File41 愚連隊『ハヤブサ』
俺は九鬼泰照。暴露を奮闘している情報屋だ。
今回の依頼者は、目の隈がとても黒い女性で、名を糸井華香と言った。
「依頼内容を」
「彼氏と共謀して、私を追い詰めた外道達を落としてください!」
糸井の目には、絶対に奴らを許さないという意志を感じた。
糸井には、広瀬和洋という彼氏がいた。
いつでも二人は愛し合っており、周りからは『お似合いカップル』と言われていた。
既に同棲もしており、来年には結婚も控えていた。
しかし、糸井は思いもしなかった。まさか彼氏が酷い男とは………と。
ある日、会社にいる糸井にメールが届いた。メールを送ったのは、彼氏であった。
(なんだろう?)
そんな事を思いつつ、メールを開く。すると、そこには衝撃的なものが送られていたのだ。
それは、自分と同僚が居酒屋から出てくる写真であった。それの上には、『これ、浮気だよね』と綴られていたのだ。
「えっ!?」
糸井がうっかり声を上げる。糸井は広瀬に『浮気じゃないよ』と送るも、彼氏から返信は来なかった。
その夜、糸井が家に帰ると、既に彼氏が待っていた。
「ただいま……」
「おかえり。そこに座って」
広瀬は椅子に座らせ、話し始めた。
「俺ね。前々から華香の事疑ってた」
「そんな……前々からそんな素振り見せなかったじゃない」
「この間、探偵事務所で、浮気調査したんだ。すると、こんな写真が出たんだよ」
広瀬が見せたのは、会社にいたときに見たもの。
「これ、浮気だよね」
「浮気じゃないよ!」
「じゃあ、これ見てもそれ以上言える?」
広瀬が見せたのは、ホテル街に入る糸井とその同僚。無論、糸井はそこに行ったことは無かった。
「なんで……」
「浮気はね。本当に酷いよ。俺だってお前と争いたくない。だから、示談にして、別れればそれでいいんだ」
広瀬の圧に、糸井は認めざるをえなかった。
その後、広瀬は糸井からたんまりと金を貰い、別れた。
糸井は何か裏があると考え、彼女は探偵を使って広瀬の身辺調査をした。すると、衝撃の事実が判明したのだ。
何と広瀬は、とある愚連隊の関係者なのだ。
その愚連隊の名は『ハヤブサ』。広瀬はその愚連隊の傘下の探偵事務所に勤めていたのだ。そしてハヤブサのリーダーである鳥居光斗は広瀬と組んで糸井から金を巻き上げたのだ。
その事に怒りを感じた糸井。探偵は糸井に暴露屋を紹介した。
「どうか、奴らを…下衆な奴らを裁いてください!」
「分かりました。では、奴らを堕としましょう」
俺はハヤブサの奴ら調べ上げた。
愚連隊、ハヤブサ。詐欺をメインに行う組織。リーダーの鳥居は、『十手の鳥居』と言われており、まさに狂人。
さらにこのハヤブサをまとめ上げているヤクザがいた。それは、小田島組の中堅組員、志田正嗣であった。志田も、『プッシュナイフの志田』と呼ばれている。
俺はまず、ハヤブサの情報をマスコミに流した。
それにより、構成員や傘下の者たちが一斉に逮捕された。それは、広瀬も例外ではなかった。
俺は捕まらなかった鳥居と志田を抹殺するために、比嘉、伊波を連れて黍出町南部に向かった。
俺はハヤブサの事務所の扉を開ける。すると、小田島組の奴らがいた。
「ウラぁ!殺しに来たぞぉ!」
「なんだぁ!?」
「やべぇ!九鬼達だ!」
俺たちは殺戮を始める。
「オラァ!」
「ざべしゅ!」
俺の今回の得物は刀。俺はまず先頭の奴を斬った。
「くらぇぇ!ホームラン!」
「ぐぬっ!」
「雨でくたばれぇ!」
「ぎねっ!」
俺達は計10人ものの構成員を殺った。そして、奥の部屋にカチコむ。
「オラァ!鳥居ぃ!志田ぁ!ここで往生せいやぁ!」
「なぁ!」
「なんじゃあ!?お前ら!」
すると、二人は自分の武器を出す。
「九鬼かぁ!?テメェはここで殺す!」
すると、鳥居が十手を突いて来た。
「うりゃぁ!」
「うおっと!」
俺は軽々と避ける。
「ちっ、やはり九鬼は大変か。じゃあ、まずはその横の雑魚を蹴散らしてやるよぉ!」
鳥居が比嘉に突撃。
「おらぁ!くたばれぇ!」
「おっと!これじゃあ、俺は死なねぇなぁ!」
比嘉はなんと、十手をバットで飛ばした。
「何ぃ!?」
「ふん!」
比嘉が鳥居の腹にバットを突き刺した。
「うぬぶぇっ!」
それは鳥居の鳩尾を正確に突いた。
「てっ、テメェ!」
今度は志田がプッシュナイフを指にはめ、比嘉に突撃する。
「俺が相手だ」
「なっ!」
志田のナイフは、伊波の拳銃により防がれた。
「オラァ!」
「うがぁぁぁ!」
伊波が発砲し、志田の鳩尾に鉛玉が入った。
「くそぉ……」
志田は死亡し、残されたのは死にかけの鳥居であった。
「くこここここ…」
俺は刀で鳥居の顔を上げる。
「く…そ……」
「じゃあな、今世にお別れしな」
俺は袈裟斬りで奴を殺った。
「ぐぎゃぁぁぁ!」
鳥居が倒れ、俺は2つの死体を見つめた。
「九鬼さん。お先に」
「おう」
俺はその場を去った。




