁見予定ですが明日に変更、貴族の方々も同席するそうです」


「そう.........、アルマ一つお願いを聞いてくれないかな?」


貴族に戦時中でもないのに聖女がこの国に居て、それをカスパール殿下達が隠匿していたことがバレた。


恐らくカスパール殿下を蹴落としたい派閥は黙っていない。明日の謁見で私は最悪捕らえられるかもしれない。


いったいどれほど大きな派閥で、誰が舵を切っているのか、実際どれだけ危険なのか私は知らない。


いつもの三人はこの手の話になるといつも急に口が重くなる。一応当事者なのだけれど、私はフワッとした話しか伝えられていない。


「アルマ、もし私が捕らえられたりエレオノーラや殿下やフィリップさんに害が及びそうになった時、エレオノーラと一緒にイースも連れて行って欲しいの」


イースは正直、不注意ではあったがそれ以外は完全に巻き込まれている。


私があの日気まぐれで仲良くしなければ、離宮から出なければ、それこそエレオノーラが私を心配してこの世界に呼ばなければ少なくともあんな怖い思いをすることはなかった。


全て私が原因だし、きちんとけじめをつけなければならない。


「アルマに私の尻ぬぐいをお願いするのは申し訳ないと思うし、私からあげられるものも今はないから...完全にお願いになってしまうけど...」


「......承服しかねます」


「そっか...虫が良すぎたかな」


ダメか...今からエレオノーラにイースを預ける?それが一番確実かな...。


「私の優先事項はお嬢様とみさと様で御座います。そのような状況であれば私はみさと様の身を最優先に動きます。その過程で一緒に連れて逃げろという事でしたら承服いたします」


そっと目を閉じて軽く頭を下げるアルマ。


「最初ちょっと意地悪だったのはアルマなりに私を心配してくれたからなのかな~?」


そっと下げられた頭を撫でる、もう片方の手でイースの頭も撫でる。


主人に似てちょっと素直じゃないというか、元々の性格はお茶目なのかもしれない。


「いえ、恐れ多いです。それにフィリップ様とカスパール殿下が動いております。御心配には及ばないかと」


裏工作や情報操作等の戦力からサラッとエレオノーラを外す辺り、アルマから見てもエレオノーラはそういう部分は苦手なのかなとか思ったり...。


とにかく明日は大変だ。なにせ私の今後の生活がどうなるか決定するしあの貴族の事もイースの事もある。


気を引き締めなくては...。


右見て左見て、右見て手を上げて渡しましょう!


次回、ついに王家と貴族に顔見せするみさと。


貴族たちの反応は?王家の下す判決とは?カスパール殿下たちの明日はどうなる!?


次回、それは聞いてない。お楽しみに!


続き気になると思っていただけたらお気軽に☆☆☆☆☆を★★★★★にポチっとよろしくお願いいたします。

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