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終息を記すささやかな補遺
その後、秘境は厳重封鎖。
中に入ったものは誰であろうと殺処分。
花を外に出すわけにはいかなかった。
事の次第が発表されたことで、それも納得されていった。
それでも好奇心がおさえられない者は、無理や無茶を重ねて秘境に押し入ろうとする。
好事家もこの異様な植物を求める。
危険を知ってなお、己の業を押さえられない人は、自ら危険を招き入れようとする。
それがいつか人を滅ぼすことになるかもしれない。
そんな危険を感じ、時の政府は秘境の攻撃を決意。
焼夷弾による焼却を決意した。
そこにあるから誰もが手に入れようとする。
ならば、全てを一掃してしまえと。
集められた爆撃機による集中攻撃。
それは秘境を隅々まで燃やし尽くしていった。
その炎は長く続き、夜でも空を明るく照らしたという。
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